伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

無駄だったのか重量タップの導入は、今ヘルマン・シェルヘンのベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調 Op. 60を聴く・・・・

2018年03月02日 | クラシック音楽・オーディオ


やっとハードな2月下旬から忙しかった仕事も一段落、ホットします。

本日は前に注文したPRO CABLEの「超越重鉄タップ」が到着します。前日に実に長い取説がメールで配信されました。価格意外と低価格でしたので試す事、本日写真の重量タップが到着しました。

早速繋いでみました、筆者の自宅には以前パソコンが6台程置いていた時期もありブレーカーが落ち、心配で電器配線は別に追加工事をして20Aを専用に3Pにタップが取ってあります現在のオーデイオ装置はその3Pタップを利用しています。

パソコン作業中ブレーカーが落ちレイアウトを又最初から作り直なくてはならなく、作業の無駄を回避するのに、以前回路を増幅した事があります。其処に今回購入したPRO CABLEの「超越重鉄タップ」を接続する・・・・・

以前と比べると、いささか中音が充実した感じはあるが、大巾の音の変化は体感出来無かった。勿論電気器具の専門的なことは分かりませんが、筆者が思った感じの処でした。

此れで時間経過すれば違った音が出てくるのかもしれませんが?低音が増したってことはありませんでした。

そこで今回はパワーアンプをTEAC MA-7に替えて音を出してみる、此れがどうも相性が良いようです、キレが好くなり、ピアノのアタック音もコントラバスの低域も良くなった気がする。

少しの器具の交換、新規導入すると、パワーアンプを替えただけで音質が変化する、今まで定番で使っていたAUREXSC-M15/SC-M15K2がかなり線が弱く聴こえる、もう少しボリュームが欲しくなるのだ・・・・?

又今回の器具についての評価ですので、詳細は分かりませんが・・・・・先日交換したバナナプラグの交換より音の変化はありませんでした。

それとこの製品に対するタップはBELDENとの相性が良さそうとのことを聞きましたので、BELDENのRCAコード、スピーカーコード共BELDENに差し替えて試供してみます、PRO CABLEは意外とBELDENのコードの評価は高いが筆者には余り感じたことはないようです。

そこで昔のことを思い出した、カラヤンが、記者会見で、NHKホールのように宏大な(三千人収容の)ホールでは、音が散漫になって、本当に演奏の良さを味わえるのは二百人ぐらいだろうと言ったそうである。

此れはカラヤンにかぎらない、フルトヴェングラーがやはり、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホール――円形劇場のように丸い建物で、一万二千人を収容する・・・では、オーケストラの音は何か袋の中で演奏しているようにしか響かない、真によくできた演奏会場は、いかに大きく造られていても、まるで客間で聴くように感じられるものだ、と言っているがそれなら個人宅の居間で聴ここととかわらない。

ナマの演奏においてさえ、音そのものではなく音楽を鑑賞するには、実にこれくらい聴く位置の制約をリスナーは受けるのである。最も最近ではグラフィック・イコライザーにより、その会場に一番良く聴こえる音質に変換していると聞く。デジタル技術の効果なのか?時代は進化を遂げるようです。

それでも生演奏を聴くことは、それらしいいわゆるHiFi音が鳴るだけでは、音楽の鑑賞に何程の寄与も果していないことを、この二大指揮者の言葉は教えてくれるだろう。

筆者も余りこの様な劇場で聴くことはできないが、家庭での音楽鑑賞が手軽で何時も好きな指揮者で聴けるそのような装置を求めようとすると、其処にはとんでもない泥沼が待ち受けるのである。せめて折角聴くのだから、いい音を望む、其れが凄く危険ゾーンで底なし沼の入り口の世界なんです。実に新しいオーデイオ機器は高額になった。

最近は益々回顧趣味になっている、最新の技術で再現した好きなベートベンの交響曲を聴いている、やはり、こうしてベートーベンを聴くと凄く優しさが感じられる。

ちかごろ、物故した古い演奏家たちのいわゆる復刻盤を聴くことがよくある。昔の復刻盤の音は悪い物が多く、酷い物はSPの針音までもが聞こえそうな物も合った時代がある、そういう音のわるいレコード聴くというのはかなりの度胸がいった。

最近のCDはそのような物は見当たらない、最近のCDの音質は録音技術向上で安心して聴ける物が多く益々回顧趣味に走る、(笑)。

 

そういわれればクナッパーツブッシュやフルトヴェングラーのあの、テンポののろい、悠揚迫らぬ大河の流れるごとき演奏は、どこかで、ドイツ人のリズム感の欠如につながっているかも分らないと、近ごろ思うようになった。カラヤン等は演奏後ジャズ喫茶に飛び込むと聞いた事もあるそうだ。

フルトヴェングラーやクナッパーツブッシュのオーソドックスな指揮と比較した場合そう思わざるを得ない。どうかすると、クナッパーツブッシュのテンポののろさには今のわれわれはついて行けぬもどかしさを感じることはある。

カラヤンのは、良かれ悪しかれ現代人の感覚にあった指揮だという気はするが、クナッパーツブッシュがのろいのか、われわれが必要以上に忙しがっているだけなのか、これは分るまい。音楽自体にテンポがのろいも早いもあるわけがないのなら、どうやら責はこちらにありそうだ、とそう説得する力はカラヤンよりやはりクナッパーツブッシュの方にありそうにも思う。

