伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

透き通るような、J.S.バッハ: ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ(BWV1014-1019)全曲を考察。

2019年11月07日 | バロック音楽・オーディオ一般

昔から好きで良く聴く曲に、ヴァイオリンとオブリガートチェンバロのためのバッハのソナタがある、トリオ・ソナタ形式で構成されていました。つまり、ベースラインの上の2つの等しく一致した上声からなる3つの独立した部分です。

チェンバロは、連続する楽器の役割を果たし、数字のあるベースハーモニーを埋める代わりに、バイオリンと同等の条件で上部のメロディーラインの1つを取りながら、ベースライン(必要に応じて補強することもできます)ヴィオラ・ダ・ガンバの追加した演奏も好評。

資料に基づき再度ヴァイオリンとオブリガートチェンバロのためのバッハのソナタの考察を行なう、又このダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)ハンス・ピシュナー(チェンバロ)二人の演奏は透明度が強く現代の演奏する演奏家と比べ、クリスタル感も強く、テンポも少しゆっくり目のいかにも筆者が感じるバッハらしい演奏とも思う。

オブリガードチェンバロのハンス・ピシュナー(鍵盤楽器)の演奏が気になり早速試聴した。又多くの人達の演奏を聴き比べすることも出来大変楽しみ方の多い作品でもある。

筆者の聴く10吋のTANNOY、IIILZ in Cabinet(Chevening)は基本的にオーケストラ等編成の少ない小編成の音楽には頗る良い音を聴かせるが、JAZZ、ロック、近代的なオーケストラ等には相性は何方かといえば苦手ですが、ARU付きのGOODMANS AXIOM 80の箱に移植して聴くようになり、この英国製のスピーカーは、所詮打楽器の連打のような曲は苦手であるが箱を変えた大編成の音楽も結果少しはマシになった。

ARU(アコースティック・レジスタンス・ユニット)付がこの箱のからくりがある。基本的には室内楽程度編成する曲が一番上手く鳴るが、この箱に移植すると重厚な音も加わり、鳴り方はピアノも含め鍵盤楽器の再生は優れている。



しかし最近大型のインシュレーターを自作してその上にエンクロージャーを乗せ聴いているが実に安定した音が聴けるようになった。ガッチリした素材で作ると安定は高まります。IIILZ in Cabinetで聴いたときとの違いは、ヴォーガルはAXIOM 80の箱で随分音質は良くなりオケも十分楽しめます。
後日このインシュレーターに疑問を持ち色々考案したりオーディオ仲間よりお知恵をいただき現在ピアノ曲の音の再生は粗満足しています。



このタンノイのユニットを駆動させるには何と言っても真空管でのドライブが有利である、色々の石のアンプでドライブで試聴したが、真空管が優位であった、とりわけシングル仕様の三極管が良い、筆者のアンプで使うサブ缶は、先日初段管6BM8中古品を見つけ早速取り寄せる、サンヨーのMT管?と紹介があるが、中身は日立製品もあった、初期のNEC等も混ざっている?
TANNOY、IIILZのユニットは意外と能率も良く、方チャンネル7W程度の出力があれば十分ドライブ可能です。因みにIIILZ Monitor Goldのユニットの両者にはかなり出力音圧レベルの差がある。それぞれのユニットの実測データでも、295HPDが出力音圧レベル90dB、IIILZ Monitor Goldと3dBの差があり、聴感上でかなりの差として出るのも当然であろう。それにしても、295HPDの出力音圧レベルは、平均的なブックシェルフ型システムと同じというのは、HDPになりユニットが大幅に改良されていることを物語るものだろう。現在TANNOY社のユニット工場は火災で Monitor Goldは制作はできなくなってしまった、エッジはコーン紙がそのままエッジとして使われているフィックスドエッジです。上記写真の様なユニットは現在手持ちのユニットしか無いことも残念な事である。


一般的にはTV用MT管であるECL82/6BM8は欧州設計のT.V用で、1960年頃開発、市販され米国、日本でも多く製造し使われた電圧増幅用三極管と小出力五極を一緒にした複合MT管で自作派には入門用に注目されたいたような球である。
現在販売している球は、高信頼EVタイプ軍用管。ロシア製真空管 。Electro-Harmoni等となっているがロシア管は品薄と聞く。

初段管のカソード部分のしっかりしている中古品が格安なので、中にサンヨー、NEC、東芝等、判読出来ない6BM8管10本を購入したが汚れが酷く現在清掃中、清掃後試聴して音質等が変化すれば掲載しようと思っています。10本の中でも日立製品を見つけ、ほくそ笑むこのサブ菅で2本で元は取った様である。中古管ではあるが毎日使用しても最低5年は持つのであろう、8本あれば20年私のが先に旅立つであろう・・・・・・

