自 遊 想

ジャンルを特定しないで、その日その日に思ったことを徒然なるままに記しています。

甘茶

2009年04月10日 | Weblog
 四月もはや十日。八日には僕んちの近所では花会式と称する、お寺さんの行事で賑わっていました。この花会式は盛大なもので、歩行にも困るぐらいの人出です。すぐ近所だから一度訪ねてみようと思うのですが、人の多いところが苦手なので、なかなか行く気になりません。
 この日だったと思うのですが、山里で暮らしていた頃、今から60年ぐらい前の事ですが、小さなお寺で甘茶を頂いた事を思い出しました。当時は砂糖が入手困難で、甘いものを口にする事が稀でした。この甘茶の甘味が忘れられません。ほろ苦い甘さです。
 甘茶とは何か。甘茶とは、甘茶の木(ユキノシタ科のアジサイに似た落葉低木)の葉を乾かして湯に浸した液体だそうです。薬効もあるらしい。
 お寺のおかみさんがいたずらっ子一人一人に柄杓で甘茶をついでくれました。おかわりをしました。再度おかわりをしました。
 今はもう昔の事とて懐かしさが込み上げてきます。顧みれば僕は恵まれた環境で育てられたのだと今更ながらに感謝します。
 戦場の子供たちや飢えで苦しんでいる子供たちに甘茶体験をしてもらいたいと思います。喉を潤す最良の飲み物ではないかと思うのですが。

(今日はちょっと遠出してきます。)