伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良そて聴くダメオヤジの金ちゃんです。

此の曲はタンノイで聴きたい・・・ベートーヴェンの『ロマンス』40・50番

2016年10月15日 | バロック音楽・オーディオ一般

最近嫌な仕事に忙殺され、ブログ更新も儘ならない貧困老人ですが、

本日は夕方からの仕事で朝からゆっくりです、先ずは大好きな珈琲の豆を挽きます。

昨日仕入れた珈琲で酸味が少なく極一般的な、苦味がいい感じに香る珈琲です。

不意の知人が来た時に 美味しい珈琲入りましたって言える感じの珈琲です。

今月下旬に修理に出した拙宅のオールドタンノイIIILZが戻ったら何を聞こうか?

未だはヴァイオリンが聴いてみたい衝動は抑えられません。

そんな時に思いだすのが五味康祐先生の言葉のようです、笑

五味康祐曰く、タンノイ・スピーカーを我が家におさめたのは昭和二十九年

(当時はいま使っているオートグラフではない) だから今年で二十四年目になる。

この間私はタンノイを骨の髄までしゃぶった。このことはオーディオ愛好家としての私が人さまに、

はばかりなく言えることだ。 はじめてタンノイを聴いたのは昭和二十七年秋、S氏のお宅でだった。

フランチェスカッティの、 ベートーヴェンの『ロマンス』を聴いた。

おもえば、ト長調(作品四〇)の冒頭で独奏ヴァイオリンが主題を呈示する、

その音を聴いた時から、私のタンノイへの傾倒ははじまっている。

ヴァイオリンの繊細な、澄みとおった高音域の美しさは無類だった。

あれほど華麗におもえた当時評判の『グッドマン』が、途端に、色あせ、まるで鈍重に聴こえたのを忘れない。

とおっしゃています。

筆者もこのロマンスという作品は、かなり小振りなオケの編成を前提にしています。

弦楽5部にフルート・オーボエ・ファゴット・ホルンがそれぞれ2本だけです。

この編成は確か最初のピアノ協奏曲だった第2番と同じではないでしょうか。

そして、オケの響きは雄弁であり決して独奏ヴァイオリンの伴奏だけには甘んじていません。

ベートーベン自身もこの作品に「Romanze fur Violine und Orchester」

(ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス) と名付けているのですから、

その意味では、このイーゴリとコンヴィチュニーの演奏の方が真っ正直な演奏だと言えます。

一般的には「冷たい」「機械的」と言われますが、そんなことはあまり重要ではありません。

独特の音楽の勢いと速いテンポ、圧倒的に技巧的に聞こえる速いパッセージ、

そして甘みの少ない即物的な音色で、ロマンティックに聴かせます。

決して甘口のロマンティシズムではありません。かなり辛口です。しかし、無感情ではありません。

非常に凝縮された感情です。

此の曲は最初聴いたのは ベ-ト-ヴェン:ヴァイオリン協奏曲、ロマンス第1番・第2番

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61、ロマンス第1番ト長調作品40、ロマンス第2番ヘ長調作品50

アルテュール・グリュミオーArthur Grumiaux(ヴァイオリン) ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(作品61)、

指揮:アルチェオ・ガリエラ(作品61) ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(作品40,50)、

指揮:ベルナルト・ハイティンク(作品40,50)

最近ではムター(Vn)の音も良いのですが

ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61・ロマンス 第1番 ト長調 作品40・ロマンス 第2番 ヘ長調

アンネ=ゾフィー・ムター(Vn)ニューヨーク・フィルハーモニック指揮: クルト・マズア

バランスも録音もいいのですが、何か足りない気がします。

筆者はヤッシャ・ハイフェッツ(Jascha Heifetz)を良く聴いています。

実にベートーベンらしいんですよ。

Heifetz-Beethoven Romance No. 2 in F Major (Op. 50)

でも、やはりベストはYouTubeでの配信はありませんが、

iTunesのフランチェスカッティ(vn)バクノーリ,カサドシュ(p) ジノ・フランチェスカッティ

(Zino Francescatti、1902年8月9日 – 1991年9月17日)は、フランスのヴァイオリニスト。

本名はルネ=シャルル(René-Charles)・フランチェスカッティ. パガニーニの専門家として知られる。

フランチェスカッティは、持ち前の輝きのある音色で、上品かつ甘く歌い上げており、

しかも明晰で古典的なたたずまいをきちんと保っているところがすごいところ。

3楽章のカデンツァの冴えた技巧も聞きものです。

この曲を愛する方にはぜひご一聴をオススメしたい演奏です。

「ロマンス」も数ある録音の中でもベストといえる美しい演奏で、

とりわけ第2番はセンスに溢れる絶妙な歌い方に痺れます。

今は何故五味先生は第1番(40)に感激されたのか?第2番(50)の間違いの疑念が・・・

フランチェスカッティの魅力を再発見できる優れたアルバムです。



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