昨晩は、アメリカで忘れられない日となった。
ドナルドトランプが米国大統領の座を勝ち取ったことは、予想が大幅に外れた驚異的な結果だった。
18歳になったばかりで、初投票に出かけた娘は、以前からヒラリーの支持者。
選挙開票結果の速報を見ながら、とうとう泣き出してしまった。
現在二重国籍の娘は、トランプが当選すると日本の国籍を選ぶ(21歳になった時点でどちらかを選択しなければならない)と以前冗談半部で言っていたが、もしかしてそういうこともあるのかもしれないと思ってしまう。
昨晩は同じような気持ちでカナダへ移住しようとした人たちのカナダ移民局のウェブサイトのアクセスが殺到したらしく、一時不通になったらしい。
しかしこれまで報告されていた様々な調査機関や大手ニュースや新聞、学識経験者の予測を大幅に逆転させたことを考えると、人の予測はいかにあてにならないものかということの方がショックだった。
面目がつぶれた人も多かっただろうし、予測していなかっただけに、心の準備ができずアメリカ中がパニックになっているような気さえする。
そういう中で、オバマ大統領やヒラリークリントンはトランプの勝利を受け入れ、彼に協力していくというスピーチを行い感動を呼んだ。もしトランプが逆の立場だったら、どういうスピーチをしたのか、不正だと抗議し続けるのかもしれない。
フェイスブックでは、喜びと失望、怒りなどが交錯する一日だった。こういう時にどういう対応をするのかが、その人の本来の人格を示すのではないかと思う。中には、もうつながりを切ってしまいたいと思う投稿を寄せている人も。ヒラリーを応援していた人たちの気持ちを汲み取るセンシティビティはないのだろうか。
今後のアメリカがどうなるかは不安だが、上なる神に信頼を寄せて、楽観的に生きていこうと娘に言い聞かせる。