ちなみにこの6BM8管はブラウン管の時代のテレビに良く使われた管で大変馴染み深い真空管である。後日この中の6BM8管のから探し求めていた日立製作所製の球が見つかる、大変な発見でした。以前日立製の6BM8の未使用の中古を購入しようと思ったが、想像より高額で断念したことがある、いかにも古い日立製を色々聴いて見るが、特にバッハのケーテン時代の器楽、カンタータ等は格別な美しい調べが聴ける。松下製が音質が良いと言われるが確かに比べて聴くと日立製がより良く感じる。因みに日立の未使用管の価格は2本で1.5万円以上するのである。最近は真空管の人気は大変高く、日増しに値上がりする状態である。

あとは300Bの三極管でWEの中古品でも良いが格安の物があれば使ってみたいと思っている。この真空管の価格は異常ですね・・・!後日三極管に関してはZaikaと言う国産品を購入したが実に筆者のアンプとの相性がよく重宝して使っている。

バッハがアンハルト=ケーテン侯レオポルトに招かれ、この街に赴任したのは1717年のことだった。1723年5月に最後の地ライプツィヒに向かうまで、バッハは32 – 38歳の時間をここで過ごした。最初の妻マリア・バーバラを亡くしたのも、アンナ・マグダレーナと再婚したのも、ブランデンブルク協奏曲や無伴奏の器楽曲といった名作を次々に生み出したのも、この街だ。

ケーテン時代バッハが宮廷の職を辞めようと思ったのは13年つれそった妻を亡くしたことが原因らしい。最大の原因はケーテン公爵が音楽に対する気持ちの変わったことも原因があるようだ。実際この曲集の多くはとても暗く,沈鬱だ。しかし、この悲しさが分かるような演奏がこのスピーカーで聴ける。

オーディオで一番大事なことは、この辺りの音を奏でる事のできるシステムが良いバランスと言うのであろう。もっとも一気に6曲作ったわけではないだろうから,最後の第6番では少し元気を取り戻したようにも見えるが・・・・

バッハの音楽の全体として、トリオソナタ形式で書かれた楽器のソナタは少数です。離れBWV 1014-1019から六のある曲、トリオ・ソナタBWV525から530で、3つのヴィオラ・ダ・ガンバとハープシコード、BWV1027から1029のためのソナタ、フルートとハープシコード、のための3つのソナタBWV1030、BWV1031とBWV1032。

いずれの場合も、トリオソナタのテクスチャは、バッハが自由に使用できるミュージシャンの機能の一部である、特定の楽器の組み合わせではなく、作曲形態に由来しています。これは、カンタータの第2部を開始するシンフォニアとして始まったオルガンソナタBWV528の最初の動きによってよく示されています。



東ドイツの鍵盤楽器奏者ハンス・ピシュナー(チェンバロ)との演奏の中にD.オイストラフ唯一のバッハ/ヴァイオリン・ソナタ全曲録音、ステレオ初期の名盤がありました。まず一番最高なことは、実に安定したテンポとオイストラフのヴァイオリンの冴えた音色は特質ものです。勿論ヴィオラ・ダ・ガンバの演奏付きのBWV 1014-1019も良いが、この2人乗演奏は格別である。

 https://www.youtube.com/watch?v=lp4fASv_pns

 20世紀を代表するヴァイオリニストの一人、ダヴィッド・オイストラフ(1908~1974)は旧ソ連の至宝として、東側だけでなく西側にも演奏旅行を行い、行く先々でレコード録音やラジオ放送を行ったため、膨大な数の音源を残しました。


ただ、バッハのヴァイオリン作品の録音は極めて少なく、無伴奏ソナタは1曲のみ、ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集も、全曲録音はこのピシュナーとのドイツ・グラモフォン盤が1種類あるだけ出そうです。

この全曲は旧東ドイツにあったドレスデンで1961年、1963年、1966年に2曲ずつ録音されて完成しました。このヴァイオリン・ソナタ集がもつ美しいメロディの描き方、スケールの大きな包容力において、オイストラフ以上の演奏は今なお見いだせないほどです。LP時代にたいへん人気があり、何度も再発売されたレコードです。

共演のハンス・ピシュナー(1914~)はチェンバロ奏者として活躍する傍ら、旧東ドイツのベルリン放送局音楽局長、文化省音楽部長、ベルリン国立歌劇場のインテンダントを歴任し、東西統一後もドイツ音楽界の重鎮として尊敬を集めています。

これら6曲のソナタは、主に、バッハがケーテンの宮廷楽長をしていた1717年から23年までの時期おそらくは、その後半期に作曲されたと考えられる。

しかし、構想はそれ以前のヴァイマール期にまで遡る可能性もあり、また、ある部分はバッハがライプツィヒに移った後の1725年頃に改訂された(特に第6番の幾つかの楽章)。バッハは、1720年前後に、チェンバロを初めて協奏曲の独奏楽器に起用した《ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調BWV1050》を作曲した。

