世なおし倶楽部

①ことば遊びから哲学へ②安全な国産の農産物等の生産、流通③人に健康社会に平和④地球環境とエネルギー⑤矛盾の活用

動物の身体能力特に単純運動能と足の形の考察

2009-01-29 18:08:02 | 哲学/ヨガ/芸術/宗教/政治経済
豚足を見ていて日頃気になっている「体の姿勢、つまり形と動き」の原理の一つが少し解明された。

一般に、動物の足先は「単純」である。
前掲の豚足が参考になる。馬足、牛足も似たり寄ったり
犬、猫の足は多少複雑になっているが、細かい作業の出来る器用さはない。

鳥の足も一部の種では指の分離しているものがあるが、やはり細かい作業はできない。水かきのある足は水かきには適しているが、文化生活にはかえって邪魔で不都合である。

大雑把な考察ではあるが、単純な運動能力を優先すると、四肢の先端は単純な形状になる、ということである。
野生の動物の、生存に大事なのは「力強く走って、獲物を追いかける、あるいは逆に、素早く逃げて生き延びる」事である。足先手先の細かい器用さより、兎に角生き延びる事だ。

力強い動作の基本は「重心・中心の安定と、足腰の筋力」であろう。動物の身体、特に四肢の機能に注目すると、そのことが納得させられる。

さて、人の運動機能について考えてみると、武術、スポーツ、ダンスに共通の動作に気づく。

それは、重心・丹田力の大事と、足先・手先の脱力である。
脚は、股関節から膝上の大腿部、腕は肩関節から上腕部までの筋肉を機能させることが安定動作のコツである。解剖学的な理に適っている。

肩、腰、大腿部には発達した筋肉が集中しているのである。意識・神経が作用して
筋肉が機能するのであるが、「筋力」が主体である。
肘から先は筋力より、型、意識的な複雑な動きのバリエーションが大事である。

身体のボディは、単純に力強く安定が第一で、手足の先端は「デリケートな型と動き」で制御機能として作用することで、全体のバランスのとれた動きを実現させている。それが同時に美しさにも通じている。

五体不満足の乙武氏は氏の手足の状態で、健常者以上の四肢の身体能力を発揮する。見方を変えれば、肘、膝先がない方が動作としては単純に機能的になるのであろうと思える。

凍った路面を滑らず転ばずに歩く為には、膝上の大腿部を意識し、足首は脱力して歩くとよいと考えて、実践してみた。確かに、緊張が緩和されるように感じる。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