年明け、今年初めての「juju's cafe」さんでのライブに出かけた。
ピアノ、クラリネット、バンジョー、コルネットの4人編成で息の合った演奏を聴かせてくれた。
私の好きなデキシーランド・ジャズは、ニューオリンズのフレンチクォーターを思いださせる楽しい演奏であった。
ワインを手にデキシーを聴く、「毎日こうだといいな!」。
予想もしていなかったことだが、「誕生日」を祝っていただくサプライズがあった。
オーナーご夫妻からのお祝いのメッセージが書かれたカードに添えて、ローソクが点ったケーキが運ばれてきた。
バンドのリーダーからそのことが紹介される。
店内のお客さんの眼は一斉にこちらに向き、拍手でお祝いの気持ちを現わしていただいた。
小林一茶が初春を詠んだ、「目出度さもちう(中)位なりおらが春」という句がある。
確かに年齢を重ねると、「あ~、また一つ年をとってしまうのか」という感覚になってくる。
子供の頃や若い頃のように、本人も、周りも「誕生日」だからと言ってはしゃいで騒ぐことも無くなる。
まさに正月や誕生日も「中ぐらいのめでたさ」で迎えているのである。
日ごろはそんな思いでいるのに、お祝いをしていただくとはなんとうれしいことか。
オーナーご夫妻に感謝するとともに、健康でいられることの幸せを改めて感じたのであった。