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侵攻は「先制的な反撃」(露 プーチン氏演説)

2022-05-10 | 国際・政治

「NATOは我々に耳を傾けなかった」「反撃は唯一の正しい決定」…プーチン氏演説

ロシアのプーチン大統領が9日に行った対独戦勝記念日の演説の要旨は以下の通り。

 

ー--

 ロシア国民、親愛なる退役軍人、兵士のみなさん。祖国防衛は常に神聖なものだった。そして今も同様に、あなた方は(ウクライナ東部)ドンバス地方の人々のために、そして祖国、ロシアの安全のため戦っている。

 1945年5月9日は、比類のない偉業を成し遂げた、団結したソ連の人々の大きな勝利として世界の歴史に永遠に刻まれている。勝利の日は、我々にとって身近で大切なものだ。我々は勝利した世代の人々を誇りに思う。後継者である我々の義務は、ナチズムを粉砕した人々の記憶を守り、世界大戦の恐怖が繰り返されないためにあらゆることを行うことだ。

 ロシアは常に、世界にとって必要な、平等で不可分な安全保障システムの創設を提唱してきた。昨年12月、ロシアは「安全の保証」に関する条約の締結を提案し、合理的で妥協による解決策を模索するため誠実な対話を求めたが、全て無駄になった。北大西洋条約機構(NATO)諸国は我々に耳を傾けようとしなかった。彼らには全く異なる計画があった。ドンバス、クリミアを含む我々の歴史的な土地への侵攻に向けた作戦が準備されていた。

 ウクライナの政権は、核兵器取得の可能性を発表し、NATOは、ロシアに隣接する領土で積極的に軍事的な開発を始めた。ネオナチらとの衝突は避けられないものとなった。ウクライナに)NATO諸国から最新兵器が定期的に供与され、危険は日々拡大した。ロシアがその侵略に先制的な反撃を与えたのは、やむを得ず、タイムリーで唯一の正しい決定だった。

 我々は、米国人、英国人、フランス人、レジスタンスの参加者、中国の勇敢な兵士など(第2次大戦の)連合軍の全兵士、ナチズムと軍国主義を打倒した全兵士をたたえる。

 そして私は、露軍部隊とドンバスの民兵に呼びかける。あなた方は祖国のために、その未来のために、世界にナチスの居場所がないようにするために戦っている我々は、ネオナチの残虐な攻撃により亡くなった、ドンバス地方の高齢者、女性、子供たちの記憶の前に頭(こうべ)を垂れる。

 (黙とう)

 露軍将兵の死は、我々全員にとって悲しみだ。我々は負傷者も含め、彼らの家族を支援するためにあらゆることを行う。

 「赤の広場」では、ドンバス地方の軍事行動が行われている地域から駆けつけた人々も含め、祖国の多くの地域から集まった兵士たちが肩を並べている。ロシアの敵は、国際的なテロリスト集団を利用し、私たちを内部から弱体化させ、分裂させようとしたが、成功しなかった。今日、さまざまな民族が共に戦い、兄弟のように弾丸から互いを守っている。これはロシアの力だ。

 大祖国戦争でナチズムを粉砕した人々は、英雄の例を示した。我々は、彼ら勝利者の世代を見習っていく。私たちの勇敢な軍隊に栄光を! ロシアのために! 勝利のために! 万歳  ! (読売)

 

 

 

ロシアのプーチン大統領が9日に行った対独戦勝記念日の演説の記事を読んでみました。これがプーチン氏のウクライナ侵攻の言い分らしいです。読みましたが、特にこれらの部分は意味不明でした。

北大西洋条約機構(NATO)諸国は我々に耳を傾けようとしなかった彼らには全く異なる計画があった。ドンバス、クリミアを含む我々の歴史的な土地への侵攻に向けた作戦が準備されていた。

 ウクライナの政権は、核兵器取得の可能性を発表し、NATOは、ロシアに隣接する領土で積極的に軍事的な開発を始めた。ネオナチらとの衝突は避けられないものとなった。(ウクライナに)NATO諸国から最新兵器が定期的に供与され、危険は日々拡大した。ロシアがその侵略に先制的な反撃を与えたのは、やむを得ず、タイムリーで唯一の正しい決定だ。

 

”先制的な反撃”? 百歩譲って、ドンバスは、心情的に、過去ソビエト時代には”我々の歴史的土地”だったかもしれない。が、今はロシアの隣国ウクライナの土地です。クリミア(2014年ロシアはクリミア侵攻も同様です。

そして、プーチン氏は、隣国ウクライナの現政権を「ネオナチ」と呼び、だからロシアは世界にナチスの居場所がないように、ウクライナを攻撃しているのだと。

ちょっと理解できないめっちゃくちゃな理屈ですが、これがプーチン氏のウクライナを侵攻する”大義名分”のようです。本当に、この先、何が起こるかわかりません。

 

 

 


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