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上野の東京国立博物館


今日は朝から大雪で、すべての予定をキャンセルし自宅のこたつで冬ごもり。
交通機関も混乱していて、昨日の天気が嘘のようだ。

昨日7日、恒例の東京散歩に行ってきた。
天気予報では寒い日になるということなので、行き先を上野公園に決めた。
余り歩き回らなくて済むと思ったのだ。

JR上野公園口から歩き出す。
修学旅行や社会科見学の中学生が、団体やグループでごった返している。
外国から来た観光客や、おじさん、おばさんの姿も多く歩いている。

先ず向かったのは、国立博物館。前をよく通るのだが、恥ずかしながら入るのは初めてだ。
本館への入場門脇で入場券を購入する。
平成館でクリーブランド美術館展をやっていて、そこへの入場券は門の左側の受付だ。
初心者なので、右側の総合文化展(常設展のこと)だけの入場券を購入した。600円。
この安さで、国宝や重文の工芸品や美術品が間近に見られるのだからお薦めだ。

本館に入り、ガイドの方に「初心者はどう回ればよいのですか」と尋ねた。
2階の1号室から順にみると日本美術の流れが概観できると言うことなので、それに従う。
縄文土器から始まり、平安時代の仏画、桃山時代の水墨画など教科書の図版を見ているようだ。
しかも、これらが全部本物なのだ。写真撮影もほぼ自由なのもうれしい。
江戸時代の浮世絵の数々は、興味があったので見飽きることがない。
あっという間に時間が過ぎる。一通り見るだけでも3、4時間は必要だ。
年輩の紳士は、古文書をノートにメモをしていたが、学者さんだろうか。

本館を出て、法隆寺宝物館の方に歩いていくと、平成館に向かって行列ができていた。
クリーブランド展は人気があると見える。
法隆寺宝物館前庭は全面に水が張ってあり、気持ちがよい。
室内に入るとおびただしい数の金銅仏が整然と展示されていて、ぎょっとする。
「七弦琴」という日本の筝の元祖が展示されていた。

「これは、6世紀に中国で作られ奈良時代に伝来したという国宝。
琴の上面に丸く切った貝が一列に13個はめ込んであり、そこを目印に弦を押さえて高低を出す」
一人で来たと思われるご婦人(60歳少し前か?)が、ガイドの女性に熱心に質問していた。
それを聞いていて、思わず憶えてしまったのだ。

宝物館を出て、黒門近くの梅に花が咲き始めていた。3分咲きほどか。
開いた花もあったので写真に収めた。

博物館を出て、コーヒーショップで遅いランチメニューをいただく。
動物園前を通り、東照宮に行く。参道途中に牡丹園があったが、後で来よう。
ここは、徳川家康を祀った神社。諸大名が奉納した数多くの灯籠(重文)が目立つ。
総金箔の唐門もあって、徳川家の権勢を思わせる。

帰途、上野大仏の脇を通り、清水観音堂に上がる。京都の清水寺を模したと聞く。
舞台から不忍池が見通せる。広重ゆかりの「月の松」は有名。
同じ画面に西郷さんとスカイツリーを入れて写真を撮り、駅に下りた。

今日は雪、我が家の庭を写真に撮ると、浮世絵か水墨画に見えるから不思議。
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