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伝統ある英国のTANNOY IIILZで聴く、音楽の父J.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

意外と難しいフルアコの音色をLUX KIT A3500で聴く、懐かしいタル・ファーロウ(TAL FARLOW)のギターテクを満喫する。

2020年09月07日 | JAZZ・ボサノヴァ

9月になっても暑さは変化の兆しはないが、朝夕すっかり短くなって来た。
先日購入の「LUX KIT/A3500」の中古品が本日到着した。
先日オーディオ関係の師匠筋のY氏より筆者が現在使用の「ho's systemLS3/5a」のエンクロージャー、一般的にLS3/5aは「LUX KIT/A3500」との相性が大変良いと言われ、Y氏本人も友人宅の初期型のロジャースLS3/5a15ΩとLUXアンプとの相性がすこぶる良く、本人も何度も其れを聴き納得はしているとおっしゃる。

昔私もオーディオ初心者の頃LUXというメーカー品にはお世話になり最初聴いたのはLX507というプリメインでした。それから MQ60はお世話になり、聴いていましたが、少しLUXトーンが気になり、当時お世話になったオーディオ店で相談の結果テクニクスの30Aのプリを導入しLUXトーンを抑えた音にして聴いた記憶が残る。

使用真空管が違い音質も違うと思われる。確かに見た目はよく似ているが中身(使用真空管)が随分違うようです。それと問題点は半世紀前の製品のメンテナンスで電気関係の技術はまるで直しに自信の無い所が心配でした。カタログには出力トランスにはSQ38FDやMQ60などに使用されているOY15型を採用しており、出力管に6CA7/EL34を用いたプッシュプル方式のウルトラリニア接続で40Wの出力を得ています。また、出力管には6L6GCや50CA10なども僅かな変更だけで使用できるよう設計されています。



1972年2月発売した製品で50年(半世紀)前の製品であるが、今回の購入した「LUX KIT/A3500」前オーナーがしっかりしたメンテナンスを施しています。写真を見ると配線がビニル被覆をすべて取り外し絹巻のケーブルに交換してあります、到着したらインシュロックも外して綿糸(タコ糸)で配線を縛り仕上げるつもりです。6CA7(EL34)は3結で仕上げです。でも此のアンプを使っている方も相当多くのファンがいるようで驚きです其の様な歴史にも興味あります。

あとは詳しく深掘りすると電源部コードの改良、電源スイッチの交換、ボリームの可変式に交換、スピーカーケーブル接続品等交換の跡が伺えます。涙ぐましい仕事がなされた様子が伺え大変嬉しい悲鳴だ。後は追々暇な時にコンデンサーの入れ替えを試みるつもりである。

Y氏の情報によりますと、ビニール被覆をすべて取り外しおまけにインシュロックも外して綿糸で配線を縛っているそうです。配線方法も多彩で余裕のある方法もあり、其のあたりはオーデイオテクニックも奥深いことが分かる。配線方法一つで音質が変わり、それに加え珠にも作用される、このオーデイオの追求心は尽きない。



真空管は6AQ8(ECC85)、 6CA7(EL34)とも真空管試験機TV-7にて良好特性確認しました。実測最大出力:25W☓2(8Ω、1kHz、5%THD)残留雑音電圧:0.3-0.5mVラックスキットの代表的な管球式メインアンプキットの仕上がり品です。
到着しましたら、現状にて音出しをして、徐々にSIEMENS、Telefunken等交換し試聴したいと思います。

本日到着しました「LUX KIT/A3500」の梱包を解き、全てを清掃して取り敢えず主要部分に接点回復剤を塗布しケーブルを「ho's systemLS3/5a」に繋げ電源を点灯する。しばらくして音出しをする、想像より元気は良いが音に若干迫力がある、此れは想像以上の音で50年前の音じゃない、試しにピアノ、ヴァイオリン聴く、勿論チェロも聴くが実に良いカザルスの少し陰りのある唸りのあるチェロ・ソナタも雰囲気を醸し出すのが憎い感じです。


それと今までエンクロージャーの据え置き方法は以前フェログラフF1を使っていた時設置方法をいろいろテストしたがエンクロージャーの位置は右左の位置をなるべく広くとり右左のエンクロージャーは耳の位置に内側にして中央に聴こえるように据え置く方法をしていたがLS3/5aのエンクロージャーは其処まで極端に内向きにしなくても良い結果が得られたが正面を向けるより効果的であった。位置の結果は色々試しなら聴くことが大切に思う。

