自 遊 想

ジャンルを特定しないで、その日その日に思ったことを徒然なるままに記しています。

「銃をバットに、弾丸をボールに」

2009年04月04日 | Weblog
(朝刊より)
 太平洋戦争に出征した日米の元軍人たちが集い、5日に広島市で開かれる日米元軍人友好ソフトボール大会に、同市内に住む被爆者ら8人が友情出場する。「銃をバットに、弾丸をボールに」という大会の趣意に共感した。
 大会は07年12月に日米開戦の地ハワイで初めて開かれ、被爆地の広島が2回目の舞台に選ばれた。ただ、日本側の参加者に広島市在住者がおらず、実行委が被爆後に高校球児として活躍した田村鋭治さん(77)に参加を打診。快諾した田村さんが当時の球児仲間らに声をかけた。
 45年8月6日、旧制県立広島一中(現・広島国泰寺高)2年だった田村さんは、爆心地から1.1キロで被爆。47年に中学に復活した野球部に入り、新制高校になった翌年秋にはエースとして中国大会へ出場し、準決勝まで進んだ。「被爆者と元軍人と、生身の人間同士が付き合うことで、お互いが平和のために力を出し合っていければいい。」
 誘いに応じた久保田さん(77)さんは、新制県立広島皆実高野球部の三塁手で、49年の夏に田村さんの学校と県代表の座を争った。爆心地から約3キロの自宅で被爆。右ひざには割れたガラスで切った傷が今も残る。久保田さんは「仲良く一日を過ごせれば十分」と言いつつ、付け加えた。「一緒にプレーしたことが、戦争のない世の中の実現に少しはつながれば。」

 いい話だ。大会の成功を祈らざるを得ない。

 野球関連で一つ追記。米大リーグ・マリナーズは3日、イチロー外野手を15日間の故障者リストに入れたと発表。開幕からの出場が不可能になった。球団ホームページによると、イチローは胃潰瘍と診断された。出血は止まったが、大事をとって休養させることにした。