物事には必ず表と裏がある、二律背反・諸刃の刃なのである。
定年オヤジのしつけ方 (著者小川有里 講談社)の記事を書いて、
はっと気付いたことがある。
そこで急ぎ、この稿を掲載することにした。
まかり間違って、定年オヤジの「しつけ」が行き過ぎて、
「優等生・完全主夫」が誕生したと仮定しよう。
「優等生・完全主夫」となる傾向の夫は、
几帳面・飽くことを知らぬ研究熱心・持ち前の強力な体力
・科学的数学的論理的知識にものを言わせて、
効率的・完璧に家事を遂行してしまうであろう。
こうなったら、平凡主婦の立場は悲惨である、
家事一切について主夫から非難・小言の連発で、家出でもしなくては身が持たなくなってしまうであろう。
家庭生活は、応分の分担のもとで、平和が保たれるのである。
夫の性格・能力を良く見極めて、程ほどに家事を分担させるように誘導することが肝要である。
そうしなければ、悪くすると定年ツマ(妻)・失業主婦になってしまう恐れがある。
「第15条:マイ通帳を持とう」と書いてあるが、その本来の“深い”意味が判ったように思える。
著者は、この本の副作用として、
定年ツマ(妻)・失業主婦を発生させる可能性があることに、気付いていたのであろう。
それ故、定年ツマ・失業主婦離婚の発生を見越して、
“第15条”を書き、年金分割時の生活費補填をあらかじめ準備させておこうと配慮したように思えるのである。
“連れ合い大切運動”提唱者の小生としては、
“優しく思いやりに溢れる夫”となるように、
訓育するのが一番であると信じているのである。
世の定年夫よ、“連れ合い大切運動”に是非とも御賛同・実行頂きたい。