WE300Bは1938年に登場し、一般的には1970年頃アマチュアでも入手可能にマニアは夢中になる。
最近やっと購入したパワーアンプの球が愛用の300Bの対応時間を考えると気がかりで計算してみる、意外と聴いている1日4時間×30で120時間購入後約9ヶ月で1080時間対応時間の1/3を消費しているので、安価な300Bを探そうと思いAmazonのHPを覗くと、PSVANE 貴族之声 300B Hifi マッチドペア 2本1組正規工場産真空管(60mA, 黒脚座) 格安なので早速注文する。
なおコメントには、「本品は梱包箱が大理石風にリニューアルされた改良ロット品です」と表記があるが商品にも改良点があるのか不明であり実物を聴いてから報告したいと思う。実は以前管球王国に記載されたPSVANEの記事があり、どこかでディスカウント?と注意して探ると今回の案内を発見したのだ。
これはあくまで聞いた話だが、トーキー時代本物ののWE300Bに至っては例えば映画館で1日15時間☓365日1年で新品と交換すると聞くが、その後WE300Bを聴くとまだまだ素晴らしい音を奏でるそうで、5000時間持つ球も多いと聞く、使用済の球は中古市場に随分棚値で流れると聞いたこともある。
泣き所は同メーカーでも同じ音質は望めない事はわかるがその辺りは真空管の欠点であろう。しかし今回の購入は黒袴のPSVANEは以前購入したのものは白袴のPSVANEです、音は違うのであろうか?くだらない疑問がわく。昔五味先生が茄子(真空管)を何本も購入し、その中より塩梅の良いものを選んでたようでが時代と共に資材も違うので音の変化は当然と思うが少し気になるがPSVANEも需要が多くなったのであろう。これが今回届いたPSVANE 貴族之声 300B Hifi(黒袴)です、作りは綺麗である。
染み染み思うはオーディオ愛好家で真空管の良さを無視できる人はいないだろう。石のアンプから交換してあからさまに違うは弦楽器の倍音のふくらみ方がまるで違う真空管アンプが良いが、真空管にも泣き所はある。寿命の短いことなどその筆頭だろうと思うが自宅で使用するなら5年位は持つと思う。
自宅で音楽を楽しむのは、ベートーヴェンのオーケストラやワグナー作品、特にオペラを楽しみたいとき、生のような音を求めることは所詮無理な話で、生のような音は、所詮無理であるたがそれらしい音が聴ければ良しと思わなければならない。
せいぜい少人数の音楽をひっそり楽しみたい、どうせ聴くなら、いい音楽をいい音で聴きたいと一時オーディオ機材も処分したが、最近になって徐々に中古機材を購入し音質も当初と比べ随分レベルアップして来たが、最近どうせ聴くなら「こんな音で」聴きたいという欲望が湧き、少ない小遣いを貯めている、月々にケーブル類、プリ管等の支払いもあり目標額までは思うように貯まらないのが現状である。
因みに300Bの対応時間はメーカーによると3,000時間と明記しているが、5,000時間以上使用している方もいるようで、意外と長持ちする球だと思う。
昔映画館等のトーキー時代は1日15時間☓300日と計算し約5,000時間で交換したと言われる。その後良い価格で中古市場に流れたと聞いたことがある。
PSVANEは(プスバン)と読んでいるが、本当はPAVANE(パバーヌ)フランス語の誤植だと言われています、でも現在はそのままPSVANEは(プスバン)がブランド名となっているそうだある。製品も安定し、そこそこ音質も良く、300Bの入門者用の真空管としては買いやすい製品かもしれない。
最近までプリ管の6BM8初段MT管の在庫は海外5社、国産品4社と合わせて20セット余りを所有するがPSVANEに相性の良かったものは国産品が良かった中でも松下製が一番相性は良かった、私自身気がつくと収集趣味かのように集めてしまう嫌いがあるのは大変悪い癖のようである。考えるとかなり無駄な物に使っているが筆者の楽しみと思い、収集後、使った総額を考えると意外と持ち出した事がわかるが、特に不満はない・・・・・・!
