忘れもしない、ケネディアメリカ大統領がダラス
で暗殺された日に、私は新婚の彼女を訪ねていた
のだった。1963年11月22日である。
それから55年の月日が流れた。
年賀状、時々の電話で
「今年こそは会いましょう」と言いながら
どんどん時が経ってしまった。
今年の年賀状にもお互いにそう書いたのだが
突然彼女から電話があり、日程が決まった。
寒い日になってしまったが、大磯駅に30分も早く
到着し、友の迎えを待った。
前方から手を振ってかけてくる女性を見ても
私はそれが彼女とは信じられなかった。
しばし慌てたが声を聞いて彼女だと確信できた。
私は目を見れば昔を思い出す、、、と信じていた
が、目より声だった。
おしゃべりが始まると50年ひと昔!
昔の友に戻っていた。
お互い、種類の違う人生を歩み、どちらが
幸せだったとは決められないほどそれぞれ
多難な人生を歩んで来たことがわかった。
なかなか数時間では全部を話せなかったので、
又すぐに会いたくなったがすっかり少女時代に
戻ったひとときであった。
日本に居ても、近くに住んでも、なかなか会え無い物です。
貴重なお時間楽しめて良かったですね。幼馴染って
口調やお気持ち迄、かつてその時に戻して呉れる
有り難い存在です。