昔好きなギタリスト、タル・ファーロウ(TAL FARLOW)のフルアコの音が「LUX KIT/A3500」はどのように鳴るのか早速聴き出します、柔らかなフルアコの音を簡単に出した、Y氏推薦のA3500はEL34を上手く使い音出しをしてる、勿論マランツ8もEL34です。それと6AQ8(ECC85)管も使用しているが初めて聞くMT管である。CL35でも使いっている球とは聴きますが・・・

実は以前LUXMAN MQ60(出力管にはSQ38Fと同じく、NECの50CA10)を長く使った記憶がありますが、このA3500の音質は想像よりLUXトーンは幾分抑えられた聴きやすい感じに思った、傾向としては気に入った音が響く、とりわけジャズも楽しめた。此のアンプの特徴のようですが、60年代のJAZZを聴くには表情豊かな音がする。JAZZにも相性はとても良く感じる。

6AQ8(ECC85)管について調べました。



早速真空管ガイドで調べると、6AQ8(ECC85)のSIEMENS等ドイツ管の交換で音質の表情が変化すると記載される、今後メンテナンスと真空管交換とで気に入った音にすることが楽しみです。今まで石のアンプでは此のような繊細な柔らかな独特のギター音色は再現が難しい事でしたが、意外と簡単にA3500アンプは気分良くタル・ファーロウのギターを紹介します。確かにSIEMENS、TELEFUNKEN等管に繋ぐと音は変わるがこれは好みであろう。

現在A3500には真空管には国産品が装着してある、以前のアンプも古い国産品の真空管を試聴したが、素直で聴きやすい音は定評があるようです。最新のチューブは支那製、ロシア製品が多いが、ドイツ製品等は古いヴィンテージ管に注目が集まり、価格も相当高額商品が多いことが頭痛の種である。
今後ジャズ等を聴く場合は古いRCAの球が良い結果が得られるのかもしれない。楽しい苦しみの始まりであろう。


彼はノースカロライナ州出身で独学のギタリスト、タルネージ・ファーロウは若い頃、昼間は看板書き、そして夜間はミュージシャンとして活動していた。彼はベニー・グッドマン・バンドでプレイするチャーリー・クリスチャンに触発され、初めてのギターを自らの手で製作。ソロ・キャリアは50年代半ばに勢いを増し、その大きな手と開いた口が塞がらないほどの高度な技術から、すぐさまザ・オクトパスというあだ名が付けられた。

外は台風の影響で外出は控えているが大変暑く、冷房の効いた部屋で、淹れたての熱い珈琲を片手にJAZZを楽しんでます。本日到着のアンプに「ho's systemのLS3/5a」を横向きにして耳の位置にツイターの位置を調整して効いたが、定位は優れた感じに聴こえる。フルアコのギターの響きが大変心地良い。実は半世紀前の事だが、JAZZを聴き出した20代のころ田舎のジャズ喫茶のマスターに是非一度は聴くと良いと進められたタル・ファーロウ(Tal Farlow)ギターの音色でした、何度も聴くうちにテクニックにのめり込む。昔聴いたJAZZ喫茶は山水のAU111の真空管アンプにジムランのLE8Tはベストマッチングでした、ジムラン独特の音より少しソフトな感じの音が懐かしい、此れはマスター自慢の音と満足してた顔が懐かしく思い出です。

特にクラシック・ジャズ等を聴くには少し渋めの英国のエンクロージャーと実に良いマッチングで明るく歯切れの良いアメリカの音より、英国のTANNOYも良いがBBCモニターのLS3/5a音が好みの音のように思う。



確かに聴くとLS3/5aとA3500の組み合わせはJAZZもご機嫌にスイングさせる、全ての配線を確かめメンテナンスを行いたいが、思わず聴き惚れる。今日はじっくり試聴することに決めた。

50年代のジャズ・ギタリストとして最重要人物であるタル・ファーロウ。40年代、バーニー・ケッセルがうちたてたバップ・ギターを進化させ、ハード・バップへの掛け橋となったのが彼だ。低音弦を有効的に使った野太いサウンド/健在の“オクトパス”奏法のの異名をとる大きな手を使いこなした驚異のフィンガリング/マシンガンのように打ち出す神技のピッキング・・・でジム・ホールや、パット・マルティーノといった後進のギタリストに大きな影響を与えた。

