伝統ある英国の10吋ユニットで聴く、音楽の父のJ.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

今回はBA8、300Bで聴くJ.S.バッハ:無伴奏弦楽器ソナタ&パルティータ「第1巻」「第2巻」を検証する。

2022年02月08日 | J.S.バッハ制作音楽

先日筆者の300BアンプSV-501SEのソケットに間違った足を刺して、パワーアンプが故障した青くなり恐る恐る裏蓋を開け点検する、図面を見てテスターで色々通電状態を調べる、別に異常はないようである。

相当の慌て者である、最初に調べるは肝心のヒューズのチェックを忘れていることに気付き調べると0.3Aのヒューズが切れたことが原因であった。ホット胸を撫で下ろし在庫のヒューズから0.3Aを選び交換する、エアーブラシで埃を落とし、安心して清掃して改て試聴する。



このアンプの購入は昔読んだ記事に「TANNOY IIILZとは相当相性が抜群です」のコメントが頭に残り詳細を見ると出力はわずか8W+8W出力不足かと思ったが、当事オリジナルタンノイ(TANNOY IIILZ in Cabinet)を上手く鳴るならと思い、意外と高額にて出荷時整備点検済品を中古にて購入した。配線処理も随分丁寧な作りであった。
現在LUXKIT A3500と2台で楽しんでいる、ジャズ系統にはパワーの勝るA3500の鳴りっぷりは心地よく聴ける。

この際無水アルコールとコートロンでよく磨き後は丹念に魔法のタオルで仕上拭きをして終了し早速通電し楽しんでみる。



さて今回はバッハの無伴奏チェロの演奏を深掘りして見ました。唸りのある音はA3500が合うと思い試聴し始める。最初の無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調が鳴り始める、さすがシュタルケルです筆者が勝手に思うのはシュタルケルのソフトは下記のジャケットの演奏が好きで、これは一つの筆者の定番でもあろう。

 BA1. BWV 1-231 カンタータ、モテット
 BA2. BWV 232-243 ミサ
 BA3. BWV 244-249 オラトリオ
 BA4. BWV 250-524 コラール、歌曲
 BA5. BWV 525-771 オルガン曲
 BA6. BWV 772-994 オルガン以外の鍵盤楽器(チェンバロ、クラヴィコード)の曲
 BA7. BWV 995-1000 リュート曲
 BA8. BWV 1001-1040 室内楽
 BA9. BWV 1041-1065 協奏曲
 BA10. BWV 1066-1071 管弦楽曲
 BA11. BWV 1072-1080 ひとつの作品の中に異なる演奏形態の含まれている作品や演奏形態の指定のない作品

今回はBA8の詳細であります。

話は変わるが、以前から岩手の友人から誘われていた、バッハの無伴奏ソナタ「第1巻」岩手県民会館でのコンサートである。
内容は第213回 諏訪内晶子 無伴奏ヴァイオリン・リサイタル2022年2月9日(水)18:00開場
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータより
       ソナタ 第2番 イ短調 BWV1003
       ソナタ 第3番 ハ長調 BWV1005
       パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004(シャコンヌ付き)



諏訪内晶子 (ヴァイオリン) Akiko Suwanai , Violin
1990 年史上最年少でチャイコフスキー国際コンクール優勝。これまでに小澤征爾、マゼール、デュトワ、サヴァリッシュらの指揮で、ボストン響、フィラデルフィア管、パリ管、ベルリン・フィルなど国内外の主要オーケストラと共演。BBC プロムス、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン、ルツェルンなどの国際音楽祭にも多数出演。2012 年、2015 年、エリザベート王妃国際コンクールヴァイオリン部門及び2019 年チャイコフスキー国際コンクール審査員。2012 年より「国際音楽祭NIPPON」を企画制作し、同音楽祭の芸術監督を務めている。デッカより14 枚のCD をリリース。
桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコース修了。文化庁芸術家在外派遣研修生としてジュリアード音楽院本科及びコロンビア大学に学んだ後、同音楽院修士課程修了。国立ベルリン芸術大学でも学んだ。



最近満を辞した発売であろうか、彼女はコンサートでは演奏も公開しているが今回のDeccaの音の違いを探ることも楽しからずや、と言ったところであろうか?勿論300BとIIILZ Monitor Goldのシステムとの違いは後日述べることにします。

コンサートに友人から誘われ、新幹線、宿泊を予約して明日出かける予定である、生ヴァイオリン演奏を聴くのは久しぶりで先日諏訪内晶子のJ.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのCDも発売されている様です。
勿論流行病で会うことも出来なかったが久しぶりの再会も嬉しく元気な顔も見たいですね、オミクロンの流行病で宿泊、新幹線車両も空いていて、今回は何かゆったり、まったりの旅となる感じで楽しんできます。



