今日は大変珍しい日なんだそうです。昨晩の天気予報によると、今日の日本列島は北から南まですべて晴れのマーク一色。雲のマークも傘のマークも一切なし。
四月も今日でおしまい。僕は特に四月が苦手です。例年のことながら、理由は分からないのですが春愁に浸っています。萩原朔太郎が北原白秋に捧げた『純情小曲集』に「こころ」という詩がありますが、この詩が含意する愁いほど深刻な心境ではないのですが、近いところがあります。
こころ
こころをばなににたとへん
こころはあぢさゐの花
ももいろに咲く日あれど
うすむらさきの思い出ばかりはせんなくて。
こころはまた夕闇の園生(そのふ)のふきあげ
音なき音のあゆむひびきに
こころはひとつによりて悲しめども
かなしめどもあるかひなしや
ああこのこころをばなににたとへん。
こころは二人の旅びと
されど道づれのたえて物言ふことなければ
わがこころはいつもかくさびしきなり。
これほどまで「さびしきなり」とは言えませんが、この詩を読めば、余計に愁いが迫ってくる気がします。どうもこの季節は苦手です。でも、今日はそうとばかりは言っておられません。京都へ行かざるを得ません。
四月も今日でおしまい。僕は特に四月が苦手です。例年のことながら、理由は分からないのですが春愁に浸っています。萩原朔太郎が北原白秋に捧げた『純情小曲集』に「こころ」という詩がありますが、この詩が含意する愁いほど深刻な心境ではないのですが、近いところがあります。
こころ
こころをばなににたとへん
こころはあぢさゐの花
ももいろに咲く日あれど
うすむらさきの思い出ばかりはせんなくて。
こころはまた夕闇の園生(そのふ)のふきあげ
音なき音のあゆむひびきに
こころはひとつによりて悲しめども
かなしめどもあるかひなしや
ああこのこころをばなににたとへん。
こころは二人の旅びと
されど道づれのたえて物言ふことなければ
わがこころはいつもかくさびしきなり。
これほどまで「さびしきなり」とは言えませんが、この詩を読めば、余計に愁いが迫ってくる気がします。どうもこの季節は苦手です。でも、今日はそうとばかりは言っておられません。京都へ行かざるを得ません。