48年に、同じクラブに出演していたチャーリー・パーカー・クインテットからバップ・イディオムを完全に吸収し、翌年参加したレッド・ノーヴォ・トリオでスピード感と超絶技巧を身に付け、自己のスタイルを確立。一時期、都会の生活に嫌気がさして、もともとの本業であったペンキ屋の仕事に戻るが、68年のニューポート・ジャズ・フェスティバルで一線に復帰し、70年代はジム・ホールとコンビを組んで演奏活動を行った。



ピークはやはり50年代であり、56年の『タル』や、58年の『ディス・イズ・タル・ファーロウ』などがお薦め。これはエディ・コスタ(p、vib)とヴィニー・バーク(b)で組んでいたドラムレス・トリオだが、神様のギター・ワールドをタップリと楽しむことができる。21年ノースカロライナ州生まれ。

(1920年6月7日-1998年7月25日)食道癌で他界した。筆者と余り変わらない年齢に驚いた記憶があり。当時定番のように聴いたアルバム「Swinging Guitar of Tal Farlow」大きな手から多数のフレーズを引き"オクトパス・ハンド"と称される天才ジャズギタリスト"タル・ファーロウ"の56年リリースの3rdアルバム!!トリオによる極上の演奏が楽しめSwing系ギターファンにもオススメです。

エディ・コスタのピアノ、ヴィニー・パークのベースも好サポート。
Eddie Costa エディ・コスタ(ピアノ)1930年8月14日米国ペンシルバニア州アトラス生まれ。62年7月28日にニューヨークで死去。ジャズ・ピアニスト。兄からピアノを習い、18歳でプロとして活動。ピアニストとして才能がありながら、レコード会社の都合でヴァイブを演奏することになった。サル・サルバドール、タル・ファーロウらと共演する。ピアニストとして全貌を示したのはドットの『ハウス・オブ・ブルー・ライツ』が1枚残るのみ。独創的でパーカッシヴなスタイルはワン・アンド・オンリー。

Vinnie Burke ヴィニー・バーク(ベース)1921年3月15日米国ニュージャージー州ニュワーク生まれ。ベーシスト。幼少よりヴァイオリン、ギターを習うが、軍需工場で指を落とす事故にあいベースへ転向。ジョー・ムーニイ、マリアン・マクパートランドを経て、タル・ファーロウの『スインギング・ギター』(1956年)へ参加。この作品で高い評価を受ける。派手なテクニックは無いし、パワーで押すタイプではないが、アンサンブルの優れたプレイヤーである。



玄人好みのジャズファンに愛されるタル・ ファーロウの最高傑作にしてジャズギター史に 残る名盤! ピアノのエディ・コスタも最高です。 1957年作。ジャズ・ギターに対してありがちな、柔らかい音色で心地よくスウィングする、という、イメージからちょっとかけ離れた、無骨で硬質な音色で、イーブンに近いノリの八分音符を力業で弾きまくる“Yesterdays”の凄みはちょっと他では聴いたことがない程に個性的。また、それ程の技巧の持ち主が、訥々と演奏する、“You don't know what love is”の孤独感の深さ。素晴らしいです。

1957年
  1.恋のチャンス    
  2.ヤードバード組曲
  3.夢からさめて
  4.誰も奪えぬこの想い
  5.恋の気分で
  6.ミーティア
  7.アイ・ラヴ・ユー
https://www.youtube.com/watch?v=jnD3-_kQQQI

ギター、ピアノ、ベースという編成からは室内楽的な穏やかな音楽を想像しがちだが非常によくドライブするギターが軸となってスウィンギーな演奏に終止している。ピアノのコスタのプレイにはトリスターノの影響がかなり色濃く感じられ、好みが別れるかもしれない。
思えば筆者は20代で聴いたビーバップ、ハードバップギタートリオの名演奏です。タル・ファーロウの入門にも最適です。必聴間違いなしの最高傑作です。



タル・ファーロウ『タル』
  タル・ファーロウ(g)
  エディ・コスタ(p)
  ヴィニー・バーク(b)
1956年6月5日、ニューヨークにて録音
曲目:
  01.ロマンチックじゃない?
  02.ゼア・イズ・ノー・グレイター・ラヴ
  03.ハウ・アバウト・ユー
  04.エニシング・ゴーズ
  05.イエスタデイズ
  06.恋の味を御存知ないのね
  07.チャックルズ
  08.ブロードウェイ

