村上春樹さんは、アメリカでも人気の作家。
米国で生活していた時も、「風の歌を聴け」、「1973年のピンボール」、「海辺のカフカ」、「IQ84」,「 色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年」、「騎士団長殺し」、全部日本語や英語で読みました。英語は、Audibleです。
最後に読んだのは、たしか「走ることについて語るときに僕の語ること」というご自分のマラソン体験について書いたエッセイだったように思います。自己管理がしっかりしていること、英語でのスピーチの練習などは、走りながら行っていらっしゃること、などいろいろ教えられる本でした。
そして3年がかりで書いたというこの春出版された「街とその不確かな壁」。
お若い頃に同じタイトルで発表していたこの作品(出版はされていない)を「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」として改作したそうですが、それを書き改めて今回出版に至ったようです。
内容はネタバレになるので書きませんが、読み応えのある力作だと思います。
どの作品にも共通していますが、
図書館、ジャズ、クラシック音楽、猫、耳といったモチーフが頻繁に登場し、お料理が上手な洗練された主人公というところも、読者の気をひくところです。
私が好きなジャズ・サックス奏者ポール・デズモンドの音楽が何回も出てきたところも、嬉しかったです。
この本を読み終えたので、今「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」の英語版Audibleを聞き始めたところです。
主人公の冒険に自分も引き込まれながら、毎朝の散歩の日課になっています。