秋に楽しみにしていた・・・。山梨大工にある丸山さん家の”すいとんの手料理”を食べに行って来ました!
山梨市大工は、雁坂道の山梨市北にある”大井俣窪八幡神社”(源氏の祖といわれる清和天皇の勅願により、859年に宇佐八幡宮が勧請されたといわれ、重要文化財が9件、県指定文化財が3件もある凄い神社)を創建する時代に、全国から呼ばれた宮大工が集まって出来たと伝わる山里です。北には”6代続く老舗の養老酒造”(築約200年近いと推定される趣ある酒屋)と酒蔵櫂(コーヒーも飲める)など立ち寄り処もあり、興味深い旧道を抜けて、北の八幡横から市川を通り、太良峠(たらが峠標高1120m)、武田信玄の生誕地、積翆寺温泉方面へ抜ける道31号線を上ると大工へ行ける。”万葉のくさもちの幟”が迎えてくれます。
”丸山さんの家”の手作り”万葉のくさもち”はよもぎの葉色濃く、如何にも手作りの味が香ばしいのです。遠くからも車で訪れる客の多い評判のお菓子屋さんなのです。”丸山さん家”は、お母さんの入れてくれる美味しいお茶と心を込めた”自慢の手作りのおだんご”を軒先の縁台で味わえる処です。
京都でよく見る赤い大日傘と毛氈を敷いた丸太の椅子がくつろげます。
”お茶とお団子”で旅人を和ませる、まるで昔の”峠の茶屋”がここにはあります。古都の里山を思わせる”旅のいやしがある茶店”といった方がぴったりの感じです。そう、お菓子店ではなく、”峠の茶店”なのです。
丸山のお母さんは”京都が大好き”だそうです!だから、何となく雰囲気があるのですね!
くさもちだけでなく、初夏のよもぎの収穫を終えると、夏は新鮮なよもぎの風味を味わえる”よもぎ蕎麦”を食べさせてもらえます。どこにでもはない、丸山さん家ならではの蕎麦の味です。何気ない添え物の手作り漬物も絶品です。
今回は、珍しい”すいとん料理”を食べさせてもらえるというので訪れてみました。丁度、丸山のお母さんがすいとん料理を作っているところに伺い、写真を撮らせてもらいました。何と優しそうで、心を込めて料理を作っておられるか、この写真でも伝わりますよね!?
調理場で”すいとん”を煮る丸山のお母さんの姿は想い出す”おふくろさん”の優しい料理姿ですね!
毎日、よもぎ汁(ジュース)を飲んでいるこのつややかなお母さんのお顔のつやをご覧頂けますか?ほんとうに若々しい美しい姿ですね!美味しいはずです!
今はなかなかない欅無垢の火鉢に炭火を入れた温かい食卓に、特別に”すいとん料理”を運んで頂きました。
「温かいことろで、召し上がって!」というお母さんの心遣いなのです。嬉しいですね!
良くダシの効いた見事な”すいとん料理”でした!甲州の名物料理は”ほうとう鍋”と言うけれど、忘れられている”すいとん料理”は昔は全国的に、もっと馴染み深い食べ物であったので、ここのすいとんの味なら、きっと懐かしく喜ばれる美味だと思いますね!
今度はぜひ家内を連れていってあげたいと思っています!皆さんもぜひ訪れてみて下さい。
美肌になる特性のよもぎ汁は非売品ですが、お母さんに頼んで飲ませてもらってみれば・・・きっと、また行きたくなりますよ!?YS
名物になるであろう!手作り”まんようの糸切り餅”
デザートは”よもぎの糸切り餅”、素朴な味ですが、ほんとうの手作りの美味しさです。あちこちで売っている甲州名物”OO餅”などは比べ物になりません。ただ、丸山さん家を訪ねなければ味わえませんが、わざわざでも訪ねて食したいお勧めの味なのです!
ご参考:
”すいとん”の歴史は古く、室町時代の書物に、既に「水団」の字が見られるようです。江戸時代から戦前は、すいとん専門の屋台や料理店があちこちにあって、当時の庶民の味として親しまれていた。しかも昔の食糧難を補ったヒット料理なのである。忘れられた”日本の郷土料理”なのです。※どうも、昔を知る人が、「戦時中食料がない時、すいとんをすすったことがある」などという人がいて、まるで、すいとんは貧しい食べ物の代名詞のように聞こえるようになって誤解をされ、忘れられた郷土料理になったのではないかと思われます。どうして、どうして、意外に手間がかかり、温かいお袋の心がなければ、家庭でもなかなか食べられない味になっていて、”今、復活して欲しい郷土料理”だと思いますよ。ぜひ、万葉のくさもちの丸山さん家を訪ねて頂き、賞味して見て頂ければ、私の表現で足りない、真の味覚が伝わると思います。
※以下、ウイキペディア百科事典によると・・・、”すいとんの料理”名は、青森県、岩手県周辺で使われている。そこ以外にも、日本中に同様の料理が存在している。地方によっては、「ひっつみ」「はっと」「つめり」「とってなげ」「おだんす」の料理名で呼ばれる。これらは地方により、具材や出汁に特色があり、料理法も地域ごとに異なるため、厳密に云うならば、個々が異なる地域ごとの郷土料理といえる。