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Kバレエ「白鳥の湖」を観てきました!

2016-05-30 19:44:17 | ささやかなお話
またまた、行ってきましたぞ…オーチャードホールへ♪ ふふふ。
今回はKバレエ「白鳥の湖」を観てきました!
クラシックバレエの象徴ともいえる作品が、この白鳥の湖。
チャイコフスキーの主題は、誰もが一度は耳にしたことがあるのでは。




先月のドンキにひきつづき、清水の舞台から飛び降りた気になって(おおげさ)
今回もチケットをゲットしましたよ!

私は6歳から25歳まで、クラシックバレエをしていました。
未だにバレエ音楽を聴くと、なんとも言えない気持ちになります(笑。
特にこの「白鳥の湖」はいかにもチャイコフスキー!という感じでしょ。
二幕のアダージオなんて、聴いただけで飛べますし、
三幕の黒鳥のくだりは悶絶もの…
やっぱりね、血がうずくんですよ~www三つ子の魂百までもって感じかな。
「白鳥の湖」は、チャイコフスキーが初めて書いたバレエ音楽だったのだそうです。
でも、最初、これを発表したときは酷評されたそうですよ…
チャイコフスキーの死後に、プティパとイワノワによって改訂版が発表され、そこでブレイクしたそうです。

さてさて、当日。
今回は幸運なことに熊川哲也さんと荒井祐子さんペアの回を観ることができました。

いやぁ…もうもう…
オケの序曲を聴いただけで、そこからはすっかりトリップです。
夢の世界へ。

もちろん、主役のお二人が素晴らしいのは言うまでもないですね。
熊川さんのノーブル感漂う貫禄ある王子。
圧倒的な存在感があります。
途中めずらしくバランスを崩されてハッとする一瞬があったものの
熊川さん健在です…あの回転、あの軸、あのジャンプ…。
素晴らしかったです!

そしてオデット&オディールは荒井祐子さん。
もう、美しいのひと言につきますねぇ。
とても良かったです!
ソロの部分、とてもゆっくりなリズムで踊られていたのが印象的。
情感たっぷり伝わってきました。

お二人のコンビネーションを観ていて…
ああ、日本的だなぁ…と思いました。
行間を読むというような、そんな奥ゆかしさがある。
控えめに交わしあう心の交歓、心の奥底からにじみ出る愛…とでも言いますか。く~っ…!
外国だともっとバーンとおおっぴらにみせるようなところがありますからね。
(特にABTとか。これはこれで大好きですけど^^)

それから、コール・ドが最高ですね。
完成度がとても高かった。
Kバレエのコール・ドは世界水準のトップクラスだと思うな。

また、Kバレエカンパニーで特筆すべきは
その舞台美術の素晴らしさ!!!
バレエの舞台って、結構ハリボテ感があるじゃないですか。
そういう作り物っぽい感じが無いんですよ。
あれ、素材などもかなり良いものを使っているんだろうなぁ。
加えて衣装のセンスの良さ。
先月のドンキの感想とだぶるんですが、
もうね、宮廷の貴族たちが着ているベルベットとか、
ディヴェルティスマンそれぞれの衣装だとか…ため息でます。
こんなセンスの良い衣装、他のカンパニーでは観たことないかも。

全4幕。
2幕と3幕の間に25分の休憩があったものの
あとはぶっつづけです。
いやぁ…夢の世界、堪能させていただきました!

ただ…最後のオデットと王子の死後、
オデットが人間の姿に戻って、王子と抱き合う…というのは…
ちょっとあれかなぁ…
もうちょっとにおわせるくらいの方が良かったかなぁ…と個人的には思いました。
あからさまだとなぁ…

さて、白鳥の湖。
クラシックバレエの全幕ものって…ストーリー的にはその…
「え?そんなんアリ?」と言いたくなるというか。
すみません、私ひねくれているもので…(笑。
でもね、実は小学生のころからとても違和感があったの。
「なんで王子は黒鳥に愛を誓ったのか?どこからどう観ても全然違うじゃん?」とか。
「なんで悪魔はあんなにあっさり死ぬの?」とか(笑。
白鳥の湖の場合、ラストは悲劇になる場合とハッピーエンドの場合とあり、カンパニーによって違います。
Kバレエは、悲劇なんだけど死後ハッピー…という感じでした。

でも、やっぱり「?」はあったかな。
もうちょっと王子とロットバルトの格闘があってほしかったかも。
まぁ、夢の世界なのだからいいのかな^^

個人的には悪魔とか怖い魔女とかの悪役好きなところがあるので
もうちょっとロットバルトの出番があってほしかったです(笑。
こういう舞台って、悪役の演技で面白さが全然変わっちゃうところがあるから。
あと、これもバレエ団によって違うと思うのですが
道化ではなくて、ベンノなんですね。
ロシアなんかだと、道化がかなり目立つ役どころになっているので
ベンノの方もすごーく好演されていたのですが、もっと目立ってほしかったかも。

いやいや、本当はね、
この3倍くらい書きたいことがたくさんあるのですが
いちおうヨガブログなんでこの辺で止めておこうと思います(笑。

しかし~完全にKバレエにはまってしまったわ!!
お金をためて、また年内に公演を観に行こうと思っています。
演目はもう何でもいいかも(笑。
生バレエ、本当に良いですよ~。心満ち満ちになります^^
みなさまもぜひに~!

すっかりバレエモードに火がついてしまい
その後私は、各国バレエ団の白鳥の湖を見比べて楽しんでいます。
その流れで、今更ながら
マシュー・ボーンの「白鳥の湖」を観て、かなりドカーンときております。
(食わず嫌いでこれまで観てこなかったの…)
その話は、またいずれ。