幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

行きあたりばったりの札幌グルメ旅・ラーメン編

2024-07-22 | グルメ

札幌市内のラーメン屋さんは、いずれ劣らぬ名店ぞろいで、個人の好みの差は別としてどこに入ってもおいしいはずである。

すすきの(札幌)の街には「元祖」と「新」の二か所の「ラーメン横丁」があるのを知った。

「元祖」には以前に行ったことがあるので、今回は「新」の方に行ってみた。

すすきののど真ん中、交差点からわずか歩いたところにその「横丁」はあった。

 

その日はワインで酔いが回った足で、〆のラーメンを食べようと寄ったのである。

半地下の横丁には5軒のラーメン屋さんが並んでいて、通路を行き交う客の流れは途切れることがない。

その中の一軒、「みそソムリエが作るヤバイ一杯」のキャッチに引かれ「ふじ屋NOODLE」さんの暖簾をくぐった。

 

メニューの中から、選んだ「ヤバイ一杯」は味噌ラーメンだ。

麺の量はハーフサイズも選べるので、飲んだ後など、「一杯は無理かな~、でも食べたい」という状態でもOKである。

薄めのチャーシューが三枚、太いメンマ、きざみネギなどが載っている。

味噌ベースのスープを一口飲んでみると、クリーミィなトロリとしたスープであった。

意外なのは、味噌特有の臭いがないことであった。

昔「さっぽろラーメン」が関東でも拡がり出したころ食べた「みそラーメン」は、もっと味噌臭さがあったように記憶している。

さらに、豚や鶏の動物臭さも無感じられない、旨さのあるスープであった。

味噌ラーメンの進化を感じる、ここに入ってよかったと思わせるお店であった。

 

もう一か所寄ったのは、北海道からの帰途、新千歳空港内の3階(グルメワールド)の一郭にある「北海道ラーメン道場」である。

ここには10軒のラーメン屋さんが集まっている。

仕切りとなる壁がないオープンなスペースなので、他のお店の様子が互いに見通せる構造になっている。

また、インバウンドのお客さんも多く、大きなケースを携えたお客が長い列を作っているお店もあった。

喉が渇いていたが、込み合っているラーメン屋さんで、のんびりビールを飲むのも気が引けた。

そこで、同じフロアのレストランに移動し、ビールを一杯やってから出直した。

 

「こがし醤油ラーメン」がおいしそうだった「けやき」さんに目星をつけておいた。

天井近くから下がった大きな看板が目を引く。

 

真っ黒なスープの一杯が来た。

トッピングはチャーシュー、細切りのメンマ、「けやき」と読める焼き印の押された煮卵、千切りの昆布、海苔など。

きざみネギは、白い太いネギと青い細いネギの二種類が散されているのもこだわりか。

私は醤油ラーメンが好みので、夢中になってスープをすすり麺を飲み込む。

スープと麺や具材とのバランスもよく、美味しさに満足する。

あっさりとした飽きのこない味が、空腹とは言えない胃袋にあっという間に飲み込まれていった。

 

札幌にはラーメン屋さんが多く、それぞれがしのぎを削って頑張っているから人気が続くはずである。

私はラーメンは好きだが格別にというほどではなく、日ごろあれこれ食べ歩くこともない。

もちろん味について一家言持っていることもない。

ラーメン好きには、せっかく札幌に行ったのに「2回だけしか食べなかったの?」といわれるかもしれない。

東京に帰ってきたとたん、「あのラーメンが食いたい!」とおいしかった味を思い出している。



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