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タヌキの娘

今夜も腹を空かせて帰宅した。
台所に行くと、いつものようにタヌキが夕食の支度をしている。
「ただいま~。今日の献立は何?」

「お帰り~。」と、振り向いた顔はタヌキの娘。
この娘、お産のために先月からウチにいるのだ。
「何だ。○子だったのか。後ろ姿はお母さんそっくりだな。」

そう言うと、娘は無反応で台所から立ち去ってしまった。
怒ったのか。

入れ替わりに本物のタヌキが来て「かわいそうなことを言っちゃったね。」と言う。
でも、その顔は、ちょっと嬉しそうなのだ。
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