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英語と仕事の好きなワーキングマザーゆきの日記

小4、小1のボーイズを抱える、管理職ワーママの日記。お酒、ランニング、旅行とショッピング、仕事について綴ります。

『パリのおやつ旅のおやつ』 多田千香子 (朝日新聞出版)

2011-12-10 00:00:30 | 読んだ本
大好きな”おかし記者”、多田千香子さんの新レシピ本
前回のレシピ本だって、作ったことのないレシピばかりだけどまた買ってしまった


パリのおやつ旅のおやつ

著者のコラムに寄ると仮住まいの東京では手元に本格的な製菓の道具がないため、
本書のレシピは「道具はなくてもおやつは作りたい初心者の思いに寄り添える」内容になっているとのこと。
うーん、私にはありがたい内容です
ぱらぱらとめくっていくと、道具がなくてもこんなものも作れるのねっとうれしくなるレシピばかり


クイニーアマンも初心者でも作れるのかしら??確かに道具は麺棒くらいだけど手間はかかりそうですっ

本書は半分がおかしレシピ、半分が著者のフランス、イタリア、インドなどの旅エッセーのようになっており、
エッセーの部分を読むのも楽しみです。


著書おすすめのパリのおやつめぐり3日間コースなんていうのもある。

私はオトナになってからフランスやパリの魅力に気付きました。
大学時代は英語の勉強も兼ねてアメリカ・イギリスなど英語圏一辺倒。
入社6年目の出張で初めて行ったフランスに軽くカルチャーショックを受けましたが、
(英語が通じないっ、バターたっぷりの食事と生オレンジジュースでお腹を壊すetc)
それ以降何度かフランスに行くうちにすっかり虜になり新婚旅行もフランスでした
だからフランスのエッセンスが詰った本書は手に持っているだけで顔がニンマリしてしまうくらいなのです
お菓子のレシピ本以上の価値がある1冊
ちなみにアマゾンのランキングも下記のとおり、なかなか良いようです。(12/9時点)
12位 ─ 本 > 暮らし・健康・子育て > クッキング・レシピ > デザート・スイーツ



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『女を磨くココ・シャネルの言葉』 高野てるみ マガジンハウス

2011-12-04 06:31:18 | 読んだ本

女を磨くココ・シャネルの言葉


女性は男性に養ってもらい、守られるべき存在であるという固定観念の強い19世紀後半~20世紀初頭のフランスにおいて、
シャネルの個性は異質でした。
彼女の他の女性とは違う個性と芯の強さは多くの男性を惹きつけ、彼女は生涯を通じて多くの恋人を持ちましたが、
彼女の生き方は恋人となる男性に媚びて養ってもらうものではありませんでした。
男性の持つ社会ステータスの中から当時の女性ファッションへの疑問を感じ、そして自分の作品へのエッセンスを吸収していったのです。

男性に依存した生き方をした自分の母親を不幸に思い、また自らの少女時代の恵まれない環境をバネに
女性でも社会に出て仕事をしていきたいと強く思う彼女。
恋人のイギリス人実業家アーサー・カペルの出資を受け、
パリに帽子店を出したところから彼女のデザイナーとしての道が開けていきます。

そんなシャネルの仕事感として本書に次のような言葉があります。

「お金が欲しいという欲望から始まって、次に働きたい意欲にかられる。
 そして働くことは、お金それ自体よりももっと強い興味の対象となっていく。
 お金は結局独立のシンボルという意味しか持たなくなる」



シャネル自身が男性に頼ることなく生活するために、お金が欲しいという欲求が彼女を仕事へ駆り立てたのだと思います。
しかしその結果仕事すること自体に面白みをおぼえ、彼女のデザイナーとしての成功は女性としての「独立」を意味するところになったのです。

仕事をする理由は人それぞれかと思いますが、キャリアアップによる自身の成長、仕事でのやりがいの体感、自分が自由に出来るお金を得るなど
現代の日本で働く女性にもシャネルの観念は共通する部分があると思いました。
働く女性へのメッセージだと強く感銘しました。

本書は他にもシャネルの恋愛感、仕事感、ファッションや美意識に感する彼女のメッセージが詰っています。
彼女の強さ、仕事に対する誇り、恋愛感など全てが彼女の美しさを形成していったのだと感じますが、
それを自ら表現しているメッセージが以下だと思います。