また席は中央付近の良い場所がとれたそうで、メールまで頂いた。盛岡の県民会館の小ホールは音響機器はなく勿論生演奏が楽しめるホールで定評はある様です。翌日は盛岡の友人たちと食事会を開催し帰る予定です、流行病でもあるため早めに退散する予定で迷惑をかけない様にします。

尚使用楽器は、日本にルーツをもつ米国在住のDr.Ryuji Ueno より長期貸与された1732 年製作のグァルネリ・デル・ジェズ「チャールズ・リード」だそうです。久しぶりの生演奏に期待します。

筆者は個人的に昔からこの「バッハの第二集」が好きで、もちろん「第一集」より何かと聴くことが多く、第二集を他の楽器で演奏した演奏も好んで聴く、確かに「バッハの第一集」ヴァイオリンの音が思うように再現できないように感じていた事も大きな原因であるように思う・・・。



今回もBA8.の紹介である、昔から好きなバッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」「第1巻」とあるが、「第2巻」というのは無伴奏チェロ組曲である。このチェロの音色は演奏者が多く皆様色々な演奏者を聴いている、筆者もカザルス、フルニエ、ヨーヨーマ、は外せないところですが、昔から唸るようなチェロを音は好きで、シュタルケルのチェロは外せない。

ハンガリー出身のヤーノシュ・シュタルケル(János Starker・1924~2013)が、弱冠20代半ばにしてチェロの名手の名をほしいままにして、ジョージ・セルやフリッツ・ライナーの信頼篤く、メトロポリタン歌劇場やシカゴ交響楽団の首席チェロ奏者を務めながらソロ活動も展開していた。



J.S.バッハ:チェロ組曲
ヤーノシュ・シュタルケル

 組曲第1番 ト長調 BWV1007
  1 I. Prélude
  2 II. Allemande
  3 III. Courante
  4 IV. Sarabande
  5 V. Menuet I & II
  6 VI. Gigue

 組曲第2番 ニ短調 BWV1008
  7 I. Prélude
  8 II. Allemande
  9 III. Courante
  10 IV. Sarabande
  11 V. Menuet I & II
  12 VI. Gigue

 組曲第3番 ハ長調 BWV1009
  13 I. Prélude
  14 II. Allemande
  15 III. Courante
  16 IV. Sarabande
  17 V. Bourrée I & II
  18 VI. Gigue

 組曲第4番 変ホ長調 BWV1010
  1 I. Prélude
  2 II. Allemande
  3 III. Courante
  4 IV. Sarabande
  5 V. Bourrée I & II
  6 VI. Gigue

 組曲第5番 ハ短調 BWV1011
  7 I. Prélude
  8 II. Allemande
  9 III. Courante
  10 IV. Sarabande
  11 V. Gavotte I & II
  12 VI. Gigue

 組曲第6番 ニ長調 BWV1012
  13 I. Prélude
  14 II. Allemande
  15 III. Courante
  16 IV. Sarabande
  17 V. Gavotte I & II
  18 VI. Gigue



最初はこの独特の唸るようなチェロの音には、独特の麻薬が潜みファンの心を掴むが、後久しぶりに300BSV-501SEの音と比べ若干唸るような音が影に潜み、どこまでも美しくきれいは低音が鳴った。これは筆者には初体験の音なんです、シュタルケルが奏でる音の正体を見たような錯覚に陥った。装置が変わり新しい発見がある、J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)/ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ)の詳細は原盤:マーキュリー 録音:1963〜65年 ニューヨーク、ファイン・レコーディング・スタジオでソフトは変わらないのですが・・・

後一つ思うはLUXKIT A3500に比べ構造も単純なSV-501SEのアンプの持つ単純さはクラシックにはよく馴染む音が感じる、但し粘っこいモダンジャズの独特な音は苦手に感じるが、スイングジャズ程度なら十分対応する。



「J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲/シュタルケル」は、天才シュタルケルによる無伴奏チェロ曲。チェロの実体感が驚異的で、それを情緒豊かに奏でるシュタルケルがまさに眼前に降臨したかのようかの様である。

今回はLS3/5aで全曲聴き込んでみたが、LUXKIT A3500で聴く低音と違い300Bはあくまで自然な低音が鳴るこの小さなLS3/5aで十分音が出たのですそれと300Bアンプは若干音源が近づく感じに聴こえる。2機種のパワーアンプは大切に使おうと思った次第である。

先日SV-501SEのアンプには真空管 300Bナス管が良いと言われる方もおられ機会があれば一度仕入れてみようかと思う次第である。ブラボー!