
少し前にNHKでドラマ化されていましたね。
遅ればせながら読んでおります。
とてもおもしろいです。大ベストセラーです。当たり前です

2巻まで読んで大きく感じることは2点。
・主人公の一人、秋山真之の魅力。
NHKのドラマでは本木雅弘が演じていた役です。
正岡子規と幼馴染で上京後は文学・学問の道を目指しますが、
「自分は学問に向いていない。学校の試験はどこが重要なのか見抜き、
そこに集中して勉強するから成績がいいが、緻密に学問を重ねていく学者には到底なれない。」と
兄秋山好古に告白し、好古の勧めで軍人の道へ進んでいきます。
彼の要点主義が、アメリカ滞在中に発生した米西戦争の海上戦を緻密に分析することにつながり、
これが日露戦争でのロシアとの海戦の戦略のベースになった - 正に彼の能力が軍人として十二分に発揮されているのです。
こうした要点主義は現代の受験勉強やビジネスにも通じるものがあるわけで、
共感させられるところが多いのです。
・司馬遼太郎の歴史解説。
ヨーロッパの帝国主義、アメリカの"おせっかい主義"、ロシアによるヨーロッパ南下失敗からの極東伸張 etc
と日本で言うところの幕末~明治にかけての世界史を俯瞰している部分が非常に魅力的。
高校生のときにこの本に出会っていれば、世界史赤点なんてことにならなかったかも

息子二人には塩野七生『ローマ人の物語』と並んで、このシリーズを是非早い時期に読破して欲しい

「NHK 坂之上の雲」でググってみたら12/4からの第3部放送に向け、
10月、11月と第1部、第2部の再放送やってますね

見よっと


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