御生掛温泉で

どうしてこんなに人がいるんだろう*(はてな)*

脱衣所でその訳を発見*(びっくり2)*

どうやら観光バスで来た人たちがどっと押寄せたよう*(ジロ)*

洗い場は人で溢れていた。蒸し風呂や打たせ湯に入って露天風呂へ、２～３人が入っている。

「やっぱりお湯がいいのよね～」

と一人満足しているとなんと私一人になっている。これ幸いと脱衣所の籠の中からデジカメの出番、運良くシャッターチャンスに恵まれた*(笑顔)*

内風呂に戻ると急に人がいなくなっている。バスの時間が近づいてきたのだろう。
乳白色のお湯に浸かり上がろうとしたとき、ふと目線の先に湯船の縁に腰掛けて話をしている二人の女の人が目に入った。

私はド近眼、おぼろげながらに見える左のご婦人の右の乳房がなかった。

右に座っているご婦人はさっき私と言葉を交わした話好きな人、乳房のないご婦人は３～４０代の若い方、連れには見えない。

癌なのだろう、胸を隠すそぶりも見せず話をしている。

どれだけの時間、苦しみや切なさを乗り越えてきたのだろう、頭が下がる思いだった。

乳房の手術を拒否して命を落とす人もいる。癌の告知、手術の選択、手術後の心のケア、次々と難題がやってくる。

私にはそれを乗り越えることが出来るだろうか*(はてな)*

膝の怪我など些細なこと、リハビリをすれば治るし後遺症も残らないと言う。

幸いにしてこれだけの怪我で済んだ*(ニヤ)*

幸いにして癌にならなかったら私の財布の中にはドナーカードが入っている。

誰かの役に立てるかもしれない*(笑顔)*