キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

状況が見えない里帰り

2021-05-25 10:46:18 | 里帰り

仕事で、しばらく里帰りすることになった。

これは補助を受けた研究助成金で、地元で講義をしたり、情報集めをする予定で、去年から計画していた旅行。

しかし、日本ではコロナが収まるどころか、ひどくなり、米国政府は日本への渡航をレベル4まで引き上げ、米国人に対しては中止を勧告するなど、情勢が次々に代わるので落ち着かない。

高齢でかつ体調が悪く、4月には入院をしていた父親と

日本でストレスとコロナの影響で体調を崩している娘が気がかりなので、

様子を見に行きたいというのも、渡航の理由の一つ。

 

FB上では、日本帰国あるいは日本渡航の人へのサポートネットワークがあり、

PCR検査が,どの検査が必要なのかについても、いろいろな情報が飛び交い、

日本の空港についてからの体験談もシェアされているので、参考になる。

いろいろな書類を見せたり、アプリをダウンロードしたり(アメリカでやった方が良いと聞く)、PCR検査をしたりなど、いろいろなステーションが用意され、2-3キロ歩かされるらしい。中には、飛行機を降りてから、空港を出るまで10時間もかかった、という人の報告もあった。

Google Mapをダウンロードし、隔離期間の2週間は、行動が管理されるということらしい。ルールを破った人は、住所と名前が公表され、外国人の場合は、ビザも剥奪されることもあるとか。

プレジデントオンラインでは、最近では日本からアメリカ(ニューヨークなど)に、ワクチン接種の旅行に出かける人が増えてきているらしい。待っていられない、ということなのだろう。比較的お金に余裕のある人は、そうしたいという気持ち、よくわかる。

アメリカでは、ボランティアでも、訓練を受ければ、ワクチンを接種することができる。

私の近所の人(大学教授)も、時々、ワクチン接種のボランティアしているらしい。肩書など関係なく、やれる人にはお願いするということらしい。

私の高齢の両親は、やっと今月末にワクチン接種ができるが、順番を待っている人はどんなにストレスかと思う。

 

 



 

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自閉症者支援と理解を目的とした講義

2021-05-15 01:51:39 | 自閉症アメリカ教育事情

今年の春も自閉症者支援と理解を目的とした講義に参加。

この会は、共同研究者の先生が主催して行っているので、

なるべく時間を作って、参加するようにしている。

毎回、3名のパネリストからの話題提供があり、

当事者である息子が参加したのは2回。

2回目の時は、パネリストたちが、アメリカでもトップ企業の人たちで、自閉症者やアスペルガー障害者を積極的に採用しようとしていることを、その人達の口から直接聞き、

自分の自閉症をニューロ・ダイバーシティ(neurodiversity)として前向きに受け入れる機会になったらしい。

 

今年の会では、

パネリストの一人は、石油会社に勤務している若い当事者の方で、

これまでの学校教育の中では、人に受け入れてもらえず苦労したけど、

そういう自閉症者のためのインターンシップを経験しながら、今は正規に採用され、

仕事を一生懸命している、というようなことを話してくれた。

ただ質疑応答になり、

会場から誰も質問が出ず、沈黙が続いた時

彼の上司が、手を挙げて、自分はxxxさんの上司だけど、本当によくやってくれている。彼のこれからの成長や可能性に多いに期待している、というようなことを、言葉を選びながら具体例を交えて5分くらい話してくださり、涙が出る程、感動した。

その上司が語っている時のxxさんの笑顔、忘れない。

それだけでなく、人事部のスタッフも、同じように皆の前で、xxxさんの良いところ、会社として期待している、というようなことを語り、

障害を理解し、温かくサポートしてくれる同僚や上司がいることが、

どんなに重要であるかを確信することができた。

 

そのような感想を、私の共同研究者にメールで送ったところ、

「来年は、K君(うちの息子)にパネリストになってもらいたいんだけど」との打診。

息子は、少し考えさせてほしい、ということだったが、

いつか自分の苦労話を回りに語るレベルまで成長できたら、どんなに頼もしいかと親として思う。

 