モダン・ジャズ期を代表する速弾きジャズ・ギタリスト2.“オクトパス”と呼ばれた神ワザ奏法3.ドラムレス編成のトリオでスイング。
ギタリスト、タル・ファーロウの代表的なアルバムをご紹介します。タル・ファーロウは1921年ノースカロライナ州に生まれたジャズ・ギタリストで、40年代から本格的に活動をはじめ、50年代に入ると優れたジャズ・ギター・アルバムを数々リリースしました。そのプレイは、モダン・ジャズ期を代表する速弾きジャズ・ギタリストとして知られており、卓越した演奏技術が大きな特徴でした。
タル・ファーロウの“神ワザ”的な奏法として認知されました。また、人工ハーモニックスを駆使した奏法など、他のジャズ・ギタリストにはあまり見られない独特のアプローチも人気の秘密といえます。

本作はピアノにエディ・コスタ、ベースにヴィニー・バークというドラムレスのトリオで、50年代の半ば頃から数年に渡ってタル・ファーロウが自身のレギュラー・トリオとしていたメンバーでの演奏になっており、全曲スタンダード曲を取り上げています。ドラムスがいないと、バラード調の演奏が多くなりがちですが、このトリオはリズミカルなパッセージを発することで、スインギーな演奏を展開しています。



タル・ファーロウを聴くと、ギターという楽器は速く弾けるとやっぱりカッコいい、ということが、昔も今も全然変わらないことに気づかされます。
技巧的なプレイが光る“イエスタデイズ”。タル・ファーロウはやはり速弾きを聴いてこそ、その神髄がわかるというもの。本作の中でまずこのスタンダード・チューンを聴いてみるとよいでしょう。イントロから駆け上がっては下るフレーズが連続、その後テーマもそこそこにソロに移り、弾き飛ばすように音が次から次へと繰り出され、ピアノのソロへとつないでゆきます。
ベース・ソロ後、ギター、ピアノでバトルのようにソロの応酬を繰り返すところも聴きどころです。
最後はトーン・ダウンしつつ、コードを弾き、ハーモニックスを響かせて終わる憎い演出も見事です。

午前中にセットし試聴したが、意外とLS3/5aとLUXKIT A3500(1972年2月発売50年前のアンプ)の組み合わせはベストマッチかもしれない。LUXKIT A3500の火屋の灯り、昔から見ればすぐわかるLUXのイメージが筆者の部屋に戻って来た意外とスッキリした奥深い音が聴けるのは嬉しい。
次は違う分野も試して見よう。A3500を6×6(ハッセル)風に撮ってみました、カメラのことについては皆さん色々言われますが、筆者などは昔仕事上カメラマンとの付き合いも多く、よくテクニックを教えて頂いたが、取り方は全く自己流でアングルを決め適当にシャターを切り、後はPCのフォトショップの加工で補正していますここで肝心な事は、レンズには拘りボケ味の良い筆者の好みのレンズを選び使ってます。オーディオの世界も何故か共通点が多いと感じています。



偉大なる白人ギタリスト、タル・ファーロウの妙技が味わえる代表作。“オクトパス”と呼ばれた大きな手から繰り出す超絶技巧のフィンガリング。エディ・コスタのピアノ、ヴィニー・パークのベースも好サポート。リラックスした雰囲気の中でスウィンギーな快演が続く作品。

私はエディ・コスタのほうから先に知っていたが、今回改めてタル・ファーロウの本作を聴いてみた。ジャズ・ギターはジム・ホールやウエス・モンゴメリーを少しは聴いているが、それほど沢山は聴いていない。本作、かなり衝撃を受けた。これが50年代半ばの録音かと思わせるほど尖ったセンスの、一筋縄ではいかない演奏だ。
これは発売当時の事では、すぐ理解されなかったのではとも思うのは、何ともいえない、鼓膜チリチリさせて、脳内を剃刀で削いでいくような、超高速ギターサウンドドは、疲れている時には、聴くのが疲れるほどだ。逆に元気のあるときは、テンションアップするのだが。この緊張感は、ドラムレス構成による、リズム的に安定しにくそうな布陣なのに、それを驚異的な音数で埋めていく3人の絡みが、一瞬とも集中を途切れさせないからだと思う。だいぶ時代を先取りしている感がある。エディ・コスタのピアノは、期待を裏切らない名演だった。

此れも名盤の一枚に挙げられるギタリストであろう、ブラボー!

