湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

いつとはなしに眠りにおち微風を禿頭に感じて目が覚める。
このような生活に変わったらブログが更新されないかもしれません。

◇ 「印象派のふるさと」を見てきました

2015年04月23日 23時49分47秒 | ちょっとした出来事?
昨日、私が加入している公民館描画サークルの先生が開催された
【傘寿記念 福田眞展】へ行きましたが

ついでに(といっては巨匠の皆さんに失礼ですが)
熊本県立美術館本館で開催されている
【印象派のふるさと ノルマンディー展】にも行ってきました。

      ※つまり、印象派のふるさとを”絵画を通して”見てきたという訳です。 

  同展には「コロー」、「クールベ」、「ブーダン」、「モネ」、「デュフィ」さんらの作品
  100点近く(写真を除いて)が展示されていました。
  熊本でこのような規模の西洋絵画展は滅多にないものと思います。

    福田先生の個展が開催されている分館から本館までは800mほどです。
    分館で1,000円の前売り券(当日券1,300円)を買ってから4名で行きました。
    普通は歩いて10分余りのところですが、20分以上掛かったかもしれません。
         ※私を除く3名は、平均年齢80代の穏やかな方ばかりですから。


熊本県立美術館本館は広々した熊本城二の丸広場の外れの
木立の中にあります。

二の丸公園に入って本館へと続く道

    ※この木立の下を手をつないで歩き、美術館の絵をみてから喫茶し、
      二の丸公園の芝の上で膝枕するのは
       少し気取り過ぎの、羨ましがられるデートになると思います。


二の丸公園

    ※画面に写っていない左側の端に美術館本館があります。
     画面に写ってない右側方向に熊本城天守閣などがあります。

  熊本県立美術館は木々の緑に囲まれてひっそりと佇んでいます。
  喫茶室のテラスにいると、二の丸公園で遊ぶ子供たちの声が、
  心地よい喧騒として遠くから時々聞こえてきます。  


ノルマンディ展に掛かっていたモネさんの絵です。

    ・タイトル:トゥルーヴィルの海岸にて
    ・画家:クロード・モネ
    ・制作年:1870年
    ・収蔵:マルモッタン=モネ美術館
         ※この絵の左の人物は愛妻(*)カミーユさんと云われています。
         ※この画像はウェブサイトにあったものです

           * : 制作年と同じ1870年にカミーユさんと正式に結婚されていますので、
              この絵を描かれたのは結婚前かもしれませんが、既に子供もいらしたので
              実質的には愛妻と呼んでいいでしょう。 

この絵以外のブーダンさんの絵が何点か掛かっていました。

    ・タイトル:浜辺の風景
    ・画家:ウジェーヌ・ブーダン
    ・製作年:1862年
    ・収蔵:ワシントン・ナショナル・ギャラリー
         ※外光派のブーダンさんはモネさんに屋外で描くことを勧められたそうです。
         ※この画像はウェブサイトにあったものです


ノルマンディーの海岸はパリから気軽に行ける避暑地・保養地・別荘地として、
19世紀になってから開発されたそうです。
当時パリから”気軽に”避暑に行けたのは上流階級の人達でしょうから、
上の2枚に描かれている女性はレディということになります。

  ブーダンさんの絵にある白い四角い物は可搬型更衣室のようです。

印象派の画家さんたちもモデルとなるブルジョアのレディを求めて
リゾートになったノルマンディーへ行かれたようです。

  パリとノルマンディー海岸の関係は
   日本で言えば、東京と湘南海岸のようなものでしょうか。
   (こちらのほうが、距離は近いですが)

    私が2年前まで住んでいた海岸沿いの藤沢市辻堂地区も
    明治の頃に別荘地として開発されたそうです。

    今はサーファーのメッカのようになった辻堂海岸の砂浜にも
    昔はあのような可搬型更衣室が出没していたのでしょうか。
        
     パジャマのような水着を着た淑女が水遊びをする
     今と比べればのどかで、当時としては華やいだ海水浴風景を想像します。


【印象派のふるさと ノルマンディー展】は6月21日(日)までです。