知床半島
2022-05-28 | 旅行
海底に沈んでいた、知床半島の観光船が引き上げられたことが報道された。
機能を失った単なる物体にしか見えず、なんとも切ない気持ちになる。
遭難された方、その身内の方を思うと、言いようのない怒りがこみあげてくる。
私もずいぶん前になるが、知床半島のクルーズ船に乗ったことがある。
その時の旅行では、知床五胡をのんびり巡るハイキングをメインに入れていた。
ところが、ヒグマが出没し行方不明者も出ているということで、探索は一湖のみでそれから先は進入禁止となってしまった。
計画外ではあったが、宿をとっていたウトロに戻りクルーズ船に乗ることにしたのだった。
ただし、知床半島の先端まで行くのではなく、中ほどまでで折り返すコースであった。
海上から眺める荒々しく削られた崖や変化に富む滝の景色は、船で行ってこそ見られる景色であった。
写真は当時撮ったもの。
季節は秋、波は静かであった。
誰でもそうであろうが、観光船に運行の不備があると疑うことはなく、「安全」だと思って乗るのだ。
事故に遭われた方たちも、海上から眺める景色を楽しみに、ワクワクした気持ちで「安心」して乗り込んだはずである。
その船が沈没するとは・・・。
無念さを思うと、言い表す言葉も見つからない。
徹底して原因の究明をし、安全な航行のためのハードウェア、ソフトウェア両面からの対策をしてほしい。
殆んどの観光船会社は適切な管理や運行をしていると思うが、例外なくすべての会社がそうであるべきである。