伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

イリーナ・メジューエワは音楽を学ぶ生徒の教材として、高い演奏スキルをもつ者に良い曲、バッハ:「うまく調律されたクラヴィーア」第2巻

2020年11月04日 | バロック音楽・オーディオ一般


少し前に一般的に「バッハの平均律クラヴィーア」と言われる、第2巻のCD2枚組が配送されたが、最近仕事に忙殺され開封をせずに放置していた。イリーナ・メジューエワの第1巻は実に良い演奏で印象も強くダイナミックな演奏が是非聴きたいCDであった。第2巻は特に興味があり是非聴きたかった作品であった。

本日は通院日、検査の予約があり朝から病院に出かける、午後からの検査もあるため、途中食事を取りに柏に立ち寄る、途中の手賀沼遊歩道で散歩を楽しみ、柏に、昼食は病院近くの目の前で天ぷらの揚げたてが頂ける、話題の「天の助」を利用する、別に穴子の一本物を注文し塩で頂くが、揚げたては最高であった。


久しぶりに手賀川の遊歩道散策は久しぶりで晴天に恵まれ景色は一層艶やかに感じる、本日木枯らし一号か?少し冷え込みジャケット着用した。

そして柏のオーディオ・デスクユニオン、に立ち寄るが、別に欲しい機材もなく、CDコーナーを除くとオスカー・ピーターソンMPSの「ガール・トーク」を発見。早速購入した、あとでゆっくり楽しみます。



是非CDも聴きたく新品を購入してみる、車のCDで聴くがドライブのバックグラウンド曲としても行けるようである。車両搭載の装置は全く音質も最低で、余り使用しないが・・・車までは手が回らないのも事実である。

無事検査も終了し、自宅に戻り、取り敢えず珈琲を挽き淹れたての珈琲を頂きながらイリーナ・メジューエワ(ピアノ)の「バッハの平均律クラヴィーア」という第2巻を試聴する。



その頃アマゾンからの届け物の配送があり「管球王国98号」特に表紙を飾る欧州古典直熱管GEC製PX25の採用のパワーアンプでAXIOM 80入のデッカ・ホーンを鳴らす記事などは是非読みたい特集である。勿論価格も桁違いで夢のお話ではあるが・・・頒布価格が提示されていた。
最近の管球アンプを覗くと一桁違った価格に圧倒される。直熱三極送信管211を使ったエアータイトATM2211Jのモノーラルアンプも一度は聴きたいアンプである。何時も思うが三桁以上のアンプで音が悪ければ詐欺だ!

筆者の使用するオーディオ機器もここから一段回バージョンアップを図ろうとすれば、多分桁違いの機器でなければ満足出来ないであろう。オーディオとはそうような物なのであろう。正に泥沼の入り口が見える瞬間である。
現状で決して満足はしないが、当分は現状維持の状態が続く、今後は本命の「いい音楽」を重視する。



先日教えて頂いた、問題も山積するが支那産の「Douk Audio 300B Push 845」真空管 パワーアンプ クラスA ステレオアンプ 25W×2(支那製品)の大出力アンプの配線を銀線単線に交換して真空管も適合品に交換して聴くとすこぶる良いそうである、YouTubeにて配信された動画を見たが実に生々しい音が再現されていた、一度試聴室に尋ねる予定である。ジムランのLE8Tも見事に改良した一品も仕上がり、アンプも価格も少し無理すれば入手出来るのかもしれない。
300Bのシングルアンプと違い、透明度が高く暴れ者のジムランSPの手綱な捌きが実に上手く調整さてれ心地よく聴こえた、特にLE8Tの音は特筆ものでした。

今回はLUX KIT/A3500パワーアンプを使い「WE銅単線(芯線0.65mm)ツイスト・ヴィンテージケーブル(デッドストック品」のスピーカーケーブルに交換したが、GOODMANS AXIOM 80のA.R.U付きの箱に10吋同軸型2ウェイユニットであるHPD295のTANNOYを繋げ試聴する、勿論このTANNOY IIILZ in Cabinetのユニットを移植したエンクロージャーで十分ワイドレンジになり低音も十分味わえるものだが、ピアノの音質も実にグランドピアノらしく響くのが自慢である。オーディオマニアの性ですが、筆者の持参するスピーカーはアンプの性能で鳴り方も著しく変わり、質の良いアンプで鳴らせばその差は明らかであり、そのあたりが懐具合の相談に相成る、そのため色々な曲を楽しみ叡智を養わなければならない、それが唯一の楽しみでもある。

