湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

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♥ 008 4月21日は「民放の日」

2015年04月21日 14時09分18秒 | 紫苑色の重い思い[慷慨憂愁]
今日(4月21日)は「民放の日」となっています。

◆「一般社団法人日本民間放送連盟」さんのWebサイトには
  「民放の日」について次のような説明文が掲載されています。

       「民放の日」は、ラジオ16社に民放初の予備免許が与えられた1951年4月21日を記念したものです。
       (中略)
       第2次世界大戦後、電波の民間開放が進められ、1950年に電波法、放送法、電波監理委員会設置法の
       いわゆる電波三法が施行されました。
       同年、NHKは国の出資を受けず受信料制度によって放送を行う特殊法人として新発足しました。
       51年の民放開局以降、全国に向け公共放送を行う日本放送協会(NHK)と、
       広告活動などの営利活動によって事業を図る民間放送の併存体制がスタートしました。

       1951年、日本初の予備免許を受けたラジオ16社が集まり、
       日本民間放送連盟(民放連)を創立しました。
       (中略)
       全国206社の会員が一丸となって、よりよい放送をめざして活動しています。


◆”よりよい放送”を目指されている「日本民間放送連盟」さんの同サイトには

   独自に作られた「緊急事態における放送に関する指針」が掲載され、
   民間放送各社が「武力攻撃事態法(*)」の中でいう指定公共機関にならないよう
   政府に出された要望書も掲載されています。

      * : 「武力攻撃事態等における我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全の確保に関する法律」
                              [2003年6月13日 法律第79号]    
         「武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律」
                              [2004年6月18日 法律第112号]

    「日本民間放送連盟」さんが2003年11月21日に政府に提出された要望文書の内容

      政府は、武力攻撃事態法による指定公共機関に民間放送を指定する方針を示しておりますが、
      当連盟では再三表明しているとおり、民間放送が指定公共機関となることについて、報道の自由を
      確保する観点から大きな懸念をいだいております。
      当連盟に加盟の全ての民間放送は指定公共機関に指定されなくても、別紙の自律的な指針に則り、
      緊急事態において被害の発生と拡大の防止に資する放送をすることは当然と認識しております。
      したがって、国民保護法制の中で民間放送が指定公共機関とならないような制度設計を行っていた
      だきますよう、強く要望いたします。

       要望書の中で言われている自律的指針(緊急事態における放送に関する指針)

        民間放送は、「日本民間放送連盟 放送基準」および「日本民間放送連盟 報道指針」の
        精神に則り、外部からの武力攻撃により市民の平穏な生活が脅かされる緊急事態においては、
        以下の指針にもとづき取材・報道を行う。

       1.市民の生命・財産にかかわる緊急情報は、正確かつ迅速に報道する。
           その目的とするものは、被害の発生と拡大の防止にある。
       2.緊急事態にあっては政府に対し最大限の情報開示を求めるとともに、
           多角的かつ客観的な取材・報道に最善の努力を傾ける。
       3.報道機関として、いかなる緊急事態にあっても市民の基本的人権および
           知る権利を守り、自由で自律的な取材・報道活動を貫く。

 民放連からの強い要望(?)にも関わらず政令で定められた指定公共機関の中に主な民間放送各社が入っています。
 意見要望を提出されたことについてはWebサイトに載せてありますが、
 意見要望が叶わなかったその後の民放連の対応については何も載っていないようです。

   『私たちは言論の自由のために抵抗したんですよ』というアリバイ作りのための
    アドバルーンだったと見られても仕方がないのかもしれません。

◆同サイトには「青少年に見てもらいたい番組一覧」も掲載されていました。

   同サイトにある説明によると
   「青少年に見てもらいたい番組」とは、『青少年向けの放送番組の充実』として掲げた
   「青少年の知識や理解力を高め、情操を豊かにする番組を各放送事業者は少なくとも
   週3時間放送する」との申し合わせに基づき、1999年10月改編時から各社が
   独自に実施しているものです。
                        とのことです。

   ちなみに「青少年に見てもらいたい番組」(2014年秋)の例を挙げますと

   「フジテレビジョン」さんでは   
      ・VS嵐
      ・もしもツアーズ
      ・ボクらの時代
      ・ワンピース
      ・ちびまる子ちゃん
      ・サザエさん     ※計6番組 約3時間半
     
     これが「(将来の日本を背負っていく)青少年(**)に見てもらいたい」として厳選された
     自慢の番組のようです。

       ** : ”児童”の間違いではなく”青少年”です。
          文部科学省さんでは一般的に”30歳未満まで”の若者を”青少年”とみられているようです。
          つまり、上記6番組は
          「知識や理解力を高め、情操を豊かにするために30歳までの若者に是非見てほしい番組」
          とも解釈できます。 ┐(´~`;)┌ 
               『冗談です』という断り書きは見当たりませんでした。


「政府に睨まれないように報道番組では事前に打合せを行う」や
「政党からの呼び出しにノコノコとでかける」などといった話を聞くと、
発足当時の崇高な理念(看板だけ(?))からかけ離れてしまったように思えるのですが ・・・

今日は民間放送に関わる方々にとってはお目出度い記念日かもしれませんが
記事内容から「紫苑色の重い思い」にジャンル分けするのが適当と判断しました。
悪しからず。