新甲州人が探訪する山梨の魅力再発見!

東京から移住して”新甲州人”になった元観光のプロが探訪する”山梨の魅力再発見!”
旅人目線の特選記事を抜粋して発信!

39)北杜紅葉スポット瑞牆山(みずがきやま)自然公園!

2012-11-10 | 山梨、里山の美しい四季!

山梨・北杜の秋・・・、紅葉の絶景ポイント・・・、

”瑞牆山(みずがき)山”自然公園!

”山岳登山の魅力”は、富士山やアルプスのように山頂を極め、下界の絶景を眺める感動が大きいが・・・、美しい山容を大自然の中から見上げるのも素晴らしい!

今月号は、”山梨の紅葉絶景ポイント”・・・、奥秩父山塊西端、原生林の岩塊名峰、瑞牆山(標高2230m)山麓の「みずがき山自然公園」を紹介します。

11月3日(土)、美しい紅葉と大自然の驚異”瑞牆岩塊の絶景”を眺めることができる「みずがき山自然公園」を訪ねて来ました。

みずがき山自然公園への道(天鳥川近く)          2012_11_03_2     2012_11_03瑞牆山自然公園から望む瑞牆の岩陵

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”瑞牆山”(標高2230m)・・・、日本百名山の一つ。

JR韮崎駅下車、路線バスで約1時間15分、「瑞牆山荘前」登山口が起点。

奥秩父山塊の最西端、山梨県北杜市須玉町にある主脈です。

瑞牆山荘前~「瑞牆山自然公園」へは、約3km 徒歩約45分で行ける。

瑞牆山荘前~瑞牆林道ゲート(分岐)まで約1.4km 

   標識を右折。ゲートが開いているのを確認してその道を進む。※迷路はなし。

 ②ゲート~瑞牆山自然公園まで約1.6km 

   天鳥川の橋の手前で、山塊の絶景が見えると、もうすぐ自然公園です。

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瑞牆山は、”全山が黒雲母花崗岩で形成され、南西部は風化や浸食の影響を受けて独特の形になった奇岩や岩峰が聳える類のない美しい景観になっている。

ウイキペディアフリー百科事典によると、「瑞牆」とは、神社の周囲を囲む垣根(玉垣)のことで、地元では、”瑞牆山”は”神々が宿る山”として敬われて来たようだ。

山名の由来は、山稜を三分割する「みつなぎ」の転訛説、崖を意味する「がき」に由来すると云う説、『甲斐国志』では、「玉塁」と呼ばれる金峰山に対して、「瑞塁」を呼び習わしたとする説が紹介されている。

古くから金峰山と同じく山岳信仰の山で、洞窟には修験者の修行跡が残り、山頂の西峰には弘法岩があり、空海開山伝説も伝わる。

「日本百名山」の著者深田久弥は、瑞牆山を「針葉樹の大森林からニョキニョキと岩が生えているような」と表現している。鋸岩、大ヤスリ岩など奇岩が多彩にある。

「瑞牆山」は、山麓までドライブロードが完備されたアクセス立地にあって、路線バスも運行されている。登山をしなくても、紅葉の原生林に映える”瑞牆山”の絶景パノラマを眺めることができるポイントがある!

「瑞牆山自然公園」は、”取って置きの絶景ポイント”です!

2001年5月、第52回全国植樹祭が開催され、天皇・皇后両陛下をお迎えしたところで、その跡地が「みずがき山自然公園」として整備された処です。

天皇・皇后陛下をお迎えするために選ばれた”山梨自慢の絶景ポイント”です。

両陛下ご来臨のお蔭もあって、アクセスが開かれ、道路は林道でも全て舗装され、おまけにガードレールも自然景観を壊さないよう間伐材を使った丸太のガードレールが整備されていて、山間部としてはアクセス環境が抜群です。

管理棟(売店など)やトイレ、駐車場、キャンプ施設等諸施設も整っています。

アクセスに恵まれない景観地には、ぜひ天皇・皇后に行幸して頂きたいものです。

山梨には、富士山、北岳バットレス、八ケ岳・赤岳、甲斐駒ケ岳など岩稜が美しいシンボルの山々があるが・・・、

「瑞牆山自然公園」は、瑞牆山の岩塊山容の神秘的な魅力と大自然の織りなす感動のパノラマ風景が”山梨随一”ではないかと思います。

かつて、筆者が東京在住時代に、この瑞牆山(2230m)へは春、秋、2度登ったことがあるが、1度目は、春の日帰り登山。2度目は紅葉の方がもっと美しいことを知り瑞牆山荘へ前泊して余裕の散策登山を経験して、瑞牆山頂を極める魅力を堪能した。

しかし、3度目は、山麓から瑞牆山が最も美しく見えるポイント「みずがき山自然公園」へ行きたいと思っていたが、山梨に移住した便利さから、紅葉のピーク、且つ晴天の週末に、家内と訪ねる機会をえました。

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「みずがき山自然公園」へは、JR韮崎駅前から路線バスの利用も便利です!

