幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

新潟への旅・うまいもの「地魚の鮮度と味」

2023-04-17 | グルメ

新潟への旅行の初日の宿は直江津(上越市)にとった。

佐渡沖をはじめこの近くで獲れた新鮮な魚を食べるのが、今回の旅行の楽しみでもある。

JR直江津駅に着いて観光案内所に立ち寄り、地元の人ならではの情報を入手する。

いくつかのお店を推薦していただいた中で、ホテルにも近い「魚料り かさはら」さんに決めた。

 

お店は、間口の割には驚くほど奥行きが深く、5時過ぎ、すでにチビチビやっているお客さんがいた。

常連さんの邪魔にならないように、長いカウンターの一番端っこに席を設けてもらった。

 

まずは、お通しに出たホタテの入った茶碗蒸しでビールで喉を潤す。

 

事前に「これは食べたい」と目星を付けていたものに「一夜干しのイカの天ぷら」がある。

ビールにも会いそうである。

このお店のメニューには、「上越名物 する天」と書かれてあった。

するめのような堅さはないが、しっかりした歯ごたえでイカの旨味が味わえる。

 

揚げ物をもうひとつ、カニのクリームコロッケ。

揚げたてのアツアツがビールによく合う。

 

次は、地元の日本酒(山間 やんま)に替えるとともに、お刺身の盛り合わせを注文する。

このお店では、魚を地元の能生漁港から直接仕入れると言うことである。

おまかせの魚は、チカメキントキ、レンコダイ、フクラギ、マトウダイ、ヒラメ、カワハギ、タコの7種である。

港はすぐそこにあり、そこで揚がる魚は新鮮に決まっている。

しかも、一切れ一切れは大きくカットされていて、このボリューム感は半端ではない。

 

お酒やお料理をそこそこに楽しんだ後は、〆に寿司をいただく。

何を握ってもらうかは「おまかせ」。

マグロ・あじ・ヒラメのえんがわ・チカメキントキ・マトウダイ・カナガシラの6種に、のり巻きが載って一人前。

米どころ越後のおいしい寿司米と佐渡沖の新鮮地魚のコラボ、ここでこそ味わえる贅沢である。

 

カウンター越しに、忙しそうにしている板前さんに、めずらしい魚のことなどを質問してみる。

イヤな顔一つしないで教えてくれる。

おいしい地魚と地酒は、翌日以降の越後路の旅への期待を膨らませてくれるものになった。