雪の古都
2019-02-17 | 日記
一昨日、お昼頃、電車で鎌倉に向かった。
大船を過ぎて古都の風情がいっぱいの北鎌倉駅を
過ぎたころ、、急に雪が狂ったように舞っている
のに気がついた。
牡丹雪でもない、ハラハラと散っている雪でもな
い、しんしんと何か一心に降り続けている雪に
接すると、不思議な、幻想的な世界へと誘われ
る。雪女の世界だ。
車窓からの景色に驚いているうちに鎌倉駅のホー
ムに降り立つ。
突然、どうしてよいかわからない不思議な気持に
なり、駅舎に向かってホームから写真を撮ったの
だが、そのしんしんと降る雪は写真に写らなかっ
た。
東口の七段分のエスカレーターに初めて乗って
改札口に向かう。
しんしんと降る雪に誰もが一瞬立ち止まってい
る。みんな傘がないのだ。
数日前の天気予報では雪は降らないと言っていた
ので、折りたたみ傘を持っている人は少ない。
私は、たいていフード付きのコートを着ているの
だが、その日に限ってフードなしのコート。
傘無しでどうやって一歩を踏み出そうかとしばし
止まってしまった。
この情景も感動して写真を撮ったのだが、雪は
写らなかった。私の心の中では今でも雪が舞って
いる。