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娘の彼

30日の我が家は餅つき。と言っても機械任せなのだが・・・。
2時過ぎ、出産でウチに帰っている娘の彼が来た。
昨日から居る下の息子が駅まで迎えに行った。
ウチに来るなり、ちょうど出来たばかりの大福をごちそうする。
新大阪を10時ごろ出発したそうだから、北関東の我が家まで4時間だ。
娘と彼は久しぶりの再会。なので、しばらくは二人だけにしておく。

下の息子は、一旦、愛妻の待つ県央のF村に帰る。愛妻の実家も、今日は餅つきだそうだ。
夕方になって、娘の彼と飲む。焼酎のウーロン割り。
夕飯が済み、彼が「行きますか。」と誘う。
いつものスナックに決まっているから、出かけようと思った瞬間、娘が言った。
「ダメ、ダメ~。」
久しぶりの彼を、よっぱらい親父に盗られてなるものかという勢い。

親父が彼に囲碁を教える展開になった。焼酎の方も梅干し入りのお湯割りにする。
筋がいい。将棋はそこそこ強く、麻雀はプロ級と言うから納得できる。
囲碁は初めてと言うので、ルールなど説明してから井目風鈴で一局打ってみる。

果たして、よっぱらい親父の勝ち。
「囲碁はおもしろいですね。」と言うから、もう一番と言うと、明日にしましょうと言う。
ごもっとも。ここで新しく出来た倅を独占しては娘に怒られる。
タヌキの産んだ二人の息子もかわいいが、娘の彼もいいものだ。
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よっぱらい親父の息子

昨夕、県央F村に住んでいる下の息子が、同窓会参加のため帰ってきた。
「終わったら親父行きつけのスナックに行くよ。その時は電話するから。」と言って出かけた。
なかなか出来たよっぱらい親父の息子だ。
ところが、10時になっても11時になっても電話が来ない。

やっと電話が来たのは、日付が変わった0時半。「親父、今どこ?これからスナックに行くから。」
スナックで待っていれば一緒に飲めたが、もう2階の寝床に入っているのだ。
タクシーで帰ってこいと言って、電話を切った。

間もなく息子が帰ってきた。友だちに送ってきてもらったのだと言う。
「2階に布団を敷いてあるから、そこで寝なさい。」と言って、親父は再び寝床に戻った。

いつまでも2階へ来る物音がしないので、下に行って行方を捜した。
息子は、洋間のソファーで寝ていた。
「風邪を引くから、敷いてある布団に入れよ。」と言うと「うん。」とこたえる。
念のため、着ていた半纏と近くにあったムートンを掛けてやった。

下で物音がする。風呂を点けたらしい。
しかし、静かなので行ってみると、風呂はガラス戸が左右反対になっていて半開きだ。
息子はと言うと、居間に移動していてこたつの中で寝ていた。
「風邪を引くから、敷いてある布団に入れよ。」と言うと「うん。」とこたえる。
風呂のガラス戸を直し点けっぱなしの洋間の電器を消して、親父は寝床に戻った。

今朝、タヌキの「○○が布団にいない。」と言う声に起こされた。
「下のこたつで寝ているよ。」と言う。
すると、「さすが、よっぱらい親父の息子。そっくりね。」とあきれ顔で言われた。

この息子、今日は一旦F村に帰り、1日に嫁と孫と一緒に来ると言う。
出産のため我が家にいる娘の彼は、今日我が家に来る予定。
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しめ縄作り

連休最後の今日のこと。
午前中からタヌキが大掃除を始めたので、早起きして命令に従う。
居間の蛍光灯を交換しなさいとの指令も来た。
「久しぶりに畑に行きたい。」と言うと、やっと解放された。

畑に行く主な目的は、しめ縄用のワラをすぐることなのだ。
去年は、これを自宅の庭でやったものだから、ワラゴミが散らかって往生した。
ワラすぐりをしてから、ホウレンソウとコマツナを食べる分だけ収穫して帰る。

昼近く、北風の中でのしめ縄作りは辛いので、玄関の中でする。
亡くなった親父もやっていた。
売っているしめ縄に比べれば、出来上がりは良くない。
しかし、心がこもっている。(それに、材料費込みでもタダだ。)