追伸、その後筆者使用のLS3/5aの欠陥場所も判明しパーツ購入し補修した結果随分聞き易くなった、これが本来の音であったのだろう。最近話題の支那プリアンプで試しているが、このアンプのオペアンプ、ミニ真空管を交換し音質は良くなった様である。



ギターアンプにも多くのミニ真空管が使われた音源を録音して聴いたいるが、いわゆる名盤中の名盤が最近●Autumn in New York (Remastered)●The Swinging Guitar of Tal Farlow (Remastered)など再生盤を発売している、早速試聴するが、全体に音質は良くなりタルのギターコードも冴えさえに聴こえる。主題の音の主張がある程度張り出し如何にも良い塩梅で聴きやすい。

The Swinging Guitarなどはスイングジャーナル誌も絶賛を掲載していた記憶がある。当時のジャズレコードは全て処分して未だある程度のCD保存程度でレコードが懐かしく感じる。




パワーアンプは「LUX KIT/A3500」のミニ管ECC85も松下、三菱、日立、TUNG-SOL、SIEMENS、TELEFUNKEN等の中より聴き比べたが現在はTUNG-SOLに落ち着いた、JAZZ独特の粘り強い音はダブルプッシュの音が良い響きを味わえる様です。

勿論ピアノの音色も良く響き実にダイレクトな音が体感できる様になった、隣近所も隣接しておりますので大音量では聴けませんが、ある程度ジャズも聴ける音量で鳴らしてます。

伝統ある英国のサー・ジョン・エリオット・ガーディナー(Sir John Eliot Gardine)音を英国のスピーカーで探る。

2020年09月02日 | クラシック音楽・オーディオ


ジョンエリオットガーディナー卿指揮するバッハのカンタータは今まで多く聴いたきたが、カンタータ、ミサ曲以外は意外と聴いて無いことに気付く、卿は常に最も賢明でダイナミックなミュージシャンの1人として尊敬されており、常に賢明な解釈の先駆者として、現代の音楽生活のリーダーとしての地位を築いています。特にバッハに関しては造形が深い彼の作品は、モンテヴェルディ合唱団(MC)の創設者および芸術監督、イングリッシュバロックソリスト(EBS)、オーチェスターレボリューションエロマンティック(ORR)として、初期の音楽の復活におけるパイオニアであり、音楽の先駆者でもあります。

ガーディナーは、ロンドン交響楽団、シンフォニーオーチェスターデバイエリッシェンランドファンクス、ロイヤルコンセルトヘボウオーケストラ、ゲヴァントハウザーチェスターライプツィヒなど、世界をリードする交響楽団の定期的なゲストとして、17世紀から20世紀までのレパートリーを指揮しています。2016年1月にコンセルトヘボウ賞を受賞。
ガーディナーのレパートリーの範囲は、メジャーレーベル(デッカ、フィリップス、エラト、ドイツグラモフォンの30のレコーディングを含む)のウィーンフィルハーモニーを含む、彼自身のアンサンブルと主要なオーケストラを含む受賞歴のあるレコーディングの広範なカタログに示されています。モーツァルト、シューマン、ベルリオーズ、エルガー、カートウェイル、さらにルネッサンスとバロックの作曲家による作品。彼の多くの録音賞には2つのグラミー賞が含まれ、他のどの生きているアーティストよりも多くの蓄音機賞を受賞しています。



卿が指揮いるイングリッシュ・バロック・ソロイスツ(English Baroque Soloists) は、イギリス・ロンドンを拠点とする古楽器オーケストラである。日本語では「イギリス・バロック管弦楽団」の表記で呼ばれることもある。
バッハ没後250年企画として、ガーディナーとイングリッシュ・バロック・ソロイスツ&モンテヴェルディ合唱団により実現された壮大な企画「バッハ:カンタータ巡礼」は、ヨーロッパとアメリカの約50都市の教会を訪れ、バッハの教会カンタータ全曲を演奏するというものでした。

それ以前にドイツ・グラモフォン(アルヒーフ)は、ガーディナーのカンタータ録音を26曲おこなっており、このツアーと並行してレコーディングを継続、14曲を収録した時点で計画は頓挫、それを引き継ぐかたちで、ガーディナー自身が運営する“モンテヴェルディ・プロダクションズ”のレーベル“ソリ・デオ・グローリア(Soli Deo Gloria = SDG)”から28巻に及ぶシリーズとしてCDをリリースしました。
ちなみに、ソリ・デオ・グローリアとは、「ただ神にのみ栄光がありますように」という意味のラテン語で、ロ短調ミサ自筆譜の最後に記された言葉としても有名です。


ガーディナー&イングリッシュ・バロック・ソロイスツがメンバーであるカティ・デブレツェニをソロに迎えてJ.S.バッハの“ヴァイオリン協奏曲集”を録音!ガーディナーが手兵オケと作り上げた名演!軽やかにして重心の低い充実の響き、興奮をあおる緊張と弛緩の連続。名手デブレツェニの変幻自在な表現力にも脱帽!!

