今回の百名城を巡る旅は、人吉城(熊本県)、大野城(福岡県)、そして、この福岡城で最後になる。
福岡城は、関ヶ原の戦いのあと、黒田長政とその父黒田官兵衛が7年をかけて築城したとのことである。
徐々に高くなる「三の丸」、「二の丸」、「本丸」と三段の構造からなる。
まず「上之橋御門」から入城したが、そこからは三の丸だったエリアである。
まず、「福岡城むかし探訪館」に立ち寄り、パネルやビデオで関連する知識を入手する。
そのあとスタッフの方から散策ルートについてアドバイスを受け、順路に沿って進む。
「東御門」は三の丸から一段高い二の丸に向かう門である。
散策マップを見ると、二の丸は本丸と三の丸との間の中段に位置し、本丸の周囲をとり囲んでいる。
二の丸から「表御門」の石段をのぼると本丸に到達する。
「本丸御殿」のあったところもかなり広く、現在は、芝生が拡がり桜などの樹木が植えられている。
本丸にある「天守台」には、「小中天守台」が接続する面白い構造になっている。
天守閣は無いのだが、天守に模した構造物が設けられていて、ライトアップのイベントが行われているようだ。
次は、天守台の裏側の「武具櫓」があったところを周り、「裏御門」から「多門櫓」へと進む。
多門櫓は両端に二階建ての「隅櫓」をもった、全長72mといわれる長い櫓である。
最後に二の丸から「松ノ木坂御門」を抜けて三の丸を進み「下之橋御門」に出る。
下之橋御門と「潮見櫓」とが一緒に写る場所が、絶好の撮影ポイントのようである。
藩主の通ったといわれる江戸に近い上ノ橋御門から入城し、三の丸、二の丸、本丸(天守台)と巡り、西側の下ノ門から退城した。
2時間ほどかかった時間を忘れるほど面白く観て周った。