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伝統ある英国のTANNOY IIILZで聴く、音楽の父J.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

外房は春の兆しか・・・・・?もう少し暖かくなるの待ちます。

2016年03月15日 | バロック音楽・オーディオ一般

3月も半ば過ぎ少しは暖かくなるのかと思えば、急に雨が降り出し真冬に戻ったようです。

昨日は豊洲で仕事でした、雨が止まなく寒かったよ!

昨日の情報では、外房では一部の港にもアジの頼りが届きのっこみの真鯛の声も聞き、春間近なんですね。

真鯛も1キロ程度の物が美味しいんですが釣り人は大きさ勝負になるようです。

病み上がりの筆者は未だ寒いので部屋でゆっくり音楽鑑賞です。(笑)

J. S. Bach無伴奏チェロ組曲につきましては筆者も昔から大好きで、Pierre Fournier・Pablo Casals・Alexander Kniazev・Yo-Yo Ma・János Starker 色々聞いてきましたが、どの演奏家もすばらし音を奏でましたが 今回は古楽器の名手として有名な

アンナー・ビルスマ(Anner Bijlsma, 1934年2月17日 - )オランダのチェロ奏者。

をじっくり聴いて見ようと思いました、現在82歳のご高齢であります。

バロック・チェロの先駆者かつ世界的な名手として知られる。

バッハ: 無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007 ビルスマ 1979

ビルスマは、バロック・チェロと使用されるガット弦の特徴を活かし、親密で語るようなフレージング、多彩なニュアンスを聴かせる。

1979年に録音した最初のバッハ無伴奏チェロ組曲は、モダン・チェロによる従来のロマンティックな表現とは一線を画した、素朴な語り口と元来の舞曲としての性格を前面に打ち出したものであった。

バッハ: 無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV1009 ビルスマ 1979

  ■弦楽器演奏の新しい動向  

90年代に入って目立ち始めた興味深い現象の一つは、いわゆるモダン楽器のシンフォニー・オーケストラの団員の中に、古楽器についての知識や経験が普及しつつあることである。

カラヤン没後のベルリン・フィルでは、コンサートマスターのライナー・クスマウルの指導の下に、バロック・ボウ(弓)を揃え、オーケストラぐるみでバロック・ボウによってもたらされる演奏効果を学んだ。

このため、このオーケストラの古典の演奏能力は飛躍的に向上したという。

古楽器演奏が早くから盛んになったオランダのコンセルトヘボウ・オーケストラや、バッハの声楽作品を演奏する機会の多い、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス・オーケストラの弦楽器奏者の中には、モダンの弦楽器とバロック楽器の両刀使いが増えている。

バッハ: 無伴奏チェロ組曲 第5番 ハ短調 BWV1011 ビルスマ 1979

それらの弦楽器奏者の有志が集まって室内オーケストラを編成し、モダンの弦楽器でバッハやヴィヴァルディを演奏する。

その際には、バロック・ボウやガット弦が多く使われる。

そして、何よりも重要なことは、古楽器の演奏スタイルを大幅に採り入れていることである。

これはモダン楽器の表現力を生かしながら、バロックや古典派の作品をそれらに相応しい演奏スタイルで演奏するための、大変有効な方法である。

こうした最近の動向は、こと弦楽器の演奏に関する限り、「古楽器」と「モダン楽器」の間の垣根がどんどん低くなり、あるいは取り払われつつあるということであり、長年にわたるバッハあるいはバロック音楽の演奏における多様な試みの成果として、 肯定的に評価すべきものである。 彼が弾いていたのが、ワシントンのスミソニアン博物館が所有する大型のストラディヴァリウスという、最高の「モダン」チェロだったからである。

弓もまた、最高のモダン・ボウといわれるペカットであった。

これが、ビルスマ自身にとって悩み抜いたあげくの苦渋の選択であったことは想像に難くない。

バッハ: 無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV1012 ビルスマ 1979

何故なら、彼はその約一年前に、バロック・チェロを用いた録音を開始したが、その結果に満足せず、結局その録音を破棄しているからである。

このストラディヴァリウスの名器は、十九世紀はじめのベルギーの名手セルヴェが愛用していたところから今日でも「セルヴェ」の渾名で呼ばれる、 現代の通常のチェロよりはるかに大きな楽器で、

ビルスマは、この数年前からこの楽器が気に入って、それまで何度かロマン派作品の録音でも使用していた。

バッハ: 無伴奏チェロ組曲 第4番 変ホ長調 BWV1010 ビルスマ 1979

彼が今までに出遭ったどんなチェロにもこんなにインスピレーションを与えてくれる楽器はなかったと、彼が熱弁をふるうのを私は何度も聞かされていた。

だが、それと、その楽器を『バッハ』の演奏に用いることとの間には大きな飛躍がある。

この新盤の演奏は、彼の生演奏を彷彿とさせる喜びに溢れ、最高の「バッハ弾き」の面目躍如たるものであった。

楽器からどんなインスピレーションを得ようと、彼自身の演奏はますます彼自身の個性に溢れたものとなり、作品との結び付きも一層強固なものとなる。これが、音楽の「真実」でなくて何であろう。

こうして、彼は楽器の制約、演奏習慣などという次元を超えて、バッハ演奏の新しい地平に立った。

やはり此れはチェロの旧約聖書です。

じっくり味わえる、古楽器が奏でる芳醇でフトコロの深いバッハです。是非お聴きください。