J.S.バッハ : ヴァイオリン協奏曲集 (Bac Violin Concertos / Kati Debretzeni | English Baroque Soloists | John Eliot Gardiner)
ガーディナー&イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、注目の最新録音が登場。2000年から同オケで演奏しているヴァイオリニスト、カティ・デブレツェニをソロに立てたバッハの協奏曲集です。彼女は2008年よりエイジ・オブ・インライトゥメント管弦楽団のリーダーも務めており、他にも方々で活躍する名手。チェンバロ協奏曲からの復元版は自身で手掛けたバージョンで、音楽の魅力と楽器の表現力を余すことなく伝えています。


デブレツェニの独奏はまろやかな美音を基調とした流麗なものですが、フレーズによってはノンレガートで突き刺すように弾き込んだり、強拍に猛烈なアクセントを付けたりと豊かなイマジネーションに基づく振り幅の大きな演奏を展開しています。人数を抑えたオーケストラも通奏低音のチェンバロに至るまで自由度高く会話に参加し、かつ合わせるときはビタッと合わせた、緊張と弛緩の連続が見事な演奏で興奮をあおります。BWV.1042第1楽章のダ・カーポ前やBWV.1052ラストのクライマックスなどかなり壮絶な演奏。しっかりと手綱を締め、音楽の核心を見失わず確実にコントロールするガーディナーの指揮も流石です。

J.S.バッハ:
  ● ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 BWV.1041
  ● ヴァイオリン協奏曲ニ長調 BWV.1053(カティ・デブレツェニ復元版)
  ● ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調 BWV.1042
  ● ヴァイオリン協奏曲ニ短調 BWV.1052(ウィルフリード・フィッシャー、カティ・デブレツェニ復元版)

 カティ・デブレツェニ(ヴァイオリン)
 イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
 サー・ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
 録音時期:2018年12月7-11日
 録音場所:ハムステッド、セント・ジュード教会
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)



ヴァイオリニストのカティデブレツェニは、バッハのヴァイオリン協奏曲-オリジナルと改作-の新しい録音について、ジョンエリオットガーディナーとイギリスのバロックソリストと一緒にデイビッドと話します。

イギリスのバロックソリストのリーダーであるカティデブレツェニは、バッハコンサーティの新しい録音を発表します。最初はヴァイオリンのために書かれた2つの作品と、2つのハープシコード協奏曲を組み合わせたものです。彼女は、バッハの音楽における計器の役割、およびハープシコード協奏曲第2番を自分の楽器用にアレンジするプロセスについて、彼女の考えを共有してくれました。

このアルバムの2つの「改作」のうち、1つ(D短調協奏曲BWV1052)は、バッハがバイオリンでの演奏を意図したものであるかどうかについて、しばらくの間論争の的となってきました。議論は何十年にもわたって行ってきました。真実はどこにあると思いますか?

この論争の要素は非常に新しいものです。この協奏曲は、19世紀にさかのぼる、現在失われているヴァイオリン協奏曲のバッハ自身の適応であると考えられていました。フェルディナンドデイビッドのような名声の高いバイオリニストは、オリジナルを再構築しようとしました。この命題の理由は、最初と最後の楽章の特にヴァイオリニズムの拡張されたバリエージのパッセージであり、2つの弦を交互に演奏したり、フィドルの開いた弦を最大限に活用したりするのが簡単です。さらに、カールフィリップエマニュエルバッハの手にはハープシコード協奏曲のサインがあり、これは父親の有名なBWV1052コンチェルトの以前のやや単純なバージョンであり、これは彼が持っているかもしれない今失われたヴァイオリンバージョンのCPEの配置であるという推測です。自分で学ぶように手配した。



