#39 「失意の旅立ち」 Something I Can Never Have
One Tree Hill
チャールズ・ブコウスキー曰く 「人生には様々な脅威が潜んでいる。我々にはそれを選ぶことはできない。いつその餌食になってもおかしくないのだ」
ニッキがジェイクとペイトンの前に現われて、判事は単独親権を認めてくれた、つまりジェニーは私のもの、・・このままじゃジェイクは刑務所行きだと言う。子供を捨てていったことは問題にされないのかとジェイクが聞くと、それは聞かれなかったから、言ってないと・・。確かに彼女は母親だけど、赤ん坊を置き去りにして捨てて行った母親。ジェニーを必死の思いで育ててきたのはジェイク。ニッキを見ていると腹がたってきた。理不尽だね。
ジェイクはジェニーを取られるかもしれないことを、すごく恐れている。アンディが弁護士に頼んでみるから逃げるなと、ジェイクを説得する。
ルーカスはブルックに、「行くなよ。(これを)言わないと後悔しそうで・・行かないでくれ」と言う。 ブルックの返事は「やっと友達に戻れたのにね。赤いドアの家(ブルックの家)、好きだったのに」・・「行かないでくれ」は、ルーカスの愛の告白だったのだけれど。ブルックは気がつかない。・・ルーカス、切ないね。
ルーカスがキースの部屋にいくとカレンが居た。二人が「ダンとジュールズの契約」の話をしていると、そこにキースが帰ってくる。それを聞いて「二人ともそれを知っていて黙っていたんだ。信頼していた人間に裏切られたんだ、話すことなんかない」キースはそう言って出ていってしまう。 キースはダンに「俺をはめたのか?ジュールズとのことは陰謀だったのか?」と。ダンは、「・・俺がはめたんだ。俺は女房を寝盗られたショックで死にかけたんだ、このくらいやって当然だろう」と言う。そして、ジュールズを中傷する。キースはダンに殴りかかり、会社のガラスをたたき割る。
カレンはキースに、「ダンはとんでもない奴だけど、ルーカスを授けてくれた。それが悪意によるものであったとしても。私は人生の宝物を手に入れたの。あなたも同じかも」と言う。そうだね。ジュールズ(エミリー)はキースを愛している。二度と出会えない宝物かもしれないよ。
アンナは物置で赤いペンキのついた布を見つける。ペイトンのロッカーに「レズビアン」という落書きをしたのは実はフィリックスだった。フィリックスは、ペイトンは俺にブルックを取られて妬いてたとか、お前(アンナ)にも惚れているしなとか、見当はずれのことを言っている。アンナは前の町で、「噂」に苦しめられた。 だからペイトンのロッカーにそう書いとけば、ゲイはペイトンと言うことになると思ったとか。・・フィリックスの行動はあまりに子供っぽい。アンナは「ペイトンは友達なんだよ」と怒る。
ネイサンはヘイリーに会うために車を走らせている。 結婚式の日のことや、ヘイリーが親を恋しがっていた時のことや、新婚初日のことや、たくさんの幸せな日々を思い出しながら。
ツアーに追いつき、楽屋でヘイリーに会ったネイサン。「お前に会いたくて。じっとしてられなかった。・・お前を愛している。・・俺たちの結婚、簡単にあきらめたくない。」と言う。・・でも一緒にいて、ツアーも一緒に回る、・・これは現実には難しいだろうね。 ヘイリーの出番がやっている。「ここで、待っていて」とヘイリーはネイサンに言ったけれども、ライブが終った時、ネイサンはもうそこにいなかった。ネイサンは車の中で、結婚指輪をはずしていた。
ブルックは親に電話をかけ、この町にいたい、ペイトンの家に住みたいと訴えている。 親は、一人暮らしのペイトンの家に住むことは「野放し」にするようなものだからダメと言っているらしい。親がいた時も「野放し」だったじゃないかと、ブルックはプンプン。
ルーカスはそんなブルックを見ながら、「去年までは気がつかなかったけれど、ブルックのいない毎日なんて考えられない」とアンナに打ち明けている。
フィリックスが校長に呼ばれる。ペイトンのロッカーに落書きしたのはフィリックスだと、アンナが知らせたらしい。ペイトンがこのことをブルックに打ち明けると、ブルックは「親友」になんということをしたんだと激怒する。
フィリックスはブルックに振られ、結局、陸軍士官学校に行くことになったらしい。ロッカーの落書きは、フィリックスにとってはただのいたずらだったかもしれない。けれど、アンナにとってはそんなに簡単な問題ではない。
アンナはフィリックスに言う。「ゲイなのはペイトンじゃない、私なの。そんなにレズビアンって落書きしたいのなら、私の部屋に書いてよ・・例の噂はただの噂じゃない・・私はずっと悩んでいたんだよ。・・兄貴のせいで私、ホントの自分でいるのがずっと怖かった。・・」
ルーカスは、元の自分の部屋にブルックを案内する。・・ルーカスの家、「赤いドア」になっているよ。そして中にブルックの荷物が運び込まれている。ブルックのびっくりした顔。ルーカスがカレンに頼んで、ブルックの両親に掛け合ってもらったらしい。夏まではこの町にいられるようにと。
ブルックが喜んだこと! 「私のために?」と聞くブルックに、ルーカス「俺が行かせたくなかった」・・これはルーカスの愛の言葉なんだけど・・ブルックに通じたかな?
カレンはブルックに〈注意事項〉。「家にいる限りは家のルールに従って。朝帰りは絶対許さない。男の子を泊めるのも禁止、それから・・」そうしたら、ブルックは「ほんとのママみたい」とカレンに抱きついた。ブルックの親は放任主義で、彼女は淋しかったんだね。よかったね、ブルック。
キースがこの街を出て行く。ルーカスは、ジュールズのことを黙っていたことを謝る。キース「なんで言ってくれなかったんだ、・・お前とはもっと深い絆があると思っていた。がっかりだよ。・・生まれて初めてだな、帰る場所がないと思ったのは」 夜の町を、キースの車が走り去ってしまう。
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