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しめ縄作り

27日こそは、しめ縄を作らなくてはならない。
昨日もそう思ったのだが、寒風の中では気乗りがしなかったのだ。
しめ縄作りは、わらをすぐっておかないことには取りかかれない。
数年前、庭でわらすぐりをしたが、わらのかすが飛び散らかって始末に往生した。
だから、それからは畑に行ってすぐっている。
わらすぐりは、畑の掘っ立て小屋に六つ子を縛り付け、つかんだわらを歯に打ち立てる。

今日も北風が強い。雀たちがつついた実が残る柿の木の枝も揺れている。
駐車場なら風もないので、そこで作業しようと思った。
我が家の駐車場は屋根も囲いもあるのだ。
畑の掘っ立て小屋から六つ子を持ってきたり、車を駐車場の外に出したり準備した。
六つ子を固定するものがないので、タヌキに持ってもらおうと思った。

年の瀬の買い物などでコマネズミになっているタヌキを台所で捕まえ、頼んでみた。
「忙しいから私をあてにしないで頂戴。」と取り付く島もない。
「そんなこと言わないで・・・、退職後は何でも二人でしなくてはならないんだから・・・。」
タヌキは、「二人で」という所で顔をしかめたようだった。
「そんなに二人でやるのはいやなのか。」と親父が言う。
「煮物の味見をしたら、しょっぱかっただけですよ。」と、とぼけられた。

結局、駐車場のシャッターのしきりを利用して六つ子を据え付け、一人で作業をした。
風がないので、わらすぐりも丁寧にできる。
すぐったわらに水を含め、玄関でしめ縄を作る。
今年の「作品」は、出来がいい。来年もいいことがありそうだ。
28日は、もちをつき、しめ縄を飾る。
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スナックの適正人数

先週末のこと、忘年会があった。店の人に聞くと、今年は予約が少ないと言う。
二次会のスナックも、土曜日というのに他のお客はなく、閑散としている。
未曾有の不況は街を寂しくさせる。

しかし、いつものスナックは会社の忘年会か何かで賑やかだった。
親父はかろうじて座れたが、後から来た常連は「また来るよ」と帰ってしまう。
カラオケの順番も1時間以上も来ない。そうなると落ち着かない。
何か居心地が悪くなって、ついに1曲も歌わず、店を出た。

そうしたことがあったので、土曜日は別のスナックに行ったのだ。
カラオケは順番待ちもなく、それはそれでうれしいのだが、他のお客さんがいないと、張り合いがない。
適正な人数が店には必要なのだ。

多くてもいや、少なくてもいやと、よっぱらいはわがままだ。
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タヌキが四国に行っている

先月末より今日までの3日間、タヌキが四国に行っている。
留守の間、娘と孫が来てくれている。
「はいはい」の高速になり、つかまり立ちもできるようになった。
孫の成長は早い、かわいい。

タヌキが留守なので、ひと月前のことを書くことにする。
やはり孫娘がきたときだが、婿さんと例のスナックに行った。
長男も来ていて、誘うと、一緒に行くと言う。

スナックで飲んだり歌ったりしていて、そのうち翌朝早出の長男が帰った。
勘定をして、婿さんと次の店に行くことになった。
タクシーで店に行き、またまた飲んだり歌ったりしたのだった。
少し気になって、トイレで財布の中身をチェックすると、足りないことが判明した。
恥ずかしいことだが、婿さんに言うと、全く持って来なかったと言うではないか。

飲み屋にツケがないことを信条とするので、意を決してタヌキに電話した。
時計は午前2時。
2回目の電話に不機嫌な声が出た。
やがて飲み屋にタヌキが来て事なきを得た。
タヌキは、あきれて家に戻ってしまい、店のマスターとラーメンを食べに行く。
田舎のタクシーはない。
なので、夜明けに近い市街地を1時間かけて歩き、やっと帰宅したのだった。

孫娘を風呂に入れ、今、出てきたところなのだが、タヌキは機上の人だろう。
羽田から高速バスで帰ると言う。
夜中になるが、こちらのバスターミナルに着く予定だ。
電話をするから迎えにこいと言う。
普段の親父の行いの償いとして、いたしかたない。
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