この作品は、フルート、ヴァイオリン、チェンバロを独奏楽器とした三重協奏曲であるが、作曲上の力点は、当然、チェンバロ・パートの扱い方に置かれている。《ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ》の何曲かは、この《ブランデンブルク協奏曲第5番》と並行して書かれた可能性が高い。

チェンバロ・パートの扱い方には、大幅な影響関係が認められるのである。ただし、《ソナタ》の方では、作曲者の関心がどちらか一方の楽器に大きく偏ることはなかったと思われる。


これまでの多くの研究者や演奏家の関心は、バッハのヴァイオリン作品の中では、とりわけ6曲の《無伴奏ソナタとパルティータ》に集中しがちで、それ以外のヴァイオリン曲を不当に軽視してきたきらいがある。そのため、この曲集の特徴としては、室内楽におけるチェンバロの扱い方の新しさが第一義的に強調されすぎる傾向があった。

しかし、この曲集はバッハの一連のヴァイオリン作品のほぼ最後の方に位置しており、もしかすると部分的にはヴァイマール期の1715年以前に作曲された無伴奏曲集、ヴァイマール期からケーテン期にかけて作曲されたと思われる幾つかのヴァイオリン協奏曲(そのうちの相当数が失われた)という成果を踏まえ、ヴァイオリンとの取り組みの総決算、という作曲意図があった可能性も、十分視野に入れるべきである。

もう一言付け加えておくと、この《ソナタ集》は、「チェンバロの名手による作品」と捉えられ易い。少なくとも、この曲集を「ヴァイオリニストによる作品集」と考える人がほとんどいないことは確かである。

それは、今日では、演奏家としてのバッハは、専らオルガンとチェンバロの名手であったことのみが機会あるごとに強調されているからである。

しかし、これは「大作曲家は優れた鍵盤奏者である」という19世紀的作曲家観から来る悪しき先入観の顕れでしかない。バッハは優秀な弦楽器奏者でもあったのであるそうです。筆者は勿論鍵盤奏者と思っていました。

彼は、既に1712年にヴァイマール宮廷の楽師長(今日で言うコンサートマスター)となり、様々な弦楽器作品、オーケストラ作品の創作と取り組み、ケーテンの宮廷楽長になってからも、主にヴァイオリンあるいはヴィオラを弾きながら、自らの楽団を統率していた。

このことは、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの証言から明らかである。従って、《ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ》を人前で演奏するとき、彼が弾いたのはヴァイオリン・パートであったかも知れないのである。一般的想像と違うが、指揮者のフランツ・コンヴィチュニーもヴァイオリンと名手である。

ヨハン・セバスティアン・バッハ: ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ全曲

<CD1>

  1. 第1番 ロ短調 BWV1014

  2. 第2番 イ長調 BWV1015

  3. 第3番 ホ長調 BWV1016

<CD2>

  4. 第4番 ハ短調 BWV1017

  5. 第5番 へ短調 BWV1018

  6. 第6番 ト長調 BWV1019

 ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン) ハンス・ピシュナー(チェンバロ)

 1961年10月(5, 6)、1963年(2, 3)、1966年8月(1, 4)ドレスデン、ルカ教会(ステレオ録音)

【原盤】Deutsche Grammophon

バッハのヨハン・ハインリッヒ・バッハの手書きの1725年の最初の既知の情報源は、オブリガートチェンバロを明示的に指定しています。

そして、バッハの弟子ヨハン・フリードリッヒ・アグリコラの手による後のバージョンは、BWV 1014の開始時にわずかな「ヴァイオリンI」を持っているという事実にもかかわらず、キーボード、特にアダジオの上部のスコアリングムーブメントBWV 1016 / i、BWV 1017 / iii、およびBWV 1018 / iiiは、キーボード楽器には慣用的であるが、他の楽器には適さない数字を使用します。

この作曲スタイルは18世紀後半に普及しましたが、バッハの時代には珍しく革新的でした。

ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ全曲の演奏は実に多くの演奏者の作品があり、しかも最新版は録音技術も相当良く音質も優れるが未だ筆者にはこのアルバムが印象深KU聴くたびに感動を与えていただいてます。

すべてのソナタはトリオソナタ形式で書かれていますが、それぞれに独自の特徴があります。3番目は、協奏曲のスタイルで書かれたソナタであるSonate auf Concertenartの例です。

バッハは生涯を通じて、特に最後のソナタで3つの異なるバージョンで生き残ったスコアを洗練し完成させるためにソナタに戻ったと言われる。ブラボー!