伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

比較的新しい録音で、クセニア・ヤンコヴィチのバッハ、ベートーヴェンのチェロを満喫する。

2024年08月22日 | クラシック音楽・オーディオ

新しい情報を得た、クセニア・ヤンコヴィチ (Xenia Jankovic)スウェーデンの女性チェリスト、1958年10月26日生まれ。
一流のチェロ奏者としての素晴らしい才能で知られるクセニア・ヤンコヴィッチは、ソリスト、室内楽奏者、教育者として世界的に活躍しています。
ロシア人とセルビア人の音楽家の家庭に生まれたクセニアは、9 歳でベオグラード フィルハーモニー管弦楽団でデビューしました。キャリアの初めから、彼女に最も影響を与えた教師は、ムスティスラフ ロストロポーヴィチ、ピエール フルニエ、アンドレ ナヴァーラ、ジェルジ シェボク、シャーンドル ヴェーグでした。ヤンコヴィッチは、世界的に有名なコンサートホールでリサイタルを開催するほか、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、ブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団、スロベニア・フィルハーモニー管弦楽団、マドリード放送管弦楽団、ベルリン放送交響楽団、コペンハーゲン放送管弦楽団などのオーケストラとソリストとして共演し、聴衆や評論家から熱烈な称賛を受けています。ヤンコヴィッチは、CPO、サフィール、チャンネル・クラシックス、PGP、メリズム、インデセンス、カリオペ・レコードなどで録音しています。

以下の様な寸評も掲載されていましたので紹介します。
「クセニアは、彼女の楽器のための曲を書くために、多くの作曲家にインスピレーションを与え続けています。彼女は特にセルビアの作曲家による多くの作品を初演し、彼女のために書かれた曲の録音や版作りに取り組んできました。ヤンコヴィッチは最近、以前のレパートリーを再び取り上げることに大きな関心を抱き、さまざまな場面で一人の作曲家の作品をじっくりと取り上げています。たとえば、ベートーヴェンやメンデルスゾーンの全作品(ソナタ、三重奏曲、四重奏曲を含む)を再び取り上げています。キャリアの中で定期的に演奏してきた作品を探求することで、演奏に対するアプローチが変わりました。これには、古い楽器と現代の楽器、ガット弦の有無、バロック、古典、現代の弓の使用、19世紀初頭から中期のピアノなどの時代楽器との共演(特にベートーヴェン、シューベルト、シューマン、メンデルスゾーンにふさわしい)が含まれます。
ヤンコヴィッチは、奥深さと甘美さを兼ね備えた音色と安定しきった技巧の持ち主で、音楽は極めて格調高く、スケール大きく造形されます。バッハ、ベートーヴェン、ブラームスという造形的で内容の深い音楽に適性を示す、現代最高のチェリストの1人と言えるでしょう。彼女が満を持して発表する「バッハの無伴奏チェロ組曲全集」注目です。」



J・S・バッハ(1685-1750):無伴奏チェロ組曲集
[CD 1]
 無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV 1008
 無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV 1009
 無伴奏チェロ組曲第4番 変ホ長調 BWV 1010
[CD 2]
 無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調 BWV 1011
 無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調 BWV 1012
 無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV 1007
https://www.youtube.com/watch?v=tGsSmkt1Xi0

【演奏】
 クセニア・ヤンコヴィチ(チェロ)
【録音】
 2006年3月、サン=マルセル福音教会、パリ、フランス

クセニア・ヤンコヴィチは1958年セルビアのニシュに生まれたセルビア系ロシア人のチェロ奏者。彼女は6歳でチェロを始め、9歳でベオグラード・フィルハーモニー管弦楽団と共演した天才少女で、11歳より政府給費留学生としてモスクワ音楽院中央音楽学校でステファン・キリアノフ、ムスティスラフ・ロストポーヴィチに師事しました。その後、ジュネーヴでピエール・フルニエに、デトモルトでアンドレ・ナヴァラに師事し、更に研鑽を積みました。



Beethoven: Cello Sonatas
Xenia Jankovic(vc), Nenad Lecic(p)
ベートーヴェン:
  チェロ・ソナタ第1番ヘ長調 Op.5-1 
  チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.5-2 
  チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69 
  チェロ・ソナタ第4番ハ長調 Op.102 -1 
  チェロ・ソナタ第5番ニ長調 Op.102-2 
ヘンデルのオラトリオ『ユダス・マカウベス』の主題による12の変奏曲ト長調 WoO.45 
モーツァルトの『魔笛』の「恋を知る男たち」 「は」の主題による7つの変奏曲変ホ長調 WoO.46 
モーツァルトの『魔笛』の「恋人か女房か」の主題による12の変奏曲ヘ長調 Op.66