筆者所有のスピーカーの音を探すのは今まで随分数多くのアンプを試したがそれは大変難しい問題であった、筆者の悪友Y君曰く、真空管は確かに良い音がするが所詮消耗品で交換しても同じ音は得られない、トランジスターはその点永久的で昔と比べ音質も向上し、アンプは石を勧めたが、真空管アンプに聴いた瞬間やはりこの球の音が断然良かった。
正にⅢLZの音をワイドレンジにしたような感じに低域までしっかり聞こえる響きが大変良い。
TANNOYのⅢLZを少し前にAXIOM80の箱に移植して聴くがもちろん石のアンプでの音も良いがⅢLZとして聴くのはSV-501SEの音は相性も良く素晴らしい音がするが、やはり自然な低域を響かせるにはAXIOM80の箱に移植したⅢLZが断然具合が良い、しかしワグナー作品の楽劇などは不満が湧く、女性のソプラノは良いが男性テノールなどは「音力」,「彫りの深さ」不足がよぎる全体のバランスが微妙にずれる感覚がの来るそのような微妙な感覚が気になると修正をしたくなる。
筆者にアンプの補修などは全く分からず途方にくれるが最後に頼ることは本などの知識しかなくPCのHP等を調べ本も読み知識を知る解決しかなかろう?
簡単に言えばTANNOYⅢLZをAXIOM80のエンクロージャーから出る響きはアンプの交換で、もっと良い音がでるのではないか?の疑問がつきまとう、ステレオサウンド誌の管球王国83号などを見ても真空管での英国ヴィンテージアンプ特集の記事に興味が湧く、どうして真空管の音がよいのか?なぜ石のアンプでは欲しい音がでないのか?
SV501SEの音の特徴は一般的に流麗さ、音の粒の細かさと色彩の多さが特徴であり現在聴くTANNOYⅢLZをAXIOM80に移植したエンクロージャーで聴くが、トランジスターアンプで聴くより、SV501SEで聴くのが断然良いが、あまりにも作られた綺麗な音のように感じる、もっと力強い中音が出る300Bの特徴が幾分薄まった感じを受ける。
SV501SEを聴き出した当初は拙宅のTANNOYⅢLZをAXIOM80が実に美しく聴こえたがこれも聴き出すと疑問点が浮かび上がる。
弦楽器、鍵盤楽器等のソロ演奏はすこぶる良く聴こえる、ジャズもトリオ程度なら乾いたドラム以外は生々しく聴ける。
ところが、特にワグナー等を聴くと不満な鳴り方が気になる。指輪などをジックリ聴くと 何かサラッと流れて行ってしまうような気がするのも事実です。
又筆者の好きな4枚組のHans Hotterの歌曲集冬の旅等は良いが、何度もよく聴きこむと、あの独特の歌声があっさり聴こえて物足りなさが出る、ブラームスなどには特に不満が残る。
このアンプ501SEのトランスの出力不足が原因かも知れない。
特にワグナーのパジファイルのヴォーガルの音の厚みを出す事などはSV501SEのアンプには苦手のような感じに聴こえる。このアンプの限界か?解消するには将来WE91Bを見本に作ったSV91Bの導入を考えなければいけないのか?
色々調べて見ると筆者が聴きたい音がなるかもしれない感がある、中域が充実し年代的に少し古い音が聴けるのかもしれない、勿論カップリングコンデンサー交換は必至の条件はありますが・・・・しかし多分SV501SEは若い世代の人々はより流麗な音に魅かれるようです。
ステレオの選び方にも年代の特徴が現れています今の若者はヘットホン、イヤホンが主流のようだ。
また将来はSV91BにTA300Bの組合せでTANNOYⅢLZをAXIOM80を聴いたみたい衝動に駆られてなりません。また五味さんなども300Bのカンノアンプは家庭で聴くなら良いアンプと言っている。
此の後、PSVANE 貴族之声 300B Hifiを販売した方よりの連絡を頂き、疑問に思った白袴、黒袴の音質には違いわないとの連絡をいただきました。
又今回の視聴で初段管をTUNGSRAM(タングスラム)、ECL82(6BM8)に変更し視聴するが、これが意外と中音が充実して人の声が生々しく聴ける。
国産の球には味わえない音が、当分TUNGSRAMで聴いて見ましょう。サンバレーの店主「大橋慎の真空管・オーディオ本当のはなし」の本を購入して読んでみました。チューニングも含めSV-91Bのアンプの記事が気になります。
勿論将来は高槻TA300Bを使って聴きたいアンプです、あ〜病気ですね(笑)!