キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

オンラインの学生を教えるということ

2009-05-27 14:10:08 | アメリカの大学で教える
3連休が終わり、仕事をしなきゃーっていうモティベーションが久しぶりに沸いてくる。

今日の仕事は、ペーパーの採点。学期の始めは、一人ひとりのペーパーにコメントを書いて、良かった点と改善点をそれぞれ列挙。学生も、私がどんな採点の仕方をするのか様子が分からないと思うので、なるべく具体的にフィードバックを出すというのが私のモットー。

学生を落ち込ませずに、いかに励ましつつ、合格点にたどりつけるように引っ張っていくのが私の役目だが、なかなかそうはいかない。

オンラインもキャンパスの学生もともかく忙しい。特にオンラインの学生は、子育て真っ最中&フルタイムの仕事&フルタイム学生、というようなとんでもないスケジュールを組んでいる人が多く、結果的に消化しきれずに挫折していくケースをよく見かける。

今回のダイバーシティの授業課題の一部で、自分のSocial Group Membershipsを書いてもらったが、ほとんどの学生が白人(Race/Ethnicity)、女性(Gender)、労働者階級(Class)、中年・若者(Age)、異性愛者(Sexual Orientation)、クリスチャン(Religion)、健常者(Ability/Disability)。

労働者階級または貧困と自分を捉えた学生がオンラインの受講生に多いのが興味深い。解してみれば、若い頃家庭の経済的理由で大学に通えなかった人たちが、人生半ばに差し掛かりぜひ学位をとって立派な仕事につきたいという背景が伺われる。そう考えると、できるだけこちらもサポートしてあげたいと思うのだが、自分の限られた時間をどこまで使うかというこちらの決断にもつながり、難しい。。。
コメント
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