昨日の夕方のこと、シジュウカラが巣立ちをしようとしていた。
ヒナは三羽いたようだった。
そのうち二羽は十分に飛ぶまで成長していない。
二羽のそばには、親がまわりを警戒しながら頻繁に舞い降りてくる。
そして、「ついておいで」と誘うのだが、残念ながら親に従うことができないのだ。
胸元に残る黄色の羽毛が幼いことを感じさせるし、もちろん口ばしは黄色い。
飛び立つには、まだ十分ではないように見えるこの子は、親を呼んでいるのであろう大きな声で鳴いていた。
もう一羽は、1mぐらいは飛び上がれる。
ブロック塀に上がって親を待っているようであった。
兄弟がもう一羽いた。
こちらは成長が早かったようで、近くの桜の大木の枝まで飛んで行くことができた。
夕暮れが迫り辺りが薄暗くなるまで、親はしきりにエサを運んであげていた。
ひっきりなしに虫を捕えて戻ってくる、親の能力はすごいものだと感心する。
口移しにエサをもらう。
ちゃんと飛べない二羽の動きを見ていると、「なぜあと2~3日、巣の中で育ててあげなかったの!」と思ってしまう。
野生の鳥に文句を言っても始まらないが、無事に育ってほしいものである。
昨晩は安全な場所に移動できたのか、今朝は親子の姿は無く、鳴き声も聞こえてこない。