「20歳の顔は自然から授かったもの。
 30歳の顔は自分の生き様。
 だけど50歳の顔には、あなたの価値がにじみ出る。」



本書のタイトルにある”女を磨く”というのは、ファッション・美容・スタイルといった外面的なことならず、
仕事、生き方、心持ちといった内面を磨くことを重要視したシャネルの生き様を表しているなと思いました。




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パワフルワーママなお菓子記者に魅せられて

2011-12-02 00:00:55 | 読んだ本
元朝日新聞記者、今はフリーで"お菓子記者"の多田千香子さんに数年前から惚れ込んでいます
きっかけはasahi.comの『論より、おやつ。』という彼女のコラムにて彼女のエッセイが出版されることを知り、
手にしたのが始まりでした。



パリ砂糖漬けの日々-ル・コルドン・ブルーで学んで』多田 千香子 文藝春秋

朝日新聞社を辞め、単身渡仏した彼女の現地での料理学校や語学学校での苦労や、
フランス国内やヨーロッパでの旅行の日々などが綴られています。
言葉が思うように通じず文化も違う国で時には涙が出るような思いをする筆者に、
自分の留学時代を重ね合わせて思わず胸が熱くなるのですが、
彼女の持ち前のパワーと明るさで乗り切っていく爽快さもあります。

今日はこのエッセーに出てくる「だまらせサブレ」の生地を練りました。
筆者がル・コルドン・ブルーに入って早々に習った指つまみお菓子で、
サブレの周りにまぶしたグラニュー糖がまるでダイヤモンドのように輝くので「ディヤマン」と呼ぶらしいのですが、
筆者曰く泣く子も黙るおいしさなので「だまらせサブレ」
レシピは↑のエッセーにもありますが、更に作りやすく改良されたレシピがこちらの本にあるので今日は↓のレシピで。



おやつ新報へ、ようこそ。』多田 千香子 エンターブレイン



この前のオートミールサブレも手間でしたが、
今回のはバターとグラニュー糖を泡だて器でよくかき混ぜろとあり、
バターべたべたになりながら頑張りました
今は棒状になって冷蔵庫で寝ています

ところでしばらくasahi.comのコラムを読まない間に一児の母となり、
そしてどうやら京都から東京に引っ越してきているらしい筆者!
知らぬ間にワーママになられてる
しかも不忍通り沿いに住んでいるようで、なんとうちのご近所さん
昨年10月のハーフマラソンに向けて私が走りこみで通っていたあたりかしら。。
彼女もランナーで、この夏出産したのに来年2月の東京マラソンにエントリーしているらしい
あー、私もランナーならばったりラン中に会えていたりしてっ。
てか授乳中の赤ちゃんがいながら既にランナーだなんてさすがにパワフルでいらっしゃるっ
コラムによると東京住まいは仮住まいのようで、うーん東京にいらっしゃるうちになんとか会えないものかしら??
有楽町のだしcafeでイベントがあるようだけど、12/17って出産予定日じゃん。さすがに予約入れるのは気が引ける。。(←当たり前
なんとか彼女が東京にいるうちに次なるイベント等に参加出来ないものかしら??と思いつつ、
とりあえず彼女への尊敬の念をこめて明日あたり「黙らせサブレ」を焼き上げることにします。




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『日本一の「実行力」部隊 ユニクロで学んだ「巻き込み」仕事術』 田中雅子 (ダイヤモンド社)

2011-12-01 00:00:59 | 読んだ本

日本一の「実行力」部隊 ユニクロで学んだ「巻き込み」仕事術


外資系企業から経理管理職としてユニクロに飛び込んだ著者が
新天地で認められユニクロの「V字回復」の一翼を担うまでの実績を上げられるようになった秘訣。
それは自らを中間管理職ではなく、「中心管理職」として捉え、
部下、部内の同僚のみならず他部署のキーパーソン、役員、そして柳井社長までを「巻き込む」仕事術でした。

私は管理職ではありませんが後輩に指示を出す、上司に仕事の相談をする、組織のボスや時は役員に説明しGOサインを出してもらう、etc
会社という組織の中で自分に与えられた業務をこなすために周囲の人を巻き込む必要性が発生します。
その中でいかに周囲を巻き込み自主性をもって動いてもらうか、で仕事が決まるかというのを本書を読んでいて再認識しました。
人は外から一方的に変化が来るのを恐れます。
大きな変革を以って仕事を行うのに一個人が一方的に進めようとすると反発ばかりが起こるのですが、
仕事に関わるメンバー一人ひとりを主役にし「ヒーロー、ヒロインをたくさんつくる」ことで仕事が自然と回りだすのです。
本書ではそんな巻き込み仕事術のノウハウが順序だてて説かれています。
ですので管理職でなくても、周囲の仕事力を味方につけて業務を遂行したい人にお勧めの内容だと思います。

