コロナ下、イマしかない、そう思って新幹線で京都へ。途中下車したりしたくて、自由席の旅。車内では控えめな会話にご協力下さい、とアナウンスが流れていた。
始発に間に合って...久しぶりの汽車の旅で心ウキウキ。
小学生のころ、博多から姉の嫁ぎ先の広島に七時間かけて出かけることがよくあった。本やお弁当やお菓子を抱えて乗り込んだものだ。
母が汽車が動く前に 一人旅の私のために いつも「広島までご一緒にお願いします」と、頭を下げていた。ある時 いつも女の方にお声かけしていたのに、その日は男性。なんでかなぁと思っていたら 牧師様だった。白いカラーでわかったらしい。
そんなこと思い出して昔のこと懐かしんでいたら 2時間と40分ほどで京都だった。
眠ったり 本読むひまなんて、なかった。
嵯峨野線で丹波口まで、あと、仏光寺通りの彼方此方屋さんまで行った。これで用事は終了。
次の日嵐山のトロッコ列車に乗った。紅葉はまだまだで どこも遅い様子。
帰路、広島で途中下車して もみじ饅頭をいろいろかいこんで むさしで山賊むすびをゲット。
久しぶりの姉は別れ際、私の手をとって...
母の手のようだ、と。
別れた後 しみじみと自分の手を眺め、頬に手を当てた。