貧困とは辛いものである、まさかこの歳で我儘は言えず、只々我慢するしか無い貧困老人が情けない。

此のアンプで駆動するピアノJAZZも結構愉しるのが特徴がある、静寂を優先するチェンバロ曲は300Bnoアンプが優れているように思うが、ピアノ演奏では半世紀前のLUX KIT/A3500パワーアンプを駆動する音が面白く楽しめるようだ。


此のあたりで今回の本題に移ろう、クラシック音楽ファンにもJ.S.バッハが好きな方はかなり多いと思うが、「管弦楽組曲」や「ブランデンブルク協奏曲」などの管弦楽曲、「マタイ受難曲」や数多くの「カンタータ」などの宗教曲、オルガンのために書かれた作品群など、バッハの音楽には数々の入り口がある。バッハの音楽であるがまた、多くのジャズ・ミュージシャンもバッハの作品をジャズにアレンジして演奏しているため、そこからバッハを知ったという人も少なくないはずだ。

特にバッハは通奏低音楽器の演奏方法を単独演奏楽器に変えそれまでの演奏方式に革命をもたらし、子どもたちの教育用のための練習曲も現在では大変な有名曲を作った偉大な作曲者と改めて尊敬するに値する。



バッハによる「平均律クラヴィーア曲集」第1巻の直筆の表紙。音楽を学ぶ生徒の教材として、また高い演奏スキルをもつ者の気晴らしに良い、と書いてあるそうです。今回のタイトルにも使わせて頂いた「うまく調律されたクラヴィーア」第2巻が正式名が近い翻訳でもあるようだ。

ところで、最初に「平均律クラヴィーア曲集」からバッハの音楽に入ったという人は、どのくらいいるだろう。わりと少ないかもしれない。というのも、「平均律」という日本語タイトルにあるこの言葉が、なんとなく謎めいているというか、近づきがたい印象を持たれるように思うからだ。
とかくバッハと聴くとあまりに有名で近寄りがたい感が強かったが、色々聴くと此れほどまでの作曲家が生まれたことに感謝するように感じる。

うまく調律されたの言葉の解説は、18世紀前半にはまだ、現代的な意味での十二等分平均律(1オクターヴ12音の各周波数比を2の12乗根とする調律法) を実践できなかったが、少なくともバッハは「24の調がすべて綺麗に弾けるように自分の楽器を調律することを学んだ」(フォルケル)と言われている。この曲集が《インヴェンション》と同じく教程として編まれたことは間違いない。しかし同時に、全調を用いて音楽の世界を踏破するという大きな理念が込められていた。「世界」の普遍的な秩序を捉えること。これは16-17世紀を通じて希求された究極の神学的課題である。《平均律クラヴィーア曲集》は、神の秩序をうつしとった、小さな完成された「世界」(ミクロコスモス)なのである。と解説されているようです。



バッハはクラヴィーア、すなわちクラヴィコードやチェンバロのような(ピアノが作られるよりも前の)鍵盤楽器のために作った作品は数々あるが、「イタリア協奏曲」や「フランス組曲」や「イギリス組曲」など、お国名を冠した楽しい感じのする作品に比べたら、「平均律」と言われても、ちょっとどうしたら……という気持ちにはならないだろうか。

「平均律」とは、調律方法の一つである。曲の中で、つぎつぎと調性を変化させても、違和感なく美しく響いてくれる便利な調律の仕方だ。バッハは1オクターブの12音を主音とする長調・短調、つまり24の調性を網羅した曲集を書こうと思った。全調がほどよくきれいに響く調律方法があるなら、ひとつのまとまった曲集を作ることが可能なのだ。

ただし、バッハがこの曲集につけたドイツ語のタイトルを注意深く見てみると、Das Wohltemperirte Clavier、つまり「うまく調律されたクラヴィーア」としか言っていない。「平均律」なんて書いていない。当時はまだ「平均律」が現在ほど一般的ではなかったようなのだが、少なくともバッハは「全調に対応できるように“うまく”調律された」鍵盤楽器を想定していたと思われる。この曲集が日本にもたらされた時、だれかが「だったら当然“平均律”でしょ」ということで、このように翻訳してしまったのだろう。それが定着したことになる。


