風林火山博に行きました

この正月から、駅前の目抜き通りを異様な空気にしている磁場・『甲斐の国風林火山博』に、やっと行って来ました。

絶叫系お化け屋敷のような異様なエントランスですが、この会場はかつて甲府西武だったビル。西武が撤退してから巨大な空き家になってしまい、県が借り上げて地場産業ショールームやジョブカフェなどをいれて使っているところなのですが、全部は使い切れないので、やはりなんとなく廃墟っぽかったわけです。
　この１月から突然このようにド派手に模様替えしたものの、地元民的には「何だなんだ…」と引く気分のほうが強かったんですね。これで中に人がいなくて寒～かったりしたら居たたまれない…と思ったりもして、なかなか入れなかったのですが、それはまったく杞憂でした。平日だというのに観光バスでやってきた団体さんがゾロゾロ。ここにこんなに人がいるなんて、西武の閉店セール以来の光景です。

入場料大人600円也。
中は歴史体感ゾーンと大河ドラマゾーンに分かれ、武田家の家系や当時の軍制などを解説したパネルがあり、けっこう見ごたえがあります。
　


躑躅崎館のジオラマです（ジオラマ大好き）。



気合が入っているのは「勘助の声を音声解析で再現」コーナー。でもこれは、ちょっと無理がある気がしました。再現音声の根拠が江戸時代に描かれた肖像画というので…。声は、まあ普通の初老のオッサンとしかいいようが無い。


風林火山検定体験コーナーもあります。
本検定の問題50問から任意の10問に挑戦というもので、私は10問中7問正解でした。4級に認定です。単純にこれを×5にすると、本検定では「1級」になれるわけですけど、「武田信玄の軍師とされる人物は誰ですか」てな、疑ってしまうような問題も出ていたから…。

と、まあいろいろと見て行きますが、圧巻はなんといっても『風林火山フラッシュシアター』でしょう。あまりの物凄さに、それまで見てきた学習コーナーのインパクトが全て吹き飛びました。
巨大ビジョンで大河『風林火山』のこれまでのハイライトを見られるわけなんですが、それに付け加えたオリジナルのオープニングがすごい。誰が作ったんでしょうかこれは。ハッキリ言ってNHKの大河ドラマとは無関係なのですが、こんなところで局地的に見ているのが勿体無いくらいの傑作です。大爆笑して腹筋が攣るかと思いました。心ゆくまで大笑いしても大丈夫なくらい、音声もすごいです。
宇宙から地球・日本・甲斐とフォーカスされて行き、炎が燃え上がり、トラが出てきてガオーッと叫んで暴れまわる…というスペクタキュラー。もうこれは、甲府に来て見てくださいとしかいいようがないですが、せめてこの入り口のトラの看板で想像してみてください（って無理ですよね）。

全８分の映像は、その入魂のオープニングと、ドラマハイライト、あと内野聖陽・市川亀治郎・千葉真一・宍戸開がドラマについて語るインタビューで構成されています。というか、なぜ宍戸開？


大河ドラマコーナーは、いちおう肖像権のことなどもあるのか、ほぼ撮影禁止ですが、唯一撮ってよかったのはこの衣装。左が風吹ジュン・右が池脇千鶴着用のうちかけ。


撮影できなかったものには、勘助の眼帯（実物！）、刀、台本、出演者のサイン、などもありました。
　

あとは物販コーナーです。『風林火山』の名前をつけた便乗商品が多い以外は、まあ普通のお土産コーナーのしつらえですが、こういうものを私は見逃しませんでした。

左がほうとうキューピー。右が信玄キューピー。（注*携帯ストラップです）
こういうものを企画する人の感性って、ほんと尊敬に値します。
こんなものも買ってどうするのかとも思いますが、今年かぎりのものですし（たぶんね）、ある種の記念にもなるかもしれない（よかったら誰にでも差し上げます)。

カフェやイートイン等、食べるところもわりと充実していて、いい感じでした。ただ「煮貝スパ」とか、微妙なメニューが気になりましたが…。

来年1月一杯まで開催予定。『フラッシュシアター』の衝撃がクセになり、リピーターになるかも?!