周囲を巻き込むための方法がステップ立てて説かれていますが、
・忙しい役員にインプットするための心得、
 「自分の話は3分以内に。結論は1センテンス。結論に至る理由は3センテンス。」
・キーパーソンの巻き込み術
 漠然と相談しに行くのではなく、「A案、B案、C案、どれがいいかアドバイス」をもらうことで親身になってもらう。
など、単独で活用出来そうな仕事上のtipsが満載です。
またユニクロという決断と行動の早い組織の中で筆者が体得した「巻き込み」仕事術で
「ダイバーシティ・プロジェクト」や「ユニクロ化プロジェクト」がどのように成功していったのか、
その鮮やかさは筆者の仕事術とユニクロという実行力組織が重なり合った賜物なのだと爽快感を感じます。

周囲を巻き込む際にいかに頼まれた、もしくは命令されたことではなく、
自主性を以って自分の仕事として取り組んでもらうか、というのがポイントだと思いますが、
これは子どもと接する際にも同じことが言えるなと感じました。
子どものために良かれと思っていることでも頭ごなしにやらせようとすると子どもは反発しますが、
いかに子どものために重要なことであり子どもが興味を持って出来るように仕向けると嬉々として実践してくれます。
育児の中で培う子どもを行動させるノウハウというのは、案外仕事の場においても役立つのではないかなとも思ったりしました。



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『さよなら、愛しい人』 レイモンド・チャンドラー 村上春樹訳 (早川書房)

2011-11-14 00:00:15 | 読んだ本


同じくレイモンド・チャンドラーの『ロンググッドバイ』(村上春樹訳)を読み、
ストーリーにどんどん引き込まれてき、最後に鮮やかにミステリーのフィナーレを迎える感覚があまりにも爽快で
こちらの『さよなら、愛しい人』も読んでいます。
人物・物事の細やかな描写、主人公の私立探偵フィリップ・マーロウの「他人の気に触る冗談」をしょっちゅう口にするところなど、
『ロンググッドバイ』同様魅力的な作品です。
そしてフィリップ・マーロウの言動は、どこか村上春樹の作品に出てくる主人公に共通するところがあるなと感じます。
全く一緒ということはありませんが、例えば『ダンスダンスダンス』の主人公の
 他人には分かりづらい冗談を言い、
 痛い目を見るハメになっても自分の信念を曲げないところなど、
フィリップ・マーロウの言動なのにダンスダンスダンスが頭をよぎる感覚。
村上春樹ファンなら、純粋にチャンドラー作品を楽しむ以外にも魅力がある村上翻訳版の『さよなら、愛しい人』なのです。



村上春樹翻訳版のチャンドラー作品を読むきっかけになったのは、この雑文集を読んだからなのですが、
この中で(正確には『さよなら、愛しき人』の訳者あとがきの中で)高校時代に読んだときのイメージがずっと頭から離れない、
それは「チャンドラーの作家としての懐の深さと、圧倒的なまでの文章力」所以だと書かれています。
『雑文集』にはスコット・フィッツジェラルド、レイモンド・カーヴァーなどの作品を翻訳した際のあとがきも掲載されており、
他の作品も手に取りたいという衝動に駆られます。

村上春樹は様々なエッセイ等の中で、「翻訳作業は小説執筆を本業とするのであれば趣味のようなもの」であり、
「小説を書くときとは違う脳の部分を翻訳作業で使うことになる」から小説執筆と同時並行で進めている、と言っております。
そうやって紡ぎだされる翻訳作品は、原書の作品を日本語で伝えるという本来の意味に付け加え、
村上春樹の小説の世界を思い起こさせる副次効果もあり村上ファンであれば読んでいてお得感があります。

本と言えば日本でもアマゾンが電子書籍サービスを始めようとしていますね。
アメリカではすっかりアマゾンペースで電子書籍がメジャーとなっているようですが、
日本の出版界に対しては丁寧に各社と交渉している模様。
スマホでKindleをダウンロードし雑誌の購読をしていますが、びっくりするほど安くてありがたいです
NewsweekやBusinessweekなど紙媒体雑誌をかばんの中に入れておくとすぐにシワクチャになってしまいますが、
電子書籍であればそんなの関係ない。
日本でアマゾンがサービスを開始すると電子書籍の普及が一気に進むと思うので楽しみです。



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