引越しした土地で初めて、子どもたちを定期健診につれていく。
事前に、子ども二人が欠席することになる授業の先生を時間割と照らし合わせながら探し、メールアドレスを検索して、医者に連れて行くのでその授業を欠席させますので、よろしく取り扱ってくださいという内容のメールを出す。
数週間前、夫が医者の予約をいれ、Microsoft Outlookのカレンダーで私にその時間を知らせてくれたが、話をしていて時間がかみあわない。先生たちにメールを出した後、ようやく気づいたのは夫のテキサス州の大学経由のOutlookと私のワシントン州の大学経由のOutlookでは2時間時差があり、「出席者を招待する」という設定を選びメールで知らせると2時間早く私のカレンダーに全て記入されるということだった。
あわてて、子どもの先生に取り消しのメールを送り、時間割を再確認し、別の先生にメールを出す。それでも情報がきちんと伝えられていなかったら困るので、「出欠担当」の学校の先生の電話番号を探し、メッセージを残す。ここまで1時間もかかってしまう。
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医者につれていくと、子ども一人につき10ページほどのペーパーを渡され、記録するように言われる。いつもそうだが、アメリカの病院や学校は、山のような量のペーパーを親に渡す。病院では、子どもの生育歴(いつ首がすわったか、トイレトレーニングの完了はいつか)、家族にどのような病気の人がいるのか、など細かい情報を書かせられ、手が痛くなる。
以前、自閉症のクリニックにつれていった時には、息子は研究対象になるらしく、100枚ほどの書類を渡された。Family Treeを4世代までさかのぼって書かせられ、日本の親に電話をし、「どんな理由で亡くなったのか」「精神病者はいないのか」ということを、会ったこともない親類についてもこと細かく記入したことを覚えている。書類記入で約1週間もかかったが、それだけでストレスになる親も多いに違いない。
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医者のアポを終え、それぞれの学校へ子どもをつれていく。学校の事務の受付で、子ども共々サインをし、送り出そうとすると、「医者からの証明書は?」と聞かれる。親がいくら医者に連れていったと言っても、医者の証明がない限り、理由のある欠席として受け付けてくれないらしい。
こういう学校は初めてなので、唖然としてしまったが、Faxでもいいと言ってくれたので、病院に電話し、それぞれの学校にFaxを送るように頼む。
ところがその晩、学校から伝言メッセージが入り、「今日あなたのお子さんは学校を休みました」という内容。いったいどうなっているのかと思い、次の日、出欠担当の先生に電話する。「訂正しておきます」という一言だったが、コンピュータで娘の学校の出欠データーを見る限り、まだ欠席のまま。
こういうことに労力が取られるのが悲しい。本来なら、「欠席します」の電話一言で済ませてしまってもいいものの、システム化しすぎて、親の貴重な時間が奪われる。