道端の草が一斉に萌え、花を咲かせている。律儀に去年と同じところにナズナが咲き、ハコベが咲いている。
山の花、野の花の多くは人の目にふれることが少なく咲き、そして散る。
「それもよからう草が咲いている」
という山頭火の、定型を破った句がある。名誉利己を望まず、雑草のように野辺に散る、それもよかろう、と自分に言い聞かせているようだ。
山頭火の句をもう二つ。
雑草よこだわりなく私もいきている
生きられるだけは生きよう草萌ゆる
山頭火のように、生涯、漂白の旅を続けることは、今となっては物理的に不可能だが気持ちは彼の様でありたいと思う。
山の花、野の花の多くは人の目にふれることが少なく咲き、そして散る。
「それもよからう草が咲いている」
という山頭火の、定型を破った句がある。名誉利己を望まず、雑草のように野辺に散る、それもよかろう、と自分に言い聞かせているようだ。
山頭火の句をもう二つ。
雑草よこだわりなく私もいきている
生きられるだけは生きよう草萌ゆる
山頭火のように、生涯、漂白の旅を続けることは、今となっては物理的に不可能だが気持ちは彼の様でありたいと思う。