というわけで、この曲集はそもそも、鍵盤楽器を学ぶ人の教育的な曲集として(だから日本でも、ピアノのを習っている人たちは「教材」として比較的早く出会うことになり、「平均律」という言葉を、この曲集を指して使うことが多い)、1722年に第1巻が、1742年頃に第2巻が完成された。1巻も2巻もそれぞれ、24の調性を網羅しており、一つの調性につき「前奏曲」と「フーガ」がセットになっている。だから、CDなどではそれぞれトラック分けされていると、1巻だけで、(前奏曲+フーガ)×24の調性で48トラック。それが2巻あるので、96トラックという、結構な聴き応えのあるアルバムになる。

この言葉は、1744年に筆写されたアルトニコル稿の表紙に書かれている。自筆浄書は1742年頃に作成された。大判の紙の表にプレリュード、裏にフーガを記し、譜めくりをしなくてもよいルーズリーフの体裁をとる。この自筆譜は現在、ロンドン大英博物館にある。

曲集の成立に具体的な契機は証明できないが、《クラヴィーア練習曲集》を4巻まで出版した時期でもあり、出版の機会を窺がっていたことは考えられなくはない。が、おそらく第I巻以降に書き溜めたものにいわば「家」を与えて、個別の作品の散逸を防ごうとした。そもそもバッハは、自分の作品を使い捨てにせず、改良を加え続けてより完璧にする性質であり、ライプツィヒ時代の後半には特に頻繁にこうした改訂や集成が行われている。



《平均律》第II巻には、新作よりも過去のさまざまな曲を取り入れたものが多く、24の調をそろえるためには移調して加えられた作品もあるが、浄書後も大胆な修正が加えられており、この曲集がバッハにとって単なる寄せ集めではなかったことがわかる。教程としても重んじられ、第II巻はバッハの弟子たちがみなそれぞれ自分の筆写譜を所有していたという。

20年前の第I巻に比べて多様性がさらに強まるのは、作曲期間の長さゆえであろう。その中にはバロックの様式を脱却し前古典派へと向かう傾向も見て取れる。また、短三和音で終止する曲が第I巻に比べて増えているのは、時代とともに短調が自立したこと、そして短三和音が綺麗に響く調律がいっそう普及したことの証しである。


最近3/5aを聴くことが多いが、エッジ交換しエージングも進み、ここで筆者の愛機GOODMANS AXIOM 80のA.R.U付きの箱に10吋同軸型2ウェイユニットであるHPD295のTANNOYを移植したエンクロージャーで久しぶりにイリーナ・メジューエワ(ピアノ)でバッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻を聴くと圧倒的な迫力あるピアノ演奏が聴ける、正に芯のあるグランドピアノらしく聴こえる、個人的にも第2巻の演奏が断然良い。勿論「ho's systemのLS3/5a」で鳴るピアノも良いがTANNOYと比べると圧倒的に迫力が違いバッハの偉大さが見えるようである。ロシア人の弾くバッハは実にロマンチックに聴こえるのは何故か。勿論リヒテルにもその傾向は見えるようです。

イリーナ・メジューエワ(ピアノ)の詳細は以前の記事を参考して頂きたい

20年前の第I巻に比べて多様性がさらに強まるのは、作曲期間の長さゆえであろう。その中にはバロックの様式を脱却し前古典派へと向かう傾向も見て取れる。また、短三和音で終止する曲が第I巻に比べて増えているのは、時代とともに短調が自立したこと、そして短三和音が綺麗に響く調律がいっそう普及したことの証しである。



神々しいほどのポリフォニーの饗宴。無辺の天界を映し出す48の宝玉!とある。
「J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻」
 (24の前奏曲とフーガ BWV870~893)
録音: 2017~2018年、新川文化ホール(富山県魚津市)

 WAKA-4209~10(2枚組)
 JAN:4580359961093
 STEREO / DSD録音
 2018年7月28日発売
この曲を是非味わって頂きたいのですが、残念な事にYouTubeでの配信はありません、勿論iTunesにも掲載はありませんので、CDから聴くことしか出来ない事が誠に残念に思います。



2015年にリリースされた「第1巻」が高い評価を獲得したメジューエワによるバッハ:「平均律クラヴィーア曲集」、待望の続編(第2巻)が登場。今作も期待通りの、いや、期待を上回る素晴らしい出来栄え! 作品への献身的な姿勢はそのままに、さらなる自在さを獲得したメジューエワのバッハ解釈は、考え抜かれた響きとテンポ、ダイナミクス、フレージング、アーティキュレーション、ポリフォニーの扱い、すべてが自然で輝かしい説得力に満ちています。バッハ音楽の奥深い魅力をストレートに伝える、「平均律」は大変迫力満点で素晴らしい仕上がりである。

正に続編(第2巻)の演奏は素晴らしい、ブラボー!