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自閉症児の興味から趣味への発展

2021-05-15 01:22:59 | 自閉症アメリカ教育事情

息子は小さい頃から電車が好きで、

自閉症児(者)の特徴の一つ「限局化された興味」にまさに当てはまっていたが、

なるべく親として、その興味を支え、広がるように、務めてきた。

その一つが、旅行。

日本には、二年に一度里帰りし、アメリカもミズリー州に住んでいた時は、シカゴやセントルイスなどによく遊びにいった。

記憶に残っているのは、

ある年の里帰りの1日目。

千葉に住む妹の家に滞在させてもらったが、

その日は朝からいろいろな地下鉄線を乗りまわったのが楽しかったのか

「アメリカに帰りたくない」と夜大泣き。

到着したその日から、もう帰る日のことを考えていたのが、不憫だったけど、

日本はなんて楽しいところなんだと、思ったらしい。

またある時シカゴに3日間旅行に行った時も、

行く時は、「シカゴ、シカーゴ」と車の中で歌い、

帰りは、家に戻るのがショックで、「ボク、車から飛び降りて死ぬ」との大騒ぎ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

息子の列車への興味は、飛行機や旅行へと発展し、

今エンジニアとして就職したのも、航空機などを扱う会社。

それだけではなく、

就職してからは、1か月に1度の割合で「一人旅」に出かけ、

ディスカウント航空券をゲットし、

クレジットカードに加入して、その特典でカンクンの「オールインクルーシブ」(食事や飲み物、アクティビティ等が全て無料)のホテルに泊まったり、

その地域ごとの名所や有名なレストランをうまく見つけては、楽しんで帰ってくる。

 

旅を重ねるにつれて、ノウハウが分かってくるようになり、計画を立てるのも、うまくなってきた。

その息子に教えてもらって、

グローバルエントリーのパスを取得し、

去年末はものすごい格安でカンクンに行き、

行けるかどうか分からないが、一人往復で300ドルもかからないヨーロッパへの航空券も入手。

 

「限局化された興味」を職業や趣味に発展させるのは、やはり周りのサポートが大切だと思う。

テンプル・グランテンの講演、映画著書と出会えたのも、そう思うようになったきっかけだったのかもしれない。

 

 

 

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春学期の終わり、学会、週末の様子など

2021-05-11 06:31:45 | アメリカの大学で教える

やっと春学期の成績を提出し、今週からは大学は夏学期。

Have a great summer!と5月なのに交わし合う会話は、やっぱり長年アメリカで教えていても、少し違和感がありますね。

でもいつもこの時期は、夏休みに入ったんだ、ということで少し気分も明るくなります。

担当する夏の集中講義は、6月20日頃始まりなので、授業をしばらく教えなくても良いのは助かります。

しかし学会関係の準備ラッシュで、

来週の水曜日は、博士課程の学生を対象に、2時間のダイバーシティーの講義を頼まれているので、その準備もそろそろ。

 

要領が悪いのか、毎日夜に渡って仕事をしている私を見て、

いつも夫が悲しそうな顔をしているので、

授業がやっと終わったので、これからは夜は少しリラックスしようかなと思っています。

 

そうそう

土曜日の夜は、久しぶりに友だち夫婦の家にお呼ばれし、ピザとビールと会話を楽しんできました。

日曜日の母の日は、子どもたちがお金を出して、食事代を払ってくれたので、

インド料理をテイクアウト。

その後は、夫と近所を散歩し、ネコを2匹見つけて、写真を撮ってきました

それからBananagramsのゲームをして過ごしました。

のんびりできた休日でした。

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ミシェル・ザウナーの自伝『Crying In H Mart』

2021-05-03 00:57:53 | 映画・本・テレビなどを語る

今朝のJapan Timesを読んで、『Crying In H Mart』というタイトルが目に入りました。

アメリカに住んでいる日本人なら、なじみが深いと思うのですが、

H Martは、韓国系の大手スーパーマーケットです。

この本は、ミュージシャン、ミシェル・ザウナーの回顧録。

彼女は、ソロプロジェクト名、「ジャパニーズ・ブレックファスト」で知られているようですが(音楽は、聞いたことはないのですが)

韓国系のアメリカ人だということも、初めて知りました。

The New York Timesの「ハードカバー・ノンフィクション・ベスト・セラー・リスト」で2位になったそうです。

娘も読んでみたいと言ったので、早速Kindleで注文しました。

いつか感想を紹介したいと思います。

https://www.japantimes.co.jp/tag/crying-in-h-mart/

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野の花をかざる

2021-05-02 08:09:48 | シンプルライフに惹かれて

アパートに隣接する公園。

その周りを毎日散歩するのですが、

人知れず小さく咲いている野の花が愛おしく見え、

摘んで家に持って帰りました。

 

この公園は

時々芝刈りされてしまうため、

これらの花の寿命も短いのですが、

我が家に来てもらうことにしました。

 

水を入れた小さなカップに入れると

色の鮮やかさが際立ちます。

 

こういう花が咲いていたなんて...

去年まで気づかなかった自分が恥ずかしいくらいです。

 

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