宴会への出かけ方

先週のことだ。
いつものように「今夜、飲みに行こうと思うんだ。」とお伺いを立てた。
「今日は風邪を引いているんだから止めなさい。」とタヌキが言った。
こういう時、無理をして出かけると後が恐い。
「医者に行けば。」の声におとなしく従った。

「少し喉が痛いのと咳が出ます。」
医者に言うと喉を診てくれて「少し腫れてますね。」と薬を処方してくれた。
帰りしな「今夜宴会なんですが、飲んでも大丈夫ですか。」と聞いてみた。
医者は当然のように「ダメですよ。」と言う。

家に帰って、タヌキに言った。
「宴会に行くときは、薬は飲んじゃダメだってさ。」

ということで、薬を飲まずに無事宴会に参加した。
もう時効なのだ。

正しい正月の過ごし方

今年の正月も家族が集まってくれた。
我々老夫婦と子どもたち３人の家族だ。孫が４人いて合わせて１２人。
一晩泊まって二家族は帰っていった。

娘と孫娘二人は幼稚園が始まるまで我が家にいると言う。
これで静かな普段の生活が一変する。
嬉しいことに間もなく４才になる孫は親父になついてくれている。
パソコンで仕事をしようとすると、膝に載ってきてＰＣゲームをしようと言う。

「一緒にお風呂に入ろうか。」
嫌がると思ったが、「入ってあげる。」と言うなり服を脱ぎだした。
慌てて追いかけ一緒に湯船に漬かったが、風呂がぬるかった。
親父は４３度を適温としているのだ。
娘に「髪の毛も洗っておいて。」と言われているので洗ってやったりした。
先に孫娘を出し、風呂の温度を高めにしたが体が温まらない。

風呂から出ると、床に入ったはずの孫が待っていて「もっとゲームやろう。」と言う。
親父も例によって孫に弱い。
「先に寝てます。孫をよろしく。」と娘もタヌキも行ってしまう。
１時間ほどして、眠くなった孫から開放された。
こんな調子で１週間が過ぎた。風邪が治らない。

８日、娘と孫二人が、やっと帰った。
また静かな生活に戻ったが、少し寂しい気もする親父とタヌキだった。