幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

カルガモ観察日記・嫌われてしまった?

2023-04-05 | 野鳥

公園の池のカップルのカルガモの一羽が姿をみせなくなっていた。

残された一羽は、悲しそうに泣いていたのだが、突然いなくなっていた一羽が戻ってきたのだった。

その様子から、ケンカ別れしたわけでもなさそうだった。

互いに何事もなかったように仲良く泳いでいたので、ホッとした。

 

しばらく見ていると、どちらからともなく陸に上がり、近くの水路に移動した。

泳ぎはうまく速いのだが、なんとも、水掻きのついた足で歩くのはぎこちなく見える。

それでも、池から水路迄は飛んで移動するほどはなく、歩ける距離である。

 

狭い水路ではあるが、この水路は毎年雛が誕生した後、親子でどこかに引っ越しをする際に使う水路である。

その中を泳ぎながら何かを探しては口にしていた。

 

その後、またまたこのカップルに変化があった。

その水路で泳いでいるのを見たのを最後に、パッタリと池にも姿を見せなくなったのである。

今度は、二羽が揃って来なくなった。

 

先だって、この池の周りの樹を伐採する工事が行われていた。

めったにあることではないが、池のそばへトラックが出入りしたり、チェーンソーの音や梯子を動かす音などがしていた。

ある人の意見であるが、カルガモに「ここは安心して子育てができるところではないぞ」と思わせてしまったのかもしれない。

その真偽はともかく、「人」と「野生の生き物」とのお付き合いは、思い通りにはいかないものである。

また、ひょっこり飛んでくるのを、公園に遊びに来る幼稚園の子らも、たっぷりと時間のあるお年寄りたちも、みんな楽しみに待っている。