ウィルフリードフィッシャーによってここで録音されたバージョンは、バイオリンの機能によく合うように、ソロ部分に若干の変更が加えられていることに注意してください。その楽器に「バイオリンを使わない」または不自然に見えるパッセージがあったことを見つけましたか?
いいえ、再生できないパッセージはありません。CPEバッハ(フィッシャー再構成のベースとなっているバージョン)が便宜上オリジナルから外れたのか、またはチェンバロの環境。また、JSバージョンのオーケストラパートをいくつか追加しました。たとえば、第3楽章の最初のソロパッセージでソリストと一緒にトライアドで演奏するオーケストラバイオリンで、CPEバージョンでは非常に空の単一行です。第3楽章のカデンツァ(CPE /フィッシャーによって取り残された)のしつこく繰り返された左手四分音符は、音楽/修辞上の理由から、継続セクションでここに戻されました。

BWV1052のパフォーマンスは、バッハに由来するかどうかに関係なく適応されたものですが、BWV1053のバージョンは間違いなく新しいものです。これまでに録音されたことのない、あなた自身の作品です。この作品をバイオリン協奏曲としての新しい形に作り直すのにどれだけの労力が必要だと思いましたか?

まず、ヴァイオリンのためにこの協奏曲をアレンジしたので、チェンバロ奏者で指揮者のオッタヴィオダントーネがヴィクトリアムロヴァをソリストとしてすでに私の前で演奏していることがわかりました。しかし、彼のアレンジはオーケストレーションの選択とベースラインの再構成の点で私のものとはかなり異なるので、このバージョンは間違いなく新しいです!アレンジメントは数ヶ月にわたって膨大な作業を要しました。最大の課題は連続線の作成でした。

元のバージョンの多くのソロのパッセージでは、オーケストラのベースが静止している間、チェンバロの左手がベースラインを提供しますが、作文は非常に妙で、オーケストラの連続には適していません。ライン。幸いなことに、すべての楽章の以前のバージョンはカンタータで存続し、オルガンはオブリガート楽器です。オルガンの右手線はコンチェルトバージョンのチェンバロと同じですが、オルガンの左手はオーケストラの連続線で倍になっています(オルガンの左手はハープシコードとカンタタよりも音響的にはっきりしていません)。


合唱/ボーカルソリストがオルガンラインを超えて歌っているので、弓を使った楽器、オーケストラベースでは2倍にする必要があります。これは、バイオリンバージョンのベースラインを構築するための良い出発点となりました。私が持っていたもう1つの関心事は、ソロのラインを「ハープシコードのような」ものにせず、バイオリンにより適したものにすることでした。 4番目のブランデンブルク協奏曲はバッハ自身の手でチェンバロバージョンを持っています。次に、リバースを実行してみました。たとえば、チェンバロバージョンでは、音響目的で大きな間隔で「tirades」の入力を簡略化しました。そしてこれはほんの始まりに過ぎませんでした-それはたくさんの素晴らしいミュージカルシャーロック作品でした!と語っていました。



今回も又々の無駄遣いをしてしまった、見るだけの楽しみで裏面写真をみて管球王国を購入、管球式300W出力と600W出力半導体式を一体化。流石マッキントッシュのパワーアンプの底力かも知れない。

ウォームトーンの代表と言われるマッキントッシュのアンプも昔使用していたが、独特の緑色の色は大変美しく見た目にも満足感があるアンプである。



MC901モノーラルアンプの記事が掲載、今まででは考えられない、流石ゴージャスなマッキントッシュである。次元を超えたアンプであろう、正しく見るも豊楽の気分にさせてくれる。価格はペアーで450万と掲載されています。

筆者には全く購入は出来ませんが、以外とコスパは良いのかも知れません。高額商品ケーブル1本で数十万を使用する方にはお勧めかも知れない。

特に今回Bach: Orchestral Suites 序曲(全4曲)のCDをポチして早速CDが届き、ジョンエリオットガーディナー卿のバッハを聴く、実にバランスの良い演奏が鳴り出す特に筆者の好きなバッハの序曲の演奏を親しむ。


筆者は特に序曲第3番ニ長調BWV1068はBWV110番(笑いは、われらの口に満ち Unser Mund sei voll Lachens)のカンタータと同じで小気味の良いリズムが好きで良く聴く、3本のトランペットとテンパニー、及び2本のオーボエと、弦楽合唱、通奏低音のための作品で、序曲はゲーテが「美しく着飾った人々の行列が広い階段を降りてくる姿が見に浮かぶ」と評した威風堂々たる音楽。急そうな中間部は協奏曲風の構想を持ち独奏ヴァイオリンが活躍する、祝祭的な気分を前面に押し出した雰囲気から全楽器が長い旋律を奏して進み絶妙のハーモニーを醸し出している。次にガボットで再度管楽器が加わり終局のジークで、オーケストラの華麗な響きを聴かせる見事な曲である。

