それにしても、オリンピックの中継で一番肩の力が抜けていると思われるのが、実況中継のアナウンサーと解説者。アイスホッケーの試合では、実況中継というより、一般の観客のように大はしゃぎしていることもよくある。
「そこそこ! 今だ、行け!」
見方のゴール前で小競り合いがあって、点を入れられそうなときは、
「遠くへ! パックを遠くへ飛ばせ! (Bort! Ut med pucken!)」
接戦の末、点が入ったときは、
「Wow, wow, wow, wow, ……」と10連発!
クロスカントリーの中継では、ゴールにかけて接戦が続き、ゴールの直前で、肝心のスウェーデンの選手が転倒してしまった。こんなときは、
「AAAA! Nej, nej, nej, nej, … JÄVLAR! (クソッタレ)」と、Nejの10連発の後に"クソッタレ!"が思わず出てしまった。
肝心の解説のほうも、なかなかいい加減。クロスカントリーで、スウェーデンの選手が2位・3位争いをしていた。ゴールまであとわずかで、その後ろに後続の選手が見えなかったので、
「スウェーデンのメダルは、もう確実になりました。」
とメダル獲得宣言。そのとたん、それまで第4位でカメラから消えていたフランス人が後ろに突然現れて、果敢に追い上げてきて、3人による2位・3位・4位の熾烈な争いに発展。スウェーデンは第4位に落ちてしまった。だから、この後は「メダルはもう確実」なんて安易な発言はしなくなってしまった。
それから、面白いのが、たまに無口になってしまう解説者とアナウンサー。テレビを見ていて、ふと気がつくと、試合の映像だけが無言のまま流れているので、あれっ、解説はないんだ、と思っていると、背後でかすかに「あ~」とか「そう、いいぞ」と解説者の一人つぶやきが聞こえてくるので、な~んだ、いたんじゃない、と気づく。フィギュア・スケートの解説にしたって、たまに沈黙が続いたりする。あれは、もしかして、トイレ休憩(!)なのかもしれない。
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それにしても、こんな中継じゃ、ラジオで聞いている人には、何がなんだか分からない、と思われるかもしれない。私もそう思ってラジオをつけてみるが、ラジオでは、それより100倍ぐらい早口の人が唾を飲み込む暇がないくらい捲くし立てていたので、心配ご無用。ラジオはちゃんとしているようです。
ちなみに、スウェーデンの公共テレビと公共ラジオは、まったく別組織です。だから報道なんかも、それぞれで取材をしています。
「そこそこ! 今だ、行け!」
見方のゴール前で小競り合いがあって、点を入れられそうなときは、
「遠くへ! パックを遠くへ飛ばせ! (Bort! Ut med pucken!)」
接戦の末、点が入ったときは、
「Wow, wow, wow, wow, ……」と10連発!
クロスカントリーの中継では、ゴールにかけて接戦が続き、ゴールの直前で、肝心のスウェーデンの選手が転倒してしまった。こんなときは、
「AAAA! Nej, nej, nej, nej, … JÄVLAR! (クソッタレ)」と、Nejの10連発の後に"クソッタレ!"が思わず出てしまった。
肝心の解説のほうも、なかなかいい加減。クロスカントリーで、スウェーデンの選手が2位・3位争いをしていた。ゴールまであとわずかで、その後ろに後続の選手が見えなかったので、
「スウェーデンのメダルは、もう確実になりました。」
とメダル獲得宣言。そのとたん、それまで第4位でカメラから消えていたフランス人が後ろに突然現れて、果敢に追い上げてきて、3人による2位・3位・4位の熾烈な争いに発展。スウェーデンは第4位に落ちてしまった。だから、この後は「メダルはもう確実」なんて安易な発言はしなくなってしまった。
それから、面白いのが、たまに無口になってしまう解説者とアナウンサー。テレビを見ていて、ふと気がつくと、試合の映像だけが無言のまま流れているので、あれっ、解説はないんだ、と思っていると、背後でかすかに「あ~」とか「そう、いいぞ」と解説者の一人つぶやきが聞こえてくるので、な~んだ、いたんじゃない、と気づく。フィギュア・スケートの解説にしたって、たまに沈黙が続いたりする。あれは、もしかして、トイレ休憩(!)なのかもしれない。
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それにしても、こんな中継じゃ、ラジオで聞いている人には、何がなんだか分からない、と思われるかもしれない。私もそう思ってラジオをつけてみるが、ラジオでは、それより100倍ぐらい早口の人が唾を飲み込む暇がないくらい捲くし立てていたので、心配ご無用。ラジオはちゃんとしているようです。
ちなみに、スウェーデンの公共テレビと公共ラジオは、まったく別組織です。だから報道なんかも、それぞれで取材をしています。