でもカラヤンの1940年代の演奏は良かったが、今は余り興味が無くなってしまった。最新版の録音は良いと聴くが・・・ベートーヴェンに話を戻すと、彼がしばしば恋をしたことをぼくらは知っている。とりわけテレーゼ・フォン・ブルンスヴィックとのことを。ベートーヴェンは彼女と婚約し、その歓喜のさなかに突如『第五交響曲』の作曲を中止して、一気呵成に『第四交響曲』を書いた。「幸福が彼の前に現われかけていた」からだ。ロマン・ローランはその辺を説明してくれる。

ベートーヴェンの9つの交響曲の中で、第3番「英雄」と第5番「運命」との間にあり、よく知られたニックネームがないこともあって、目立たない存在ではありますが、なんのなんのとんでもない名曲だと思う、カラヤンの演奏では交響曲四番の叫びは聴こえない、音楽の鑑賞とはそんな事の様な気がする。

「2人の英雄にはさまれたギリシャの乙女」という表現をされることもあります。なんとも豪放でおてんばな乙女ですが・・・終楽章は16分音符4つのユニットをブロックのごとく組み合わせたユニークな主題で始まり、楽しくかつ堂々とした展開が味わえる。再現部でこの主題がClとFgによって奏されるところはかなりの超絶技巧。

今回は少し古いがヘルマン・シェルヘン(Hermann Scherchen)で聴く1891年6月21日、ベルリン生まれの指揮者。1966年、フィレンツェでの公演中に急逝。

独学でヴァイオリンとヴィオラを学び、1907年からベルリン・フィルのヴィオラ奏者として活躍。1912年、シェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」で指揮デビュー。

以来、新ウィーン楽派や現代音楽作品の紹介に努め、世界初演作品は150曲にものぼる。第1次大戦の勃発でロシアの捕虜となるが、1922年以降はドイツ放送管などの指揮者を務める。

ナチス政権の確立後はスイスに拠点を移し、戦後はアメリカ進出も果たした。現在ウェストミンスター・レーベルに膨大な録音が残されている。

表現主義の熱い洗礼を受けたドイツの指揮者、ヘルマン・シェールヘン[1891-1966]は、現代音楽の旗手としてして活躍していましたが、ベトーヴェンやハイドンなど通常レパートリーを指揮したのは面白いと知れています、特に晩年におこなったコンサートのライヴ録音はやりたい放題のユニークなものがたくさん、貴重な記録となっています。

チェルヘン/ベートーヴェン:交響曲全集1951- 1954年ウェストミンスターに残されたシェルヘンの伝統的なベートーヴェン演奏。

(収録 曲)ベートーヴェン

  交響曲第1番ハ長調op.21(録音時期: 1954年6月)

  交響曲第2番ニ長調op.36(録音時:1954年9月)

  交響曲第3番変ホ長調op.55「英雄」(録音時:1951年1月)

  交響曲第4番変ロ長調op.60(録音時期:1954年9月)

  交響曲第5番ハ短調op.67「運命」(録音時期:1954年9月)

  交響曲第6番ヘ長調op.68「田園(交響曲:1951年7月)

  交響曲第7番イ長調op.92(録音時:1951年7月)

  交響曲第8番ヘ長調op.93(録音時:1954年9月)

  交響曲第9番二短調op.125 『合唱』(録音時期:1953年9月)

   マグダ・ラースロ(ソプラノ)

   ヒルデ・レッセル=マイダン(アルト)

   ペ トレ・ムンテアヌ(テノール)

   リヒャルト・シュタンデン(バス)

   ウィーン・アカデミー合唱団

   ウィーンに保管さ歌劇場管弦楽しい団(第1,3,6,7,9番)

   ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(第2,4,5,8番)

   ヘルマン・シェルヘン(指揮)

 録音方式:モノラル(セッション)原盤:Westminster

其れ以外ではシェルヘンはまた、バロックの器楽作品もよくとりあげており、バッハのフーガの技法やブランデンブルク協奏曲、などでその独特な解釈を楽しめます。特にフーガの技法では、ロジェ・ヴュアタに編曲を依頼した旧盤とは大きく異なるシェルヘン自身による編曲が聴きものですし、でもオーケストラでの演奏も良いがフーガの技法はバッハの歴史的見地にさかのぼり考えると鍵盤楽器演奏の第五演奏曲だったのかも知れない、鍵盤楽器演奏に限るのかも知れない。

全12曲を一気に収録したヘンデルの合奏協奏曲では、イングリッシュ・バロック・オーケストラの典雅な演奏を心行くまで味わうことができます。若い頃にはベルリン・フィルのヴィオラ奏者を務めていたシェルヘンらしく、弦楽合奏の扱いの巧みさも光っています。

  ● バッハ:ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調 BWV1046

  ● バッハ:ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調 BWV1047

  ● バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調 BWV1048

  ● バッハ:ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調 BWV1049

  ● バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調 BWV1050

  ● バッハ:ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調 BWV1051

 ヴィリー・ボスコフスキー(ヴァイオリン)

 ウィーン国立歌劇場管弦楽団

 録音:1960年(ステレオ)

ブランデンブルク協奏曲の最初聴いた年は随分スローと思い聴いたいましたが聴いている内に快いテンポに変わりむしろこの様な音楽の指揮が実に快い、今のシステムで実に塩梅良く鳴る、復刻盤なのに実に生々しく聴こえます、アンサンブルのまとまりも大変素晴らしく、最後まで聴いてしまいました。


むしろシェルヘンの指揮する、バッハ、ヘンデル、ビバルディ等のモダン楽器演奏が良くなって聴こえます、最近少し聴く曲の方向が変わって来たのかも知れない、筆者は古いエンクロージャーに真空管アンプを繋げ聴くがもう石のアンプには戻れない、戻らないかもしれない、真空管の匂いを嗅いでしまったある種の懐古趣味なのか?

いや決して懐古主義ではないのだろう? ブラボー!