2時頃に作業は終了。
タヌキが、おいしい中華料理を作ってくれた。(インスタントラーメン)
食後はこたつで昼寝。
片付け作業を終えたタヌキは、テレビドラマを見ている。
出産で我が家に帰ってきているタヌキの娘は、散歩に行ったようだ。
今夜はクリスマス・イボ。これから魚の目でも削ろうか。
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タヌキの娘

今夜も腹を空かせて帰宅した。
台所に行くと、いつものようにタヌキが夕食の支度をしている。
「ただいま~。今日の献立は何?」

「お帰り~。」と、振り向いた顔はタヌキの娘。
この娘、お産のために先月からウチにいるのだ。
「何だ。○子だったのか。後ろ姿はお母さんそっくりだな。」

そう言うと、娘は無反応で台所から立ち去ってしまった。
怒ったのか。

入れ替わりに本物のタヌキが来て「かわいそうなことを言っちゃったね。」と言う。
でも、その顔は、ちょっと嬉しそうなのだ。
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これ以上、美人になりたくない・・

今年はラディッシュが豊作だった。これは、甘酢漬け。
毎日食卓に載せて楽しんでいる。
10株ほどのウコンだったが、意外にたくさん収穫できた。
これは、スライスして天日干しにしておく。
乾燥したら粉末にして二日酔いの薬にする。
我が家のダイコンは種を蒔くのが遅かったので、すらりとスタイルがよい。
これは、ビールで漬けておく。
知人からユズをたくさん頂戴した。これは、蜂蜜付けと砂糖漬けだ。

こう書いてくると、すべて親父がやったように思えるだろう。
しかし、その作業のすべてはタヌキの業績なのだ。

ユズの種は焼酎に漬けておくと化粧水になるという。
たくさんあるので、「作ってみたら。」と勧めてみた。
すると、こう言った。
「これ以上美人になりたくはありませんから。」
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鰻屋のフルコース

小春日和の日曜日のこと。
娘夫婦と娘の旦那の父母、叔母夫婦、それに我々夫婦で昼食会をした。
会場となったのはI町の鰻屋。I町は県内でも沼が多く、川魚は名物なのだ。
この日のために、娘の旦那は大阪からやってきた。
と言うより、正しくは出産のために実家にいる娘に会いに来たと言うべきだろう。

4組の夫婦が揃い、鰻屋のフルコースをいただく。
先ず日本酒やらビールやら、それぞれ好きな飲み物を頼んで乾杯となる。
よっぱらい親父は昨夜の酒が残っていたが、久しぶりの日本酒はうまかった。
鯉の洗い、小魚の団子揚げ、ナマズの天ぷら、鯉こくと次々と名物料理が出された。
最後は鰻重。
皆さん、おいしくいただいているようで、店を案内した親父としては一安心だ。

娘の義父と義母の妹の旦那は義理の兄弟になるが、顔も似ているし愉快な人柄も似ている。
そう言うと、よく言われるのだと言う。
話題は生まれてくる子どもの話が多くなるのは当然の成り行き。
娘の腹の中の子はよく動いているそうだ。
「男にはわからない話ですよ。」とは女性たちの意見。
娘の子は、高い確率で女の子だそうだ。
娘の旦那は巨漢なのだが、きっと巨大な女の子が誕生するだろう。

食事の後、すぐ隣にある雷電神社にお参りする。
そして、由緒ある神社の造りを見て回る。
紅葉が真っ赤で、冬になっていることを忘れさせる一日となった。
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タヌキの作戦

職場に行っていつものようにカバンを開けた。
書類のファイルの脇に黒いふわふわしたものがある。
何かなと出してみると、靴下だった。それも片方だけ。
もちろん、そんなものを入れた憶えはない。

ちょっとおもしろい出来事なので、職場の人にそのことを言ってみた。
すると、意外な反応があった。

「親父さん、それは奥方の催促ですよ。クリスマスプレゼントの・・・。」

な、なるほど。そういうことだったのか。
タヌキの作戦だとは、まったく思いもつかなかった。
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