紹介の前に、首都圏から中央高速道などを利用して、マイカーで山梨県内に入る方には、北部山岳ルート「クリスタルライン」もお勧めしておきます・・・!

詳しくは、http://crystal-line-guide.info/01.html  「全長68.1kmクリスタルラインへようこそ」をご覧下さい。

紅葉シーズンは、舗装されたとは云え林道を結ぶ山岳ルートなので、マイカーの紅葉見物渋滞が起こって通行に時間を要する場合もあり、特に、ポイント地点の駐車場がオーバーフローとなり、路上駐車があちこちに増えるため、益々交通が渋滞するので要注意です。※もちろん平日がベターです。

クリスタルラインは、東は山梨市牧丘町窪平(R140)から、西は北杜市高根町(R141)まで全長68.1km。標高1000m以上の森林地帯を抜ける北部山岳ルートで、山梨県の北西部を横断する”大自然探訪のドライブルート”です。

山紫水明の風景に富み、昔から水晶の産地として有名なところから、お洒落な「クリスタルライン」と愛称が付けられたそうです。

クリスタルライン沿線ルートには、林道杣口線(山梨市)をスタートに「乙女高原」⇒林道荒川線(甲府市)「寄り道になるが御岳昇仙峡」⇒林道池の平線「木賊峠」を経て、みずがき山麓の「本谷川渓谷」へ通じる。ここから先は林道本谷釜瀬線となり、黒森を経て清里のR141に合流している。※冬季は閉鎖になるので要確認。

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筆者は・・・、中高年趣向の”路線バスを利用して、”徒歩の散策”をしてみました。

JR中央本線「韮崎駅」下車、山梨峡北交通バスで「みずがき山荘前」下車、そこから徒歩で「みずがき山自然公園」を訪ねました。

路線スで行く人は、本格装備の瑞牆山登山者のみでしたが・・・。

筆者も、今回の一部ルートは、完全舗装林道とは云え、山道に入るかも知れないので、軽登山装備にしました。注)ウォーキングスニーカーでもOKです。

但し下記参考?は、マイカーの通行が多いので要注意だが、時間の余裕をもって、撮影しながら歩けるので、快適です。

参考?)「みずがき山荘前」から、登山道を「富士見平小屋」まで(約50分)登り~「瑞牆山山頂(2230m=約2時間)」を経て、「林道小川山線終点」(約2時間20分)に降りて、更に約40分歩いた処にある「瑞牆山自然公園」を訪ねるダイナミックコース(計約6時間)もあるが、途中休憩時間を加えるとバスでの往復はきつい。

参考?)ハイキングコースとしては、「みずがき山荘前」から「富士見平小屋」迄(約50分)登り、「植樹祭公園(みずがき山自然公園)」(約1時間40分)へ下るコース(計約2時間30分)もある。

参考?)最も簡単な散策コースとでも言おうか、「みずがき山荘前」から「みずがき林道」を歩いて、「みずがき山自然公園」へ約45分の楽々コースもある。※何れも、???とも、帰路は、自然公園からバス停まで所要徒歩約45分です。

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行程案内

今回は、参考?「中高年の散策ウォーク」に相応しく、JR中央本線「韮崎駅」下車⇒山梨峡北交通路線バス利用を計画しました。

JR韮崎駅前発 8:50AM⇒ みずがき山荘前(瑞牆山登山口)着 10:05AM。

路線バス時刻表は、山梨峡東交通へ 注)季節運行を再確認のこと。http://www.kyohoku.jp/modules/pico/index.php?content_id=5

山梨峡北交通「みずがき山荘前行」バス停

2012_11_03_38:20AM頃 JR韮崎駅前バス停

早めにバス停に並んだが、何人かが既に並んでいた。いつの間にか、数十人の登山スタイルの人々が後列に並んだが、2台目の増発サービスがあって、ほとんどの乗客は座ることができた。

終点「瑞牆山荘前」まで片道@2000円

8:50AM出発(始発便)

注)同じバス停から8:51AM発 深田公園前(茅ケ岳登山口)が出るので、結構バス停は賑やか。乗車を間違わないよう要注意。

「紅葉の瑞牆山登山は、流石に人気だ!」

終点「みずがき山荘前」まで途中下車する人はなし。

路線バスは、渋滞を予測して臨時便の手配をしてあったらしく、定期バス路線の林道本谷釜瀬線が紅葉見物のため、あまりに渋滞しているので、「みずがき湖」から、北へ林道神戸東小尾線を迂回して、クリスタルラインから右回りに「みずがき山荘前」に到着した。

終点「瑞牆山荘前」到着時間は:9:45AM着※途中下車がないので迂回路により早めに到着。

駐車場は満杯、バス停周辺は路上駐車でいっぱいだ2012_11_03_5      2012_11_03_4 みずがき山荘前到着

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「みずがき山荘前」スタート~林道歩き・・・!9:50AM出発