此の辺りの鳴らし方はTANNOYの独壇場であろう、しかし10吋同軸型2ウェイユニットの魅力に尽きると思うが、より全ての音楽を平均的に鳴らす3/5aは一番フラットに音楽を表現しているように思う、特に声楽には一番聴きやすい声の音が聴ける。インチキ3/5aを導入して8ヶ月になるが改めてBBCモニタースピーカーに益々の魅力を感じる、筆者のように音楽愛好家と思う音楽好きな者なら癖のより少ないエンクロージャーが適切かもしれない。



現在初めての曲は「ho's systemのLS3/5a」で聴くことが多く、徐々に「3/5a」が一番平均的な音が聴けるように思う、これぞBBCモニターと言われる所以なのかも知れない。確かに10吋同軸型2ウェイユニットであるHPD295のTANNOYの癖の強いスピーカーは大変魅力的ではあるが、音楽を平均的に聴くという行為には3/5aがベストであろうと最近思い始めた。

後は3/5aに適合したアンプがあればベストの状態になるであろう、当分はLINN LK100のパワーアンプに繋げ聴く音が落ちつくようですがLINNの音の若干の不足に思える処は、ほんの少しの音の重さが加われば過不足ないのだが・・・・。先日音響の師匠筋のY氏からもLUX A3500パワーアンプとの相性は抜群とのアドバイスも頂戴しましたが。使用真空管はEL34であったあの真空管アンプマランツ8もEL34を仕様と聞く、是非一度試したいと思います。

ガーディナー卿指揮いるBach: Orchestral Suitesは実に平均的な演奏で際立った癖もなく実に心地よく聴こえる、何時聴いても飽きが来ない洗練されたバッハらしい音楽が聴けた。瑞々しい感性が古楽器の透明な響きの中に美しく発揮された、ガーディナーによる格調高い名演です。彼独特の、歯切れ良く躍動する低音のリズムは、軽く透明な音響像を描き出し、作品に付された喜びが表現されています。


Bach: Orchestral Suites(全4曲) ジョン・エリオット・ガーディナー
【収録情報】
(Disc 1)
バッハ
  1.管弦楽組曲 第1番 ハ長調 BWV1066 Ouverture
  2.管弦楽組曲 第1番 ハ長調 BWV1066 Courante
  3.管弦楽組曲 第1番 ハ長調 BWV1066 Gavottes 1&2
  4.管弦楽組曲 第1番 ハ長調 BWV1066 Forlane
  5.管弦楽組曲 第1番 ハ長調 BWV1066 Menuets 1&2
  6.管弦楽組曲 第1番 ハ長調 BWV1066 Bourr%ees 1&2
  7.管弦楽組曲 第1番 ハ長調 BWV1066 Passpieds 1&2
  8.コラール《エホバよ、私はあなたに向かって歌います》BWV299
  9.管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV1067 Ouverture
  10.管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV1067 Rondeau
  11.管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV1067 Sarabande
  12.管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV1067 Bourr%ees 1&2
  13.管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV1067 Polonaise Double
  14.管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV1067 Menuet
  15.管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV1067 Badinerie
(Disc 2)
バッハ
  1.管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068 Ouverture
  2.管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068 Air
  3.管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068 Gavottes 1&2
  4.管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068 Bourr%ee
  5.管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068 Gigue
  6.管弦楽組曲 第4番 ニ長調 BWV1069 Ouverture
  7.管弦楽組曲 第4番 ニ長調 BWV1069 Bourr%ees 1&2
  8.管弦楽組曲 第4番 ニ長調 BWV1069 Gavotte
  9.管弦楽組曲 第4番 ニ長調 BWV1069 Menuets 1&2
  10.管弦楽組曲 第4番 ニ長調 BWV1069 R%ejouissance
 イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
 指揮:ジョン・エリオット・ガーディナー
 録音時期:1983年
 録音方式:デジタル


バッハの「管弦楽組曲」は、「ブランブルク協奏曲」と並ぶバロック・オーケストラ作品の大傑作です。バロック演奏の大御所ガーディナーの演奏は、瑞々しい感性が、古楽器の透明な響きの中に美しく発揮された名演。壮大な序曲、様々な舞曲がもつ多彩な個性を鮮やかに描き分けた、しなやかで格調高い表現であり、この名曲の数ある録音の中でも大変優れているように思う、

常に上位にランクされる不滅の名盤です。ブラボー!