今年の春も自閉症者支援と理解を目的とした講義に参加。
この会は、共同研究者の先生が主催して行っているので、
なるべく時間を作って、参加するようにしている。
毎回、3名のパネリストからの話題提供があり、
当事者である息子が参加したのは2回。
2回目の時は、パネリストたちが、アメリカでもトップ企業の人たちで、自閉症者やアスペルガー障害者を積極的に採用しようとしていることを、その人達の口から直接聞き、
自分の自閉症をニューロ・ダイバーシティ(neurodiversity)として前向きに受け入れる機会になったらしい。
今年の会では、
パネリストの一人は、石油会社に勤務している若い当事者の方で、
これまでの学校教育の中では、人に受け入れてもらえず苦労したけど、
そういう自閉症者のためのインターンシップを経験しながら、今は正規に採用され、
仕事を一生懸命している、というようなことを話してくれた。
ただ質疑応答になり、
会場から誰も質問が出ず、沈黙が続いた時
彼の上司が、手を挙げて、自分はxxxさんの上司だけど、本当によくやってくれている。彼のこれからの成長や可能性に多いに期待している、というようなことを、言葉を選びながら具体例を交えて5分くらい話してくださり、涙が出る程、感動した。
その上司が語っている時のxxさんの笑顔、忘れない。
それだけでなく、人事部のスタッフも、同じように皆の前で、xxxさんの良いところ、会社として期待している、というようなことを語り、
障害を理解し、温かくサポートしてくれる同僚や上司がいることが、
どんなに重要であるかを確信することができた。
そのような感想を、私の共同研究者にメールで送ったところ、
「来年は、K君(うちの息子)にパネリストになってもらいたいんだけど」との打診。
息子は、少し考えさせてほしい、ということだったが、
いつか自分の苦労話を回りに語るレベルまで成長できたら、どんなに頼もしいかと親として思う。
、
私もいつか息子と参加して、キキさんの息子さんのお話が聴ける日が来るような、そんな気がしています。そして、いつかキキさんにもお会いできますように。
もし、息子がいつか話題提供するような日がくれば、Mieさんにもお知らせしますね