【演奏】
 クセニア・ヤンコヴィチ(チェロ)
 ネナド・レチッチ(ピアノ)
【録音】
 録音時期:2017年
 録音場所:ドイツ、デトモルト
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

筆者の好きなジャクリーヌ・デュ・プレ(チェロ)ダニエル・バレンボイム(ピアノ)のベートーヴェン:チェロ・ソナタは良く聴くアルバムではあるが、些か録音も古く1970年録音とあり聴き比べれば音質には差がある、最近古い録音の曲ばかり聴く事が多く、久しく新録音盤を聞いたわかるが発売から既に50年以上過ぎたTANNOYのユニットもまだまだ現役とし活躍できそうである事が今回のヤンコヴィチのチェロの音色であった。



モダン楽器とピリオド楽器の両方を弾きこなす名ピアニスト、パオロ・ジャコメッティ、アムステルダム・シンフォニエッタの音楽監督を務めるカンディダ・トンプソンと共にハムレット・ピアノ・トリオのメンバーとして活躍するセルビア系ロシア人チェリスト、クセニア・ヤンコヴィチ。
ガスパール・カサド国際チェロ・コンクールで優勝した実績を持ち、世界中でソリストや室内楽奏者として活躍する名女流が、楽聖ベートーヴェンのチェロ・ソナタ全曲をレコーディング!「5つのソナタ」と「3つの変奏曲」でベートーヴェンの3つの創作期を網羅。チェロとピアノのデュオで、作曲家ベートーヴェンのハイライトを描いています。もちろん、演奏も抜群の完成度です!



クセニア・ヤンコヴィチ のチェロ曲の中でも好きな曲を選び聴く、確かに2017年発売のJ.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV 1009と 2019年発売のベートーヴェン:チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69を視聴する確かに最新の録音技術は素晴らしく音質も流石と言わざるを得ない。

バッハについては若干早目なテンポの様ではあるが良い出来栄えではある。それとチェリストの為か何故が表情に優しさが伺える様である。音質もチェロの低域の音量も豊かになり響く様は見事でもある。次にベートーヴェン:チェロ・ソナタ第3番の冒頭が鳴り出し驚く、これは実に良い!楽聖ベートーヴェンのチェロ・ソナタであるかの様な演奏である。
後日ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全てをじっくり堪能しようと思った、ピアノとのDUOも大変宜しく興味深く追求してみる事にした。



流石最新の演奏の録音状態は大変い優れたいるようで隣室にも低音が響き渡る様に感じた、録音の違いにもある様だが低音の力と中域の張りの魅力はなかなかに代えがたいですね。10畳ほどの空間で悠々たる器量のある低音感を体で楽しむ、そんなスピーカーです。伝統ある10吋IIILZ Monitor Goldユニットの優れた低音の鳴り方の良さから高音までバランスが良く楽しむ事が出来ます。
今も変わらないTANNOYのLEGACYシリーズのHPDユニット使用して新しいARDEN/CHEVIOT/EATONは現在もスコットランドで熟練の職人チームがハンドメイドで作っているとのことです。

筆者の愛用するTANNOYⅢLZ in GOODMAN AXIOM80 Cabinetは2018/01にGOODMAN AXIOM80の箱が到着し6年が過ぎ不安事項の修復及び設置方法等を改良し試行錯誤した結果随分音質は良くなった思っている。
本アルバムは何時もより若干ボリュームが大きく感じ、しっかり鳴る感じがする、流石最新の録音状態にも関係はあるのであろうか?隣の部屋にも低域だけが響いた!



当時古い本だが後生大事に残して於いたステレオサウンド誌別冊ステレオサンド2009年3月発売の記事に当時松浪氏がTANNOYⅢLZ のユニットをGOODMAN AXIOM80の箱に入れてARUを付けて鳴らした結果それまで試した結果一番音が良く、TANNOYⅢLZ を使用する友人にGOODMAN AXIOM80の箱に入れる様に勧めたそうです。



拙宅の箱も、その系統を受け継ぐ箱と聞いた事がある。思うにTANNOYのスピーカーの事で一冊の本になると言う英国の伝統はまさに老舗でもある。そのTANNOYのシステムムを日本に最初に持ち込み孤軍奮闘されたのは作家の五味康祐であり今も彼の書き記した本を読み感動する事もある、考えれば昔と全く変わりなく成長はしていない様でもある。



音質は流石最新技術の為か頗る良い、チェロのビブラートは何かゾクゾクする、久しぶりに体感すると新しいテクノロジーに関心もすると同時に50年前にも及ぶユニットも大した物と思え愛おしくもある。勿論バッハ、ヴェートーヴェン等のチェロ音楽を愛好する筆者の様な老体には此の10吋IIILZ Monitor Goldユニットが丁度良く何時迄も大切に保管したい気持ちは続くのである。
今後も趣味の「良い音楽」の追求がより楽しみを増すであろう、ブラボー!