八咫烏神社 ときどき社務の備忘録

旧大和國宇陀郡伊那佐村鎮座・八咫烏神社から発信。
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腰と作法

2010年07月17日 | つれづれ
ちょっと腰が悪くなりかけました。

その前兆があったのに
うっかりぼんやりテレビを見ていたら
一瞬、立てなくなったので「これはやばい」と
じりじり寝室に戻り、寝転がってストレッチして
何とか一難を逃れました。

日頃の運動不足と「早朝草ひき」の屈んだ姿勢が
かなり腰に負担をかけていたようです。

油断したなあ。

それでも少しまだ
上半身と下半身のぐらぐら感があったので
いつにも増して「良い姿勢」の生活をしばらく続けていました。

なるべく腰をぴんと伸ばし、
テレビを見るのも、ご飯を食べるのも正座。
もちろん足がしびれますから
胡坐の時も腰はやっぱりぴんと伸ばすようにしつつ
休憩しながら、また正座。

そんな「良い姿勢」生活を続けていたら
自然と所作が「祭式研修」を受けているような動きになっていました。

特に起座(立ち上がること)と
著座(座ること)の作法が顕著で
立ったり座ったりするたびに
思わず我ごとながらニヤリとしてしまいます。

思うに祭式における所作というのは
もしかしたら礼法であるのと同時に
実は、いにしえの人々にとっては身体に負担をかけない
まったく合理的な動作だったのかもしれません。

我々が祭式の作法に苦労するのは
ひょっとしたら日本人の体じたいが
「現代的」に変容してしまったから、ではないでしょうか。

…などと、腰をさすりながら想像してみましたとさ。



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