2012_11_032012_11_03_3本谷釜瀬林道の紅葉             瑞牆山荘前に彩る”まゆみ”の紅実 2012_11_03_2

 

 

 

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”まゆみ”の木は、日本全国や中国でも決して珍しくない木であるが、最近は、ほとんど見ることはない。ピンク色に紅葉するので、とても目立ち、美しい色どりになっている。

マユミ(真弓、檀)は学名:Euonymus hamiltonianus 、ニシキギ科ニシキギ属の木本。別名ヤマニシキギとも呼ばれる。日本と中国に自生する。秋に果実と種子、紅葉を楽しむ庭樹として親しまれ、盆栽に仕立てられることもある。

材質が強く、良くしなるため、古来より弓の材料として使われ、真弓の由来となっている。

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瑞牆林道ゲート(起点から1.4km) 「瑞牆の森」案内図   瑞牆林道入口(あと約1.6km)2012_11_03_82012_11_03_6

 

 

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瑞牆林道の紅葉風景2012_11_03_20           瑞牆山(天鳥川付近)2012_11_03_10        第52回全国植樹祭記念碑    2012_11_03_11

 

 

 

 

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2001年5月に植樹され、見事に再生された森林は活き活きとしている!

 ほんとうに綺麗に整備された森林です!

 最近話題の吉野熊野の杉林の再生状況に負けない”力”が山梨にはあるのだと、

 嬉しく思いました。

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みずがき山自然公園管理棟       甲斐駒が望める公園風景2012_11_03_13 2012_11_03_12        公園風景2012_11_03_14  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

みずがき山自然公園の心なごむ風景2012_11_03_17 2012_11_03_15              瑞牆山らしい圧巻の岩陵(写真右ピークが頂上2230m)

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第52回全国植樹祭記念碑                      公園から望む遠望の八ケ岳連峰          2012_11_03_19 2012_11_03_18  

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第52回全国植樹祭記念碑 

この全国植樹祭は、恩賜林御下賜90周年と21世紀の幕開けの年にあたる2001年5月20日に、天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、さわやかな五月晴れの下、この地で開催された。云々とある。

天皇陛下お手植の木はイロハカエデ、ミズナラ、イチイ、皇后陛下お手植の木はフジザクラ、シラカンバ、カラマツとある。

両陛下のお手植の木が、今は公園の風景を優雅に色どって、鮮やかな紅葉を楽しませてくれている。

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附録:

瑞牆山の岩峰ほど、奇岩が多彩な山はない!

今やロッククライミング訓練のメッカになっている!

その基地として、「瑞牆山自然公園キャンプ場」は人気がある。※上記写真参照

詳しくは、http://www.city.hokuto.yamanashi.jp/maps/detail/446/

バーベキュー釜戸や水道、調理施設、東屋、トイレなど完備して、シーズンには、軽食堂もオープンしている。地元野菜も多少販売している。そば(650円)、ホットドック、ソフトクリーム、コーヒーなど。事前確認要。

営業時間は9時~14時30分。休園日は、毎週水曜日(祝日の場合は翌日)と冬季12/1~4/30

ロック・クライミング訓練のメッカ!                  「瑞牆山荘」は、カフェ&レストランも営業している。2012_11_03_24 2012_11_03_21

 

 

 

 

 

 

 

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「瑞牆山荘」

標高1520m地点にある。

北杜市須玉町増富小尾8861 営業案内はhttp://www.mizugaki.burari.biz/top.html で確認して下さい。

通常営業期間 3/20~11/30(臨時休業あり) 冬季営業期間 12/1~3/9 (土日のみ営業予定) 年末年始は営業。

宿泊料金は、1泊2食付 8,820円(税込)~ 小学生以下7,500円(税込) ※冬季は暖房費加算。 

食事時間は朝食6:00~6:30AM、夕食17:30PM(団体は18:00PM)

カフェ&レストラン「モンターニュ」は、昼食に洋食などが楽しめるレストランです。

名物”ピリ辛オリジナルカレー”の他、手ごねハンバーグ、季節のパスタ、焼肉定食、焼き立てピザ、シンフォケーキ、チーズケーキ、クッキー、コーヒー、紅茶、各種ドリンクなど多彩。

筆者は、歩き終わって、帰路のバスを待つ間、約40分の余裕であったので、テラスでコーヒーブレイクを楽しんだ!

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帰路のバス車窓の富士山絶景ポイントの一枚

2012_11_03_23

 

・絶景ポイントは、以前地元タクシーの運転手さんに教わった処で、韮崎から明野へ上る道中で大川を渡る橋の上。※橋名は調べていません。

・東南方向の川筋に”富士山”

 北西方向の川筋の向うに”八ケ岳連峰”

注)今回は、帰りの走行中バス車窓から撮ったので、”富士山”の写真1枚のみです。

帰路は、「瑞牆山荘前」バス停発 14:25PM 韮崎着15:45PM。余裕で・・・、温泉や買い物を楽しめました。  

 

 

 

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