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東京銀座の寺社巡り


今回の東京散歩は銀座の寺社めぐり。
近代都市東京の真ん中に、古来からある神社があり、それを祀る地元の人々がいる。

地下鉄浅草線東銀座駅で下り、松屋方面に歩いて数分、ビルの一角に朝日稲荷神社がある。
この神社は古来より当地に鎮座していたが、安政の大地震により三十間堀に埋没。
大正年間に発見され、以後銀座三丁目町会の方々に厚く信心され、今日に至る。
商売繁盛、縁結び、家内円満などに御利益あり。
昭和になり隣のビル改築に伴い共同ビルとして、本殿を屋上に安置し、1階の拝殿とパイプでつながっている。

松屋に行く。そこに龍光不動尊が安置されている。
高野山龍光院より迎えられ、昭和4年以来屋上に安置されている。
「龍光」は「流行」に通じるということで、ファッション関係の祈願にも霊験あらたかという。

隣の三越に行く。またまた屋上に安置されているのが銀座出世地蔵尊だ。
明治のはじめの頃、三十間堀より掘り出された。
地元の鳶職が空地へ安置したところ、近隣の信心篤い人達が花や団子を供え参詣するようになった。
この地蔵尊は開運・出世・延命・商売繁盛のあらたかな御利益があると云うので賑わった。
銀座三越が新築するに際して元の「美松」跡より屋上に移し、銀座八丁の守り本尊となったという。

三越から晴海通りを隔てて、数分であづま稲荷がある。
戦後、あづま通り・三原小路に火災が続発した。
調査の結果、この一角にお稲荷さんが祀られていたことが判明。
そこで町内一同相談の上、京都伏見稲荷大社にお参りし御霊を頂き、現在地に鎮座した。
以後全く火事にあわず霊験あらたかに今日に至っているという。

晴海通りを有楽町駅方面に歩き、2本目の角を右折してすぐに路地がある。
路地の突き当たりを右に曲がると、ひっそりとあるのが宝童稲荷神社だ。
江戸中期、江戸城内の子育祈願の稲荷神社を、分祀したのがはじまり。
健やかな子供の成育に御利益があるという。

汗をかきかき、猛暑の中の寺社巡りは少しつらいが面白い。
JR有